脂肪豊胸とシリコン豊胸について考えていること。

よく、どちらがいいか、優れているかを聞かれたりSNSで論争になってたりしますが、僕の思うところを書きます。

結論は、どちらもいい手術。

なんだよ、またかよ。と思いましたか？すみません、でもどちらも優れた手術なので優劣はつけられないんです。どちらにも特徴があり、それを知った上で自身の理想のバストに近づける方法を選ぶのがベストだと思います。

脂肪豊胸の特徴

脂肪豊胸は、自身の脂肪細胞を胸へ移動させるため部分痩せと同時にバストアップができること、異物を使わないため異物反応が起きないことが最大のメリットです。足痩せしてバストアップなんて、まさに一石二鳥な施術で夢のような手術ですよね。仕上がりも自然で触っても分からず、傷も数ミリと小さいためバレにくいという点も好まれる方が多い手術です。

こう書いているといい点ばかりですが、デメリットや不得意なこともあります。

簡単に２つです。1つは定着率のこと、2つは確実なサイズアップを求める場合2回手術が必要になることです。以下で詳しく説明します。

脂肪を移動させるということは移植するということになりますが、これが不確実な要素であり定着というものは100%は起こらず限界や個人差があることです。移植というものは組織を移動させて違う場所に植え替えるようなものです。組織なので血液が通ってないと自分の細胞を移動させても生き残れません。脂肪注入は2mm程度の大きさで麺常に線を引くように注入していきます。2mmの大きさが脂肪に血管が入り込み生き残りやすい大きさと言われています。ただし、その大きさで丁寧に満遍なく注入したとしても100％全てに血管が行き届いて残ることは現在の医療技術ではあり得ません。5割程度が平均的だと考えています。7-8割定着する、といっているクリニックもありますが、そんなことはなくて最大そのくらいということなので間に受けないようにしましょう。個人差があるというのはこのためです。どうしても不確実な要素なため術後の体重変動やケア次第でも定着は変化します。そういった要素があるためシリコンのように確実に2カップアップするというようなことが難しいです。100ccで1カップほどと言われているので200-300ccの注入で1-1.5カップのバストアップが目安になります。脂肪豊胸の得意とするところはカップ数というよりも形の改善だったりそげ感のある部分のボリューム改善が主体になるため、大きさという面も重視する場合は2回目の脂肪豊胸まで検討する必要があります。そのため吸引のダウンタイムが2回と脂肪豊胸の費用も２回かかってくるというのがデメリットだったりもします。

2回脂肪豊胸を受けるには費用面が心配という方へ

当院では2回のダウンタイムはなんとかなっても、脂肪豊胸2回分の費用がかかりすぎて難しいという方へ向けて2回セットというものをご用意しております。2回目は静脈麻酔代と吸引部位の圧迫着代がかかってはきますが手術代金はいただいているので追加ではいただきません。脂肪吸引する範囲はというと、2回分が十分に採取できる範囲で取らせていただきます。太もも全周で1回目、お腹周りで2回目といった感じです。脂肪が足りるけど追加で取ってほしいという場合は別途吸引代金はいただきます。あくまで豊胸を2回十分にできる分ということを、ご理解ください。

シリコン豊胸の特徴

シリコン豊胸のいいところはなんといっても1回で希望のサイズにバストアップできるという点です。ただし皮膚の伸び具合や体格で希望サイズが大きすぎる場合は2回に分けることがあります。

では、1回で大きくできるならシリコン豊胸の方がいいところしかないじゃん、と思いますよね？次はシリコンの不得意なところとデメリットをお話していきます。

シリコンは異物になるため、体の中に入れた場合は被膜という保護する膜に包まれていきます。これは必ず起こることで、時間経過で徐々に硬く縮こまってきてしまいます。どれくらい持つのか？は個人差もありますが、10-20年はまず問題がないでしょう。ただし、いきなり硬くなるわけではないのでゆっくりといつの間にか固かったり形が変わってきたりします。それでも気にならない場合は入れておいても問題はありません。今は技術が上がってきているのでシリコンの耐久性もよくその程度では破損やシリコンが漏れ出るなどは起こらないからです。では取り出す時や入れ替えをしなければいけない時期はいつくるのか？それは、痛みを感じたり、破損はhしなかったとしても被膜が硬くなってくることで何かの際に中で出血が起きてしまうなどそういったことが起きた際は検討が必要になってきます。ですので、シリコンも入れたら入れっぱなしではなく、いつか入れ替えや取り出しというものが必要なので手術としては必ず2回は必要になってきます。

シリコンの不自然さはないのか？

乳腺や脂肪がある程度あればかなり自然に仕上がりバレにくいです。しかし、細身の方だとどうしてもシリコンが浮いて見えたり、触った感触もシリコンを触った感じが隠せないことがあります。下着や衣類を着ていれば問題なくても、脱いだ際に目立ってしまいます。基本的にはそういう状況は限られるので気にはならないことが多いです。ただ、温泉やプールなど着替える際や裸になると他人にバレないか気になるということもあります。そういった場合は脂肪注入と併用するハイブリッド豊胸が適しています。シリコンを入れて、脂肪を皮下に注入することで皮下の厚みを出したりシリコンの縁を隠したりして自然に仕上げることができますのでご安心ください。

当院では、理想のバストを手に入れられるようどちらにも力を入れています

当院では、脂肪豊胸、シリコン豊胸のどちらにも力を入れています。異物に抵抗かあったり部分痩せしたいところがあれば脂肪豊胸を、一度で確実にしっかりバストアップしたいのであればシリコンを、大きさと自然さを求める場合は脂肪を2回、ハイブリッド豊胸をなどご希望や理想ごとに提案と手術をご提供できます。脂肪はシミュレーションできないのですが、シリコンに関しては事前にある程度大きさや形をシミレーションすることもできます。下図のように製品ごとに網羅されているので細かく設定して仕上がりイメージを自身のお身体でみることができます。

理想のボディを作り上げることでさらに人生を楽しんで過ごしていただけるお手伝いをさせていただければと思います。カウンセリングでお待ちしておりますね。ではまた。