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日本人の豊胸バッグ平均サイズは何cc?自然に見える限界と人気サイズ

日本人の豊胸バッグ平均サイズは何cc?自然に見える限界と人気サイズ

日本人の体型に最も馴染む豊胸バッグの平均サイズは200ccから250ccですが、近年は欧米トレンドの影響もあり250ccから300cc前後のやや大きめを選ぶ人が急増しています。

しかし本当に大切なのは単純な数字の大きさではなく、自身の元のバストサイズや皮膚の厚み、そして胸郭の幅といった身体的条件に合致しているかを見極めることです。

自然に見える限界を超えた無理なサイズを選んでしまうと、バッグの縁が浮き出るリップリング現象や、ボールが入っているような不自然な張り出しの原因となります。

この記事では、あなたの体型に合った適正サイズを知るための具体的な方法や、人気のサイズを選んだ際の実際の仕上がりイメージについて詳しく解説します。

目次

この記事を書いた人

アリエルバストクリニック 院長 石塚 紀行

石塚 紀行
ARIEL .BUST.CLINIC 院長
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資格・所属

  • 日本形成外科学会専門医
  • コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
  • VASER Lipo認定医
  • Juvederm Vista 認定医
  • 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
  • 日本形成外科学会所属
  • 日本美容外科学会(JSAPS)所属

【略歴】
ご自身の脂肪を活用した「自然な豊胸術」や、美しいボディラインを作る脂肪吸引を専門とする形成外科専門医。獨協医科大学医学部卒業後、獨協医科大学病院形成外科・美容外科入局。足利赤十字病院形成外科、獨協医科大学埼玉医療センター 形成外科学内助教、THE CLINIC大阪院・名古屋院の副院長を経て2024年、名古屋にARIEL .BUST.CLINICを開院。

ARIEL .BUST.CLINICは、ご自身の脂肪を活用した豊胸術(脂肪注入)を得意とする名古屋のクリニックです。それぞれの体型やご希望に応じた専門的なご提案をしており、脂肪採取(脂肪吸引)から繊細な注入、傷跡のケアに至るまで、形成外科専門医としての知識と技術を評価いただき、全国から患者様にお越しいただいています。

豊胸手術を含むボディメイクは、決して焦る必要のないものです。このサイトでは専門医の視点から、脂肪豊胸に関する正しい知識やメリット・デメリットを執筆しています。すぐに施術を決めることはせず、まずはじっくりと知識を深めた上で、ご自身が心から信頼できるクリニックへ相談されるようにしてください。

日本人の平均的な豊胸バッグのサイズは実際に何ccなのか

多くの人が最初に気にする日本人の豊胸バッグの平均サイズは、一般的に200ccから250ccの間と言われています。このサイズ帯が選ばれる最大の理由は、日本人の華奢な骨格や皮膚の厚みに無理なく収まるからです。

なおかつ、このサイズであれば以前のブラジャーサイズから2カップ程度の確実なサイズアップが見込めます。あまりに大きなバッグを入れると、胸だけが体から浮いて見えてしまうため、多くの医師がまずはこの範囲を推奨するのです。

200ccから250ccが選ばれる理由と身体的特徴

200ccから250ccというサイズが標準的とされる背景には、日本人の平均的な胸郭の幅(バージスラインの幅)が深く関係しています。多くの日本人女性の胸郭幅は11cmから12cm程度であり、この幅に自然に収まるバッグの容量が概ね200cc台となります。

バッグの底面の直径が胸郭の幅を超えてしまうと、脇の方へバッグがはみ出したり、左右の胸が内側で繋がりそうになったりする不自然な仕上がりになりかねません。

また、日本人は欧米人に比べて皮膚が薄い傾向にあるため、250ccを大幅に超えるとバッグの輪郭が皮膚表面に浮き出てしまうリスクが高まります。

そのため、安全性と見た目の美しさを両立するラインとして、このサイズ帯が多くのクリニックで提案されているのです。

最近のトレンドは250cc以上にシフトしている

以前は「バレない豊胸」として控えめなサイズが好まれましたが、最近の傾向として、せっかく手術を受けるならしっかりとした変化が欲しいと望む人が増えています。

SNSでのインフルエンサーの影響や、海外の美容トレンドが流入したことにより、250ccから300cc、場合によってはそれ以上のサイズを希望するケースも珍しくありません。

特に、Motiva(モティバ)などの高性能なバッグが登場したことで、サイズが大きくても柔らかく自然な動きを再現しやすくなった技術的な進歩も、サイズアップを後押しする要因の一つです。

ただし、トレンドだけを追いかけるのではなく、自分の体がそのサイズを受け入れられるかを冷静に判断する必要があります。

日本人の平均サイズとトレンドの比較

年代・傾向平均サイズ主な特徴
従来の平均200cc〜225cc自然さを最優先し、周囲にバレないことを重視する傾向が強い。
近年のトレンド250cc〜300ccはっきりとした谷間とボリュームを求め、欧米風のメリハリある体を好む。
人気のバッグタイプラウンド型・高プロファイルデコルテ(胸の上部)にボリュームを出し、若々しい印象を作る。
推奨されるカップUP2〜2.5カップ元のバストサイズにもよるが、無理のない範囲での最大化を目指す。

欧米人と日本人で選ぶ大きさの違いはどこにある?

欧米では350ccや400ccといった大きなサイズが標準的であるのに対し、日本ではそこまで大きなサイズは一般的ではありません。これは単なる好みの問題だけでなく、骨格の厚みや胸郭の形状の違いに起因します。

欧米人は胸郭が筒状で厚みがあるため、大きなバッグを入れても体が負けず、自然に馴染みます。一方、日本人は胸郭が平坦で扁平な形をしている方が多く、あまりに高さのある大きなバッグを入れると、ボールを乗せたような不自然な突出感が出やすくなります。

医師はこうした骨格の違いを考慮し、患者さんが「300cc入れたい」と希望しても、全体のバランスを見て250cc程度を勧めるときがあります。自分の骨格に合ったサイズを選ぶことが、結果的に最も美しく見える近道だからです。

自然に見える限界のサイズを見極めるための基準

自然に見える限界のサイズとは、バッグが自分の組織(乳腺や皮下脂肪)で完全に覆われ、触れたときや動いたときにバッグの存在を感じさせない範囲を指します。

一般的に、元のバストの皮膚をつまんで厚みを測る「ピンチテスト」を行い、その厚みが2cm以上あればある程度大きなバッグでも自然に仕上がると言われています。

逆に皮膚が極端に薄い場合、大きなサイズを入れるとバッグの縁(エッジ)が波打つように見える「リップリング」が起きるため、サイズを抑える必要があります。

皮下脂肪の厚みとバッグの大きさには関係がある

豊胸バッグを自然に見せるための最大の鍵は、バッグを覆うカバー(被覆組織)の厚みです。皮下脂肪が十分にあり、乳腺も発達している人は、300cc以上の大きなバッグを入れても表面からはバッグの感触がわかりにくく、非常に自然な仕上がりになります。

しかし、痩せ型で皮下脂肪が少ない人は、バッグの輪郭を隠すクッションが少ない状態です。この状態で無理に大きなサイズを入れると、仰向けになったときにお椀のような形がくっきりと浮き出たり、前かがみになったときに皮膚が引きつれたりします。

医師は診察時に、皮膚をつまんで厚みを確認し、その人の組織で隠しきれる限界のサイズを算出します。

乳腺の量とデコルテの痩せ具合をチェックする

特にデコルテ(鎖骨の下あたり)の組織の量は重要です。年齢とともにデコルテが削げて薄くなっている場合、ここに高さのあるバッグを入れると、胸の上部だけが急激に盛り上がり、いかにも「入れています」という段差(ステップオフ)が生じます。

自然なバストは鎖骨から乳頭に向かってなだらかな傾斜を描きます。この傾斜を維持できるかどうかが、自然に見える限界点を見極めるポイントです。

デコルテが薄い場合は、脂肪注入を併用するハイブリッド豊胸を選択するか、バッグの立ち上がりが緩やかなタイプを選ぶなどして、段差を目立たなくする工夫が必要です。

元のバストサイズからプラス2カップまでが目安

美容外科の現場では、自然さを保つための目安として「元のバストからプラス2カップまで」という法則がよく用いられます。

例えば、元がAカップの人ならCカップまで、Bカップの人ならDカップまでが、皮膚に過度な負担をかけずに美しく仕上がる安全圏内です。

もちろん、皮膚の伸展性が高い人はそれ以上のサイズアップも可能ですが、一気に3カップ以上大きくしようとすると、皮膚が急激に引き伸ばされて肉割れ(ストレッチマーク)ができたり、重みに耐えきれず早期に下垂したりするリスクが高まります。

自分の体が許容できる範囲を知ることは、長期的な美しさを維持するために重要です。

身体的特徴によるサイズ限界の目安

  • ピンチテスト(皮膚の厚み)
    厚みが2cm以上あれば300ccも検討可能ですが、2cm未満の場合は250cc以下が推奨されます。
  • 胸郭の幅(バージスライン)
    自身の胸郭幅マイナス1cm程度のバッグ径が理想的です。これを超えると脇にはみ出しやすくなります。
  • 元のバストサイズ
    プラス2〜2.5カップまでが皮膚への負担が少ない範囲です。急激なサイズアップは肉割れの原因になります。
  • デコルテの削げ具合
    削げが強い場合は段差が出ない高さを選ぶか、脂肪注入の併用を強く推奨します。

人気のサイズ帯とそれぞれの仕上がりイメージ

豊胸バッグのサイズ選びでは、ccという数値だけでなく、実際にどのようなシルエットになるかという「仕上がりイメージ」を持つことが重要です。

同じ250ccでも、身長150cmの人と170cmの人では見た目の印象が全く異なります。

200cc台は自然なボリュームアップを目指す人に

200ccから295cc程度のサイズ帯は、最も需要が高く、誰にでも似合いやすい万能なサイズです。このサイズを選ぶと、元のバストにもよりますが、概ねCカップからDカップ程度の仕上がりになります。

洋服を着たときに胸元のラインが綺麗に出るようになり、水着や下着姿でも自信が持てるようになります。また、大きすぎないため日常生活での邪魔にならず、肩こりなどの身体的負担も最小限に抑えられます。

「職場や友人にバレたくない」「あくまで自然に、少しだけ大きくしたい」と考える人は、まずはこのサイズ帯を検討すると良い結果が得られます。

300cc台はしっかりとした谷間と変化を求める人に

300ccから395ccのサイズ帯は、はっきりとした変化を求める人に人気です。このサイズを入れると、EカップやFカップといったグラマラスなバストラインが手に入ります。

特に、深い谷間を作りたい人や、ウエストとの対比を強調して砂時計型のボディラインを作りたい人に適しています。ただし、300ccを超えるとバッグの自重が増すため、将来的な下垂のリスクも考慮しなければなりません。

また、元々体が華奢な人がこのサイズを選ぶと、胸の主張が強くなりすぎる可能性があるため、全体のバランスをよくシミュレーションしましょう。

サイズ帯別仕上がりイメージ比較

サイズ帯期待できるカップ数仕上がりの印象
200cc〜240ccCカップ〜Dカップ非常に自然。服の上からはスタイルの良い人に見える程度。
250cc〜290ccDカップ〜Eカップしっかりとした存在感。脱いだ時も美しい谷間ができる。
300cc〜350ccEカップ〜Fカップグラマラスで華やか。バストが主役のプロポーションになる。
360cc以上Gカップ以上欧米風の迫力あるバスト。体への負担も考慮が必要。

400cc以上はグラマラスな欧米風ボディになりたい人に

400cc以上のサイズは、日本人の中ではかなり少数派であり、特別な希望を持つ人向けです。モデルやダンサーなど、職業柄見栄えのする体型が必要な人や、欧米人のような圧倒的なボリューム感を求める人が選択します。

このサイズになると、国内で流通している一般的なブラジャーのサイズが見つけにくくなる場合もあります。

また、皮膚が薄い人がこのサイズを入れると、バッグの重みで皮膚が薄くなり、将来的にバッグの入れ替えや皮膚の切除が必要になる可能性も高まります。

医師と十分に相談し、長期的なメンテナンス計画も含めて検討する必要があります。

体型別に適したバッグサイズを選ぶ具体的な方法

自分に適したバッグサイズを選ぶためには、身長や体重だけでなく、胸郭の形や骨格の特徴を詳細に分析する必要があります。

例えば、同じ身長体重でも、骨格ががっしりしている人と華奢な人では、似合うサイズも入れられる限界も異なります。

また、鳩胸(漏斗胸)や脊柱側弯症などの骨格的特徴がある場合は、左右で異なるサイズのバッグを選んでバランスを整えるケースもあります。

痩せ型で皮膚が薄い人は小さめを選ぶのが無難

BMIが低く、肋骨が浮いて見えるような痩せ型の人は、バッグを隠す組織が極端に少ない状態です。このような体型の人が大きなバッグを選ぶと、バッグの縁が階段のように浮き出る段差ができたり、バッグのシワが皮膚表面に見えたりしやすくなります。

そのため、サイズは欲張らずに200cc前後に抑えるか、あるいはバッグの縁が目立ちにくい「エルゴノミクス(人間工学)デザイン」の柔らかいバッグを選ぶことが重要です。

また、どうしてもサイズを出したい場合は、ご自身の脂肪を採取してバッグの周りに注入する「ハイブリッド豊胸」を選択すると、より自然な見た目と触り心地を実現できます。

骨格がしっかりしている人は大きめでも馴染みやすい

肩幅が広く、胸郭もしっかりしているタイプの人は、比較的大きなバッグを入れても違和感なく馴染みます。

土台となる骨格が大きいため、200cc程度の小さなバッグでは変化が乏しく、「せっかく手術したのにあまり変わらなかった」と後悔するケースもあります。

骨格がしっかりしている人は、280ccから320cc程度のやや大きめのサイズを選ぶと、全体のプロポーションが整い、女性らしい丸みを強調できます。

また、皮膚にゆとりがある場合が多いため、バッグの輪郭が浮き出るリスクも低く、サイズ選びの自由度は比較的高いと言えます。

授乳後の下垂がある場合はリフトアップ効果も考慮する

授乳によってバストが萎んで垂れてしまった場合、単にボリュームを足すだけでなく、下がったバストを持ち上げる(リフトアップ)効果も考慮してサイズを選びます。

皮膚が一度伸びているため、ある程度大きなバッグを入れても皮膚が突っ張らずに、綺麗に収まるケースが多いです。

この場合、皮膚のたるみを内側からパンと張らせるために、通常よりも少し大きめのサイズや、高さ(プロファイル)のあるバッグを選ぶのが有効です。

ただし、重度な下垂がある場合は、バッグだけで持ち上げるには限界があるため、乳房吊り上げ術(マストペクシー)との併用が必要になるときもあります。

体型別・推奨サイズ選びのチェック

  • 痩せ型・皮膚薄タイプ
    肋骨が見えるほど痩せている場合は、200cc前後の控えめなサイズが推奨されます。ハイブリッド豊胸も有効です。
  • 骨格しっかりタイプ
    肩幅が広く胸郭が厚い人は、280cc以上の大きめサイズでも自然に馴染みます。小さすぎると物足りなさを感じやすいです。
  • 授乳後・皮膚たるみタイプ
    皮膚が柔らかく伸びるため、やや大きめで高さのあるバッグを選ぶと、皮膚が張ってリフトアップ効果が得られます。
  • 左右差がある場合
    大きさが目に見えて違う場合は、左右で異なるcc数(例:右250cc、左275cc)を選び、バランスを調整します。

豊胸バッグの種類や形状によっても見た目の大きさは変わる

サイズ(cc)選びと同じくらい重要なのが、バッグの「形状」と「プロファイル(高さ)」の選択です。同じ250ccのバッグでも、底面が広くて平べったいものと、底面が狭くて高さがあるものでは、バストの見た目は全く異なります。

近年主流となっているMotiva(モティバ)などのバッグには、高さのバリエーションが豊富に用意されており、これらを使い分けると理想のバストラインを作れます。

自分のなりたいイメージに合わせて、ccだけでなく形にもこだわることが成功の秘訣です。

ラウンド型はお椀のような丸みが出る

ラウンド型は、全体が均一に丸い形をしたバッグです。このタイプの特徴は、バストの上部(デコルテ)にもしっかりとボリュームが出る点です。ブラジャーで寄せ上げたような、ふっくらとした丸みのあるバストを好む人に適しています。

同じcc数でも、ラウンド型は全体的にボリュームが分散されるため、視覚的により大きく、華やかに見える傾向があります。

特に、加齢によりデコルテが削げて寂しくなってしまった人がラウンド型を入れると、若々しい張りのあるバストを取り戻せます。

アナトミカル型は自然なティアドロップラインを作る

アナトミカル型は、しずく(ティアドロップ)のような形をしており、下が膨らんで上がなだらかな形状です。立っている姿勢で最も自然なバストラインを再現できるように設計されています。

このタイプは、デコルテの盛り上がりを抑えつつ、乳頭から下側にボリュームを持たせたい人に適しています。同じcc数でも、ラウンド型に比べると見た目の派手さは控えめになりますが、裸になったときの自然さは群を抜いています。

「豊胸したことを絶対に悟られたくない」というこだわりがある人には、このタイプが好まれます。ただし、現在は動きに合わせて形が変わるエルゴノミクスタイプが主流になりつつあります。

プロファイル(高さ)による見た目の違い

プロファイル特徴向いている人
Low / Mini底面が広く、高さが低い胸郭が広く、平坦で自然なバストを好む人。
Moderate / Demi中間の高さと底面日本人に最も選ばれる標準タイプ。自然とボリュームを両立。
High / Full底面が狭く、高さがある胸郭が狭いが前に突き出すボリュームが欲しい人。
Extra High / Corse非常に高いとにかく大きさを強調したい人。欧米風デザイン。

プロジェクション(高さ)の違いでバストトップの位置が変わる

プロジェクションとは、体から前方にどれだけバッグが突き出しているかという高さです。プロジェクションが高いバッグを選ぶと、バストトップの位置が高くなり、ツンと上を向いた綺麗なバストを作れます。

特に、胸郭の幅が狭い(体が細い)人がボリュームを出したい場合、底面の広いバッグは入りきらないため、プロジェクションの高いバッグを選んで前方にボリュームを逃がす方法がとられます。

逆に、胸郭が広くて平胴の人がプロジェクションの高すぎるバッグを選ぶと、胸だけが取ってつけたように飛び出して見えるため注意が必要です。

サイズ選びで後悔しないためにシミュレーションを活用する

頭の中で想像している「Cカップ」と、実際にバッグを入れてなる「Cカップ」には、イメージのズレが生じることがよくあります。このズレを解消し、術後の後悔を防ぐために重要なのが、事前のシミュレーションです。

現代の美容医療では、高度な3Dシミュレーションシステムや、実際に重さを体験できるサイザー(試着用のバッグ)などが充実しています。

カウンセリングでは、単に医師に「大きめにしたい」と伝えるだけでなく、これらのツールを駆使して、視覚的・感覚的に納得できるまで確認作業を行いましょう。

3Dシミュレーションで術後の姿を客観的に見る

Vectra(ベクトラ)などの3D画像解析システムを導入しているクリニックでは、現在の自分の体のスキャンデータをもとに、様々なサイズのバッグを入れた術後の姿をモニター上でリアルに再現できます。

これにより、正面だけでなく、横から見たときの高さや、斜めから見たときのライン、左右のバランスなどを客観的に確認できます。

「250ccだと少し物足りない」「300ccだと大きすぎる」といった微妙な違いを、手術前に目で見て判断できるため、サイズ選びの失敗を大幅に減らせます。自分の体に合成された画像を見ると、漠然としたイメージが具体的な確信に変わります。

サイザーを使って実際の重さとボリュームを感じる

デジタルなシミュレーションと併せて行いたいのが、アナログな「サイザー」の着用です。専用のブラジャーの中に、実際に挿入するバッグと同じ重さ・容量の疑似バッグを入れて、服の上からの見た目を確認します。

鏡の前でTシャツやニットを着てみて、普段のファッションとの相性を確認したり、実際の重さを体感したりします。200ccと300ccでは、手に持ったときの重みも、胸に乗せたときの圧迫感も全く違います。

日常生活でこの重さを支えていけるか、肩への負担は許容範囲かといった身体的な感覚を確認する上で、サイザーによる試着は非常に有効な手段です。

医師の意見と自分の希望をすり合わせる時間を作る

シミュレーション結果をもとに、最終的には執刀医との綿密なすり合わせを行います。

患者さんが「とにかく大きくしたい」と希望しても、医師は医学的な見地から「皮膚が薄いのでリップリングのリスクが高い」「胸郭からはみ出すのでサイズを下げた方が美しい」といったプロのアドバイスを提示します。

このとき、自分の希望を押し通すのではなく、なぜ医師がそのサイズを提案するのか、その理由に耳を傾けることが大切です。

良い医師は、単に患者さんの言いなりになるのではなく、長期的なメリットとデメリットを提示した上で、医学的に安全で最も美しくなる妥協点を一緒に探してくれます。

後悔しないシミュレーションのステップ

  • 3D画像の活用
    術前の写真を撮影し、複数のサイズパターンを作成してシルエットを比較します。正面だけでなく斜めや横からの角度も重要です。
  • サイザーによる試着
    実際にサイザーを着用し、タイトな服とゆったりした服の両方で見た目をチェックします。動いた時の重さも確認しましょう。
  • リスクの再確認
    希望するサイズでリップリングや将来的な下垂のリスクがどの程度あるか、医師に最終確認を行います。

サイズアップと同時に考えるべきリスクとダウンタイム

サイズを大きくすることは、見た目の満足度を高める一方で、体への負担やリスクを増大させる側面も持っています。豊胸手術はバッグを入れて終わりではなく、その後何十年もそのバッグと共に生活するものです。

大きなバッグは皮膚や組織に常にテンションをかけ続けるため、経年変化によるトラブルが起きやすくなる傾向があります。

サイズを決定する際には、今の美しさだけでなく、10年後、20年後のバストの状態や、万が一トラブルが起きたときのリスクについても十分に理解しておく必要があります。

大きすぎるバッグが引き起こすリップリング現象

リップリングとは、バッグの表面にできたシワ(波打ち)が、皮膚の表面にまで伝わって目視できてしまう現象です。これは、バッグのサイズに対して被覆組織(皮下脂肪や乳腺)の厚みが不足している場合に起こりやすくなります。

特に、痩せ型の人が無理に大きなサイズを入れた場合、バッグのスペースにゆとりがなくなり、バッグが折れ曲がって強いシワが生じます。

また、柔らかすぎるバッグを使用した場合も形状保持力が弱く、リップリングが起きやすくなります。

これを防ぐには、組織の厚みに合った適正サイズを守るか、充填率の高い(中身が詰まった)バッグを選ぶことが重要です。

サイズアップに伴う主なリスク要因

  • リップリングとエッジング
    バッグの縁が波打って見えたり、触れた時にバッグの輪郭がわかったりする現象が起きやすくなります。
  • ボトムアウト(下垂)
    重力によって皮膚が伸び、バッグの位置が下がって底抜けのような状態になるリスクが高まります。
  • 感覚鈍麻(知覚異常)
    組織への圧迫が強まって、乳頭や皮膚の感覚が一時的、あるいは長期的に鈍くなる可能性があります。
  • 将来的な入れ替えリスク
    皮膚が薄くなるため、将来的にバッグの抜去や入れ替えが必要になる可能性が増大します。

重みによる皮膚への負担と将来的な下垂のリスク

300ccや400ccといった大きなバッグは、当然ながらそれなりの重量があります。この重みが常に皮膚やクーパー靭帯にかかり続けるため、加齢とともに皮膚が伸びきってしまい、バスト全体が下がってくるリスクが高まります。

特に、バッグの位置が下がって底抜けのようになる「ボトムアウト」という現象が起きると、乳頭が上を向いてしまい、修正手術が必要になる場合もあります。

大きなサイズを入れる場合は、しっかりとサポート力のあるブラジャーを日常的に着用し、重力の影響を最小限に抑えるケアを継続することが、美しい形を長く保つために必要です。

サイズが大きいほどダウンタイムの痛みは強くなるのか

一般的に、バッグのサイズが大きいほど、それを入れるために剥離(はくり)するポケットのスペースを広く作る必要があります。

また、大胸筋の下に入れる方法(大胸筋下法)を選択した場合、大きなバッグは筋肉をより強く引き伸ばすことになります。

そのため、小さいサイズを入れた場合に比べて、術後の痛みや圧迫感が強く出る傾向にあります。特に術後数日間は、筋肉痛のような鈍痛や、胸が岩のように張る感覚を感じる方が多いです。

しかし、近年の手術手技の向上や麻酔の工夫により、痛みはコントロール可能な範囲に収まるケースがほとんどです。サイズによる痛みの違いは個人差も大きいため、過度に恐れる必要はありません。

よくある質問

豊胸バッグのサイズをあとから変更することはできますか?

はい、可能です。ただし、一度挿入した豊胸バッグを取り出し、新しいサイズのバッグに入れ替える手術が必要になります。

サイズを大きくする場合は、ポケット(バッグが入っている空間)を広げる処置が必要ですし、逆に小さくする場合は、余った空間が癒着するのを待つか、場合によっては皮膚を引き締める処置が必要になるときもあります。

初回の手術よりも難易度が上がるため、最初から慎重にサイズを選びましょう。

豊胸バッグを入れるとマンモグラフィ検診は受けられなくなりますか?

基本的には、豊胸バッグが入っていてもマンモグラフィ検診を受けることは可能です。ただし、バッグの破損リスクを避けるため、また正確な診断を行うために、必ず検査技師に豊胸手術を受けていることを事前に申告する必要があります。

一部の施設や検診車では、設備や技術の問題で断られるケースもあるため、事前に「豊胸術後(バッグ挿入)でも対応可能か」を確認するのがおすすめです。エコー検査(超音波検査)であれば、バッグが入っていても問題なく受けられます。

豊胸バッグの手術痕はどのくらい目立ちますか?

手術のアプローチ方法(脇、乳輪、乳房下縁)によって傷の位置は異なりますが、いずれの場合も時間の経過とともに傷跡は白く細い線になり、目立ちにくくなります。

特に脇の下のシワに沿って切開する方法は、傷がシワに隠れるため、他人に気づかれることはほとんどありません。ただし、大きな豊胸バッグを入れる場合は切開線がやや長くなる可能性があります。

また、ケロイド体質の人は傷が盛り上がる場合もあるため、術後のケアとしてテープ圧迫や内服薬を使用し、綺麗に治す工夫を行います。

豊胸バッグの寿命はどのくらいで入れ替えが必要ですか?

かつては「10年で入れ替えが必要」と言われていましたが、近年の高品質な豊胸バッグは耐久性が飛躍的に向上しており、破損や拘縮(こうしゅく)などのトラブルが起きない限り、半永久的に入れ続けることが可能です。

定期的な検診で異常がなければ、20年以上入れ替えなしで過ごしている人も多くいます。

ただし、加齢による体型の変化に合わせて、サイズや位置を調整するために自ら入れ替えを希望するケースはあります。「必ず入れ替えなければならない」ものではありません。

豊胸バッグを入れた後の感触や触り心地は自然ですか?

最新の豊胸バッグは、本物のバストの感触に限りなく近づけて作られており、非常に柔らかく自然です。特に、自身の皮下脂肪や乳腺の下にバッグを挿入した場合、表面から触れてもバッグの存在はほとんどわかりません。

ただし、痩せ型で皮膚が薄い人の場合は、バッグの感触が伝わりやすい傾向にあります。

また、術後数ヶ月は拘縮予防のマッサージが必要な場合もありますが、半年から1年ほど経過すると組織が馴染み、仰向けになっても自然に横に流れるような動きと柔らかさが出てきます。

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