脂肪吸引について思うこと
僕の脂肪吸引に対する考え方について書いていきます。
脂肪吸引ってそもそもどのような手術なのか。
脂肪吸引のイメージはなんでしょう?痩せる手術?痛そう?怖い?色々な印象が思い浮かぶかと思います。
脂肪吸引は痩せる手術ではない
太ったから吸引する、痩せたいから吸引するというイメージかもしれませんし、実際そういう動機でご来院される方も少なくはないです。ですが、脂肪吸引は残念ながら痩せる手術ではありません。あくまで皮下脂肪の減量を行う手術で、皮下脂肪しか減らせないのです。つまり、増えた内臓脂肪や体重増加に伴う支えるための筋肉の増加(筋力ではないです)は減らせないため見た目の形を整える手術になります。実際には脂肪は脂であり水より比重が軽いため1000cc吸引しても数百gくらいしか軽くはなりません。純粋に脂肪のみを5000ml吸えたとかなら2,3kg減ると思いますが。あくまでも丸みを帯びている線を直線に、皮下脂肪の厚みを今より薄くする手術なのです。
脂肪吸引の本質は彫刻のように形を作り上げるもの
では、脂肪吸引はどのような手術なのでしょうか。例えるなら彫刻のような手術です。丸みを削って直線に変化させてスラっとしたラインを出す、あえて薄くなるまで吸引して陰影をつけて腹筋のラインを際立たせるなどが脂肪吸引の本来の効果を最大限発揮できます。食事制限や運動では落としきれない脂肪を最終的に削って完成させると仕上がりは抜群にいいです。また、脂肪吸引後にダイエットとすることで綺麗な仕上がりになります。脂肪吸引は吸えば吸うほど薄くなりますが、それと同時に薄くなればなるほど皮膚の質感や見た目が悪くなっていきます。ペラペラ?カリカリ?にするのは簡単です。ただ何も考えす薄くなるまで吸引すればいいだけなので。難しいのはギリギリを見極めて質感を保ちつつ自然さを残しつつ仕上げることです。吸引したことを言われなければ気づかれない、自然にダイエットして痩せた可能ような仕上がりこそ至高の脂肪吸引だと僕は思っています。下の写真のようにスリムな方が吸引して仕上げとして整える方が仕上がりが抜群にいいです。
脂肪吸引の適応について
脂肪吸引はあくまでも形づくりとお話ししてきましたが、それは変わりません。変わりませんが、吸引することで見た目がスッキリしてダイエットのモチベーションに繋がり、やる気が出たり痩せられたりするきっかけになることも多く見てきました。なので、色々と述べましたが適応は幅広くあると思います。ただし、注意が必要なのは痩せる手術ではないため、吸引後も食生活を含めて生活習慣が変わらないとあまり意味がないと思っています。部分的に痩せて、リバウンドしにくいとはいっても他の部位は変えられないことや全身全ての部位を吸引できるわけではないからです。仕上がりに関して、あくまで目安ですがBMIは25以上を超えてくると吸引量は増えてもgood症例にはなりにくいと感じます。SNSで何千cc吸いました!ってボトルの写真はよく見ますが、そのビフォアアフターがないのはそういうことです。
ということでざっと思うことを書いていきましたが、最後までお付き合いいいただきありがとうございました。次回は脂肪吸引の前後にダイエットするならどちらがいいかに関して書いていきたいと思います。では、また。