美容外科に関して形成外科専門医の方が良い理由
研修医からそのまま美容にくる先生を直美、他の科からくる先生を転美というそうですね。
なぜ形成外科専門が良いか
美容外科手術を受けるなら絶対的に形成外科専門医を持つ先生が良いと考えています。上手い下手ではなく、技術や知識の引き出しが豊富であり万が一のリカバリーショットまで備えていることが多いからです。また、真面目に形成外科専門医を取得してから美容外科に一からスタートするという時点で直美や転美とスタートは一緒でも明らかに成長曲線が段違いだということです。アメリカではそもそも形成外科医からしか美容外科医になれませんし、形成外科といえば成績がよくないとなれない選ばれし科だということをまず知ってください。それくらい美容外科医というのは技術だけでなく経験や知識が必要な科だということがわかりますね。
形成外科専門医である美容外科医としての強み
創傷治療の専門家であること
簡単にいうと傷や傷跡の専門家です。傷をきれいに縫うことはもちろん、傷がどうやったらきれいになるか、治らない傷をいかに治していくかなどをとことん突き詰めています。丁寧に縫合しているだけでは傷はきれいになりません。切開する段階から手術操作、術後のアフターケアまで含めて傷のきれいを追求しています。他科手術後の傷のトラブルも請け負っているため傷を治すことに関してはプロ中のプロということになります。
形成外科は見た目も治す科だということ
形成外科学会のHPにもあるように、形成外科とは人生の質を向上する診療科です。先天的な見た目の欠損や癌などの手術による組織欠損や火傷や外傷による傷や欠損など整容面を治療する診療科なのです。マイナスをゼロに、ゼロからプラスになるようにを提供する科です。美容医療は健康なためゼロからプラスにしていく医療であり、形成外科の専門領域の一つです。美容医療と近い診療もあり美容への心構えは既にできています。
基礎となる技術、経験がベースにあること
いまだに美容を禁止する形成外科医局はあります。ありますが、未経験でも美容の手術に近い手術は数おおく行っています。二重であれば、逆さまつげに対して埋没法を行うこともありますし、切開で行うこともあります。眼瞼下垂は形成外科でも数多く取り扱う手術です。また、耳下腺や顎下腺腫瘍などどいった良性腫瘍をとる手術ではフェイスリフトやネックリフトに必要な操作や解剖を学んでいます。頬や眼窩の骨折ではハムラや脱脂と同じアプローチをおこないます。最近では乳房再建でも従来の皮弁手術だけではなく脂肪注入を併用した手術も盛んです。つまり、美容の手術をしていなくても十分に基礎となるテクニックと知識は備わっていることになります。形成外科専門医から美容になりてての場合に直美や転美とスタートは同じだとしても成長度や修正やトラブル時のリカバリーを含めた総合力はすぐに大きな差になるでしょう。
形成外科専門医としての豊胸・脂肪吸引を専門に行う理由
豊胸と脂肪吸引は形成外科でなくてもいいと言われますが、違うと思います
私は違うと思っています。形成外科医は上述した通り、組織の厚みや血流などを考えて組織移植と行います。脂肪吸引をただ単に吸引して薄くすればいいと捉えているから形成外科である必要がないなどという安易な考えになるのです。また、形成外科専門医は顔に興味が行きがちなので、ボディの領域にくる先生が少ないというのもそういう発言が横行する原因だと考えています。そもそも反論する人、できる人が少ない。
脂肪吸引は文字通り皮下脂肪を吸引して減らしますが、文字どおりに皮一枚になるレベルで吸引してしまうと皮膚への血流は落ちてしまい植皮に近くなります。そうすると筋肉に直接皮膚がのっている状態になり筋張って見えたり、皮膚の色や質感が落ちます。ある一定のしか脂肪の厚みを残す、それ以上の薄さはダイエットによって手に入れるべきだと考えています。植皮や皮弁を扱ったことがないため、どの程度の厚みが皮膚へダメージを残すかなどそもそも知らない先生が多いためやりすぎた症例が多く見られます。
形成外科専門医で脂肪吸引や豊胸に重点を置いている先生が少なく、反論できないことをいいことにやりたい放題、言いたい放題になっているをなんとかしたいと思いました。
皮膚の質感や色味など組織の血流を意識した自然さを重視した仕上がり、傷跡は数ミリだからといって手を抜くことなくポート位置や切開、カニューレ操作形成外科専門医の本気を見せる縫合からなる最高の脂肪吸引・豊胸を提供していきます。
ではまた。