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シリコンバッグによる豊胸手術を受けた後、多くの方が気になるのが「触り心地」や「硬さ」ではないでしょうか。
理想のバストを手に入れたはずが、思ったより硬い、不自然な感触がするといった悩みは少なくありません。この記事では、シリコン豊胸後のバストがなぜ硬くなるのか、その原因を詳しく解説します。
そして、術後のバストの柔らかさをできるだけ長く保つためのセルフケアのコツや、クリニックで受けられる対策についてもご紹介します。
豊胸後の触り心地に関する不安を解消し、自信を持って毎日を過ごすための一助となれば幸いです。
豊胸手術を考える上で、大きさや形だけでなく、その「触り心地」は非常に重要な要素です。
手術後のバストがどのような感触になるのか、事前に知っておくことで、術後の満足度も大きく変わります。
シリコン豊胸で挿入するシリコンバッグは、乳腺組織の下や大胸筋の下に位置します。
そのため、触れた際にはまず自分自身の皮膚、脂肪、乳腺、そして大胸筋(大胸筋下法の場合)があり、その奥にシリコンバッグの感触が伝わります。
近年のシリコンバッグは非常に進化しており、人の脂肪に近い柔らかさを持つものも多いですが、それでも本来の乳腺組織とは感触が異なります。
特に、痩せ型で皮下脂肪が少ない方は、バッグの輪郭や感触が分かりやすい傾向にあります。
シリコンバッグには様々な種類があり、どれを選ぶかによって触り心地は大きく異なります。主に「充填されているジェルの柔らかさ」「バッグ表面の性状」が影響します。
新しい世代のシリコンバッグほど、より自然な柔らかさを追求して開発されています。カウンセリングの際には、実際にサンプルを触って感触を確かめることが重要です。
ジェルの粘度 | 特徴 | 向いている方 |
---|---|---|
低い(柔らかい) | 自然な感触に近いが、型崩れのリスクがやや高い。 | 元々バストに脂肪がある程度ある方。 |
中程度 | 柔らかさと形状維持のバランスが良い。 | 多くの方に適応しやすい。 |
高い(硬め) | 形状維持力に優れるが、やや硬めの感触。 | はっきりとした形を望む方。 |
手術直後は、腫れやむくみによってバストは硬く感じられます。これは正常な反応であり、心配する必要はありません。
通常、術後1ヶ月ほどで腫れが引き始め、3ヶ月から半年かけて徐々に組織が馴染み、柔らかさが出てきます。
この期間は、体がシリコンバッグを「異物」と認識し、その周りに「被膜」という薄い膜を形成する時期でもあります。この被膜が正常に形成されることで、バストは安定し、自然な柔らかさへと変化していきます。
期待していた柔らかさが得られず、「豊胸後のバストが硬い」と感じるのには、いくつかの原因が考えられます。原因を正しく理解し、適切な対策をとることが大切です。
豊胸後にバストが硬くなる最も大きな原因が「被膜拘縮(ひまくこうしゅく)」です。
前述の通り、体内に入ったシリコンバッグの周りには、体を守る反応としてコラーゲン繊維でできた被膜が形成されます。
この被膜が何らかの原因で厚く、硬くなってしまい、中のシリコンバッグを締め付け、結果としてバスト全体の硬さや変形を引き起こす状態が被膜拘縮です。
古いタイプのシリコンバッグや、粗悪な製品を使用した場合、ジェルが硬かったり、バッグの素材自体が体に馴染みにくかったりすることがあります。
また、非常に稀ですが、バッグが破損して内容物が漏れ出すと、周囲の組織が炎症を起こし、硬くなる原因にもなります。信頼できるメーカーの、認可を受けたシリコンバッグを選ぶことが重要です。
シリコンバッグを挿入する層や、体格に合わない大きすぎるサイズを選ぶことも、不自然な硬さにつながります。
例えば、乳腺が非常に少ない方が乳腺下法で手術を受けると、バッグの感触がダイレクトに伝わりやすくなります。
また、無理に大きなバッグを入れると、皮膚や組織が常に張り詰めた状態になり、硬さを感じやすくなります。
挿入位置 | 硬さの感じやすさ | 解説 |
---|---|---|
乳腺下法 | 感じやすい傾向 | バッグが皮膚に近い位置にあるため、輪郭や感触が分かりやすい。 |
大胸筋下法 | 感じにくい傾向 | バッグが大胸筋に覆われるため、感触がより自然になる。 |
筋膜下法 | 中間 | 大胸筋の膜の下に挿入する方法で、両者の中間的な特徴を持つ。 |
手術後のダウンタイムの過ごし方も、最終的な柔らかさに影響を与えます。例えば、術後に血腫(内出血が溜まった状態)ができると、それが被膜拘縮のリスクを高めることがあります。
医師の指示に従い、安静を保ち、バストバンドなどで適切に固定することが、きれいな被膜を形成し、自然な柔らかさを得るために必要です。
豊胸後の硬さの最大の原因である被膜拘縮。その発生の仕組みやリスクについて、もう少し詳しく見ていきましょう。正しく知ることで、過度に恐れることなく、適切な予防や対策ができます。
被膜の形成自体は、シリコンバッグに限らず、体内に異物が入った際に起こる正常な生体防御反応です。体は異物をコラーゲンの膜で包み込むことで、体内の他の組織から隔離し、体を守ろうとします。
通常であれば、この被膜は薄くしなやかで、中のバッグの動きを妨げることはありません。しかし、この反応が過剰になると問題が生じます。
要因 | 解説 |
---|---|
術後の出血や感染 | 血液や細菌が刺激となり、炎症反応が長引くことで被膜が厚くなりやすい。 |
体質 | ケロイド体質など、傷跡が盛り上がりやすい方は、被膜も厚くなる傾向がある。 |
バッグの素材 | 表面が滑らかなスムーズタイプのバッグは、位置がずれやすい反面、拘縮リスクがやや高いとされていた時期もある。 |
被膜拘縮の程度は、その硬さや見た目の変化によっていくつかのグレードに分類されます。これは「ベイカー分類」と呼ばれ、医師が診断する際の指標となります。
グレード | 状態 | 自覚症状 |
---|---|---|
I | 正常。見た目も柔らかさも自然。 | 特に問題なし。 |
II | 見た目は自然だが、触るとやや硬さを感じる。 | 少し硬いと感じるが、見た目に変化はない。 |
III | 見た目にも硬さが分かり、不自然な丸い形になることがある。 | 明らかに硬く、バストの形が不自然に見える。 |
IV | バストが硬く変形し、痛みを伴うこともある。 | 硬さ、変形、痛みがある。 |
グレードIIまでは経過観察となることが多いですが、グレードIII以上になると、多くの場合で治療が必要となります。
全ての人に被膜拘縮が起こるわけではありません。しかし、いくつかのリスク要因が指摘されています。ご自身が当てはまるかどうか、カウンセリング時に医師に相談することも大切です。
これらの要因があるからといって必ず被膜拘縮が起こるわけではありませんが、リスクを理解した上で手術に臨むことが重要です。
シリコン豊胸後のバストの柔らかさを保ち、被膜拘縮を防ぐためには、クリニックでのケアと並行して、ご自身で行うセルフケアも大切になります。
「豊胸シリコンを柔らかくする方法」として、日々の生活で取り入れられることをご紹介します。
術後のマッサージは、シリコンバッグの周りにできる被膜が硬くなるのを防ぎ、バッグが動くためのスペースを確保する目的で行います。
これにより、より自然で柔らかい触り心地を維持する助けとなります。ただし、マッサージの要否や開始時期、方法は、使用するシリコンバッグの種類やクリニックの方針によって大きく異なります。
必ず医師の指示に従ってください。
自己流の強いマッサージは、かえって炎症を引き起こし、被膜拘縮を助長する危険性があります。クリニックで指導された方法を、正しいタイミングと強さで実践することが重要です。
項目 | 注意点 |
---|---|
開始時期 | 医師の許可が出てから開始する(通常、術後1週間〜1ヶ月後)。 |
強さ | 痛みを感じない、心地よい程度の圧で行う。 |
頻度と時間 | クリニックの指示通りに行う(例:1日数回、各5分程度)。 |
バスト周辺の血行が良い状態を保つことも、質の良い被膜の形成と柔らかさの維持に繋がります。
血行が悪くなると、組織に十分な酸素や栄養が届かず、回復が遅れたり、炎症が起きやすくなったりします。
術後の急激な体重変動は、バストの見た目や触り心地に影響を与える可能性があります。
特に、大幅に痩せてしまうと、シリコンバッグを覆っている皮下脂肪が減少し、バッグの輪郭が浮き出て硬さを感じやすくなることがあります。
安定した体重を維持することも、長期的に美しいバストを保つためのポイントです。
セルフケアだけでは改善しない硬さや、被膜拘縮が進行してしまった場合には、医療的なアプローチが必要です。
信頼できるクリニックで定期的に状態を診てもらうことが、早期発見と早期治療に繋がります。
手術後、多くのクリニックでは定期的な検診を設けています。検診では、医師が触診や超音波(エコー)検査などを用いて、バストの状態や被膜の厚さ、シリコンバッグの健全性をチェックします。
何か異常があった場合に早期に対処できるだけでなく、精神的な安心感にも繋がります。面倒に感じても、必ず受診するようにしましょう。
被膜拘縮の初期段階(ベイカー分類II程度)であれば、薬による治療が試みられることがあります。
これらの薬は、コラーゲン線維の生成を抑制したり、アレルギー反応を抑えたりすることで、被膜がそれ以上厚く硬くなるのを防ぐ効果が期待されます。
薬の種類 | 作用 | 備考 |
---|---|---|
抗アレルギー薬 | アレルギー反応を抑制し、被膜の過剰な生成を抑える。 | 喘息治療薬として知られるものなど。 |
ステロイド薬 | 強力な抗炎症作用で、被膜の硬化を抑制する。 | 局所注射などで用いられることがあるが、副作用のリスクも考慮する。 |
薬物療法で改善が見られない場合や、被膜拘縮が進行している場合(ベイカー分類III以上)は、外科的な治療が必要となります。手術方法は、拘縮の程度や患者の希望によって選択されます。
どの方法を選択するかは、医師と十分に話し合って決定することが重要です。
再手術は身体的、経済的負担も大きいため、まずは被膜拘縮を起こさないための予防が第一となります。
豊胸後の触り心地は、手術の技術だけでなく、どのシリコンバッグを選ぶかによっても大きく左右されます。
カウンセリングで医師と相談しながら、ご自身の希望や体格に最も合ったバッグを選択することが、満足のいく結果への第一歩です。
シリコンバッグの形状は、大きく分けてお椀型の「ラウンド型」と、涙滴型の「アナトミカル型」があります。形状によって、バストのシルエットだけでなく、動きや触り心地にも違いが出ます。
形状 | 特徴 | 触り心地の傾向 |
---|---|---|
ラウンド型 | デコルテからボリュームが出やすく、華やかな印象になる。 | 全体的に均一な感触。 |
アナトミカル型 | 下部に重心があり、より自然なバストの形に近い。 | 乳腺に近い、下方が柔らかい感触。 |
バッグの表面(シェル)の性状にも種類があります。表面がツルツルした「スムーズタイプ」と、ザラザラした「テクスチャードタイプ」です。
この違いは、被膜拘縮のリスクやバッグの動きに関係します。
スムーズタイプは、バッグが体内で自由に動きやすいため、体の動きに合わせてバストが自然に動くという利点があります。
一方、テクスチャードタイプは、表面の凹凸が周囲の組織と癒着しやすいため、バッグの位置がずれにくいという特徴があります。
かつてはテクスチャードタイプの方が被膜拘縮のリスクが低いとされていましたが、近年ではその差はほとんどないという見解が主流です。
シリコンバッグの中には、コヒーシブシリコンと呼ばれるジェルが充填されています。このジェルの充填率も、バッグの柔らかさやハリ感に影響します。
充填率が100%に近いほど、バッグは形を保ちやすくハリが出ますが、感触はやや硬めになります。
逆に充填率が低いと、バッグは柔らかくなりますが、シワ(リプリング)ができやすくなる可能性も考慮する必要があります。
シリコンバッグは、世界中の様々なメーカーが製造しています。
長年の実績があり、各国の規制当局(日本の厚生労働省や米国のFDAなど)から認可を受けているメーカーの製品は、品質や安全性において高い信頼性があります。
費用だけでなく、どのメーカーのどの製品を使用するのかを、カウンセリングでしっかり確認することが重要です。
最後に、シリコン豊胸の触り心地や硬さに関して、多くの方が疑問に思う点についてお答えします。
個人差が大きいですが、一般的には術後3ヶ月から半年ほどかけて徐々に柔らかくなっていきます。
大きな腫れは1ヶ月程度で引きますが、組織が完全に馴染んで最終的な柔らかさに落ち着くまでには、約1年かかると考えておくと良いでしょう。焦らずに、経過を見守ることが大切です。
これも使用するシリコンバッグの種類や挿入位置によって異なります。
柔らかく、充填率が低めのバッグを大胸筋下法で挿入した場合、仰向けになるとバストが自然に外側に流れるような動きが期待できます。
一方、形状維持力の高いバッグや、乳腺下法の場合は、仰向けになってもお椀型のシルエットが保たれる傾向にあります。
どのような状態を「自然」と感じるかは人それぞれですので、カウンセリングで希望を伝えましょう。
「絶対にバレない」とは断言できません。
特に、体格に合わない大きなサイズを入れたり、痩せ型で皮膚が薄い方が適切な術式を選ばなかったりすると、バッグの輪郭が浮き出て見えたり、触った時の感触で分かってしまったりする可能性はあります。
自然な仕上がりを最優先に考えるなら、サイズ選びや術式の選択を慎重に行うことが最も重要です。
授乳そのものが直接的に被膜拘縮を引き起こし、バストを硬くするという医学的根拠は明確にはありません。
しかし、妊娠・授乳期にはホルモンバランスの変化により乳腺が大きく発達し、卒乳後には萎縮します。この大きなサイズ変化が、シリコンバッグの周囲の組織に何らかの影響を与え、触り心地が変わったと感じる可能性は考えられます。
豊胸後の妊娠・出産・授乳については、事前に執刀医とよく相談しておくことが望ましいです。
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