VASER(ベイザー)について解説します。
ベイザー、アキーセル、美ボディなど脂肪吸引には様々なメニュー表記がありますね。
VASER(ベイザー)ってそもそも何?
ベイザーとは脂肪吸引機の一つで、分類すると超音波補助タイプの脂肪吸引機です。その他にカニューレが振動するパワーアシストタイプと呼ばれるものや、水流の力を利用するウォータージェットや、レーザーの力を利用するライポライフなどがあります。
ベイザーがなぜ優秀でよく好んで使用されるのかについて説明します
その① フェザリングがとても優秀
先ほど超音波アシストタイプというお話をしました。どういうことかというと、脂肪吸引という主義は吸引する前にチュメッセントと呼ばれる止血剤入りの麻酔液を皮下脂肪層に注入していきます。その後にフェザリングといって脂肪を崩していって吸引しやすくする行程があります。それが終わったらいよいよ脂肪を吸引していきます。この吸引しやすくするフェザリングをベイザー波と呼ばれる特殊な超音波によってアシストすることでより効率的に行うことができるのがベイザーなのです。また通常使う金属製の棒では脂肪が崩せても何度も出し入れすることで同時に皮下組織も傷ついてしまいます。ベイザーでは超音波による振動で脂肪だけが遊離してくれるため周囲の組織へのダメージが最小限で済みます。
その② 吸引カニューレの種類が豊富
ベイザーにはベントXという吸引カニューレに特徴があります。吸引かミューレの種類が豊富というところです。通常使用される脂肪吸引機では真っ直ぐのものと先端だけ少し曲がっているタイプの2種類しかないことが多いです。ベイザーで使用するカニューレは曲がりのカニューレと一言で言っても曲がり具合や長さなど術者の好みで何種類も揃えられます。また穴の形状もベンツ型と呼ばれ全方向に穴が空いているため通常の上だけしか空いていないカニューレより吸引が効率よくできます。脂肪吸引はただ吸引する時代からボディデザインをして体に合った吸引をする時代に変わりました。ベイザーがボディデザイン性に優れているというのはこのことからです。一方でかなり吸えてしまうので術者によって慣れていないと吸引できすぎてしまって扱いが難しいと言われています。なのでベイザー認定医という施術資格もあるくらいです。
その③ ベイザーによるタイトニング効果がある
脂肪吸引は浅い脂肪層を吸引することでタイトニング効果が得られます。それには限界があることやタイトニングを意識するあまり浅い層を攻めすぎてしまい皮膚へのダメージやボコ付きなどがでてしまいます。ベイザーを使うことで更なるタイトニング効果を見込めます。ベイザーでのタイトニング効果は超音波を発する際に出る熱が皮下組織に加わることで熱によるタイトニング効果を出すことができます。
ベイザーを使うからいいわけではない
いい機械も使い手が最大限性能を発揮しなければ効果は出ません
上記の3つはベイザーを使用する医師全員がこれを実践できているわけではありません。ベイザーを使うと言っても、実は出力の設定からベイザーをかける時間まで様々な設定が可能です。大手などでは出力とかける時間が部位ごとで決まっていたりします。それでは最大限効果を発揮できないと思います。某脂肪吸引専門クリニックでもあまりベイザーをかけないようになっているという話も聞くので本当の意味でベイザーを使いこなせている医者は少ないと思っています。ただベイザーを使うだけなら誰でもできますが、効果を最大限引き出して使うということとは違います。前職でしっかりと症例数も経験も積んでいること、形成外科専門医としての技術や経験値も最大限に活かした大手とは次元の違う脂肪吸引を提供しています。
ではまた。