フィリピンで世界最先端の脂肪吸引を学んできました。
7/1-4にクリニックを休診させていただき、フィリピンにいって手術見学と勉強会に参加してきました。
目次
海外と日本で脂肪吸引に違いがあるの?
あります。今回手術を見学させていただいたのはブラジルの先生です。ブラジルでは脂肪吸引によるボディコントアリングがかなり盛んに行われています。圧巻でした。
脂肪吸引デバイスの違い
そもそも、日本人と海外の方の体格が違うので吸引も違います。向こうの方はふくよかで大柄な方が多いため吸引がとても大変なんだと思います。吸引しやすく、短時間で大量に吸引できた方が疲れないし出血も少なく済むため進化していました。日本にある有名な機械は、ベイザー、アキーセルが有名ですね。だいたいこの2択か併用か、それ以外の昔からあるオーソドックスに特徴のない吸引機のみで吸引するかです。
ベイザー、アキーセルって何がどう違うのか
日本にある有名な機械は、ベイザー、アキーセルが有名ですね。だいたいこの2択か併用か、それ以外の昔からあるオーソドックスに特徴のない吸引機のみで吸引するかです。これは吸引前に使うか、吸引時に使うかが違います。
ベイザーとは
ベイザーとは超音波アシストの脂肪吸引機です。脂肪吸引する際にはまず麻酔液をまいてからフェザリングといって脂肪を吸引しやすいように崩してから吸引していきます。その、フェザリングという手技をベイザー波という特殊な超音波を出して脂肪を崩すことで吸引しやすくするという特徴があります。イメージとしてはバターを溶かしていくだったり、ブドウや木を揺らして実や葉っぱをふり落とす感じで組織に絡みついている脂肪を溶かして分離させていきます。また、先端から超音波が出る際に熱も出ているため皮下に熱が加わることで引き締まるといった効果も見込めます。ただし、やり過ぎると皮膚を火傷させてしまうリスクがあるので扱いが難しく日本では一部の慣れた医師しか本来の性能を発揮できていないと思われます。
その他にカニューレの種類が豊富ということが特徴としてあります。一般的には直線のカニューレしかないのですが、曲がりや根元が曲がっているものや長さや穴の位置や個数まで種類が豊富です。これによってデザイン性の高い吸引が可能になります。
アキーセルとは
アキーセルはパワーアシストタイプに分類される機械です。こちらは吸引する際にカニューレが振動するためただ吸引するよりもスムーズに吸引ができるという特徴があります。また穴が細かいので脂肪を傷つけずに吸引できて注入に向いているとも言われています。ただ、吸引カニューレが直線しかないため細かなデザインを行うことは難しいと言われています。
なので、ベイザーとアキーセルを併用するクリニックや医師も多いです。ですが、オプションのようになっておりいいものなら元からセットでそのメニューだけにすればいいのに、とか思っています。
今回見てきたのは、VIBROFITという機械
VIBROFITを使う意味
上述しましたが、アキーセルと同様のカニューレが振動するタイプのパワーアシストに分類されています。VIBROFITは、まず持ち手がアキーセルよりも小さく持ちやすい。そのため振動が手に伝わりにくく術者が疲れにくいです。また、カニューレの種類が豊富でありベイザーのように様々な長さと形状や穴の位置のものがありデザイン性にも優れています。実際に使用してみましたが、驚くほど簡単に吸引できました。吸引に時間が掛からなくなるというのは手術を受けるゲスト側の負担軽減にもつながります。以前からあるオーソドックスなシリンジ法で時間をかけて吸っても同じように綺麗になるでしょう。ただ、VESARとVIBROFIT両方を使用して1時間で終わるのと、シリンジで2−3時間かけ終わるのを比較すると、時間が長くかかればかかるほど明らかに出血量や炎症によるその後のダウンタイムにつながります。機械がなくても吸えるのはいいことですが、そんなに上手なら機械を使ってより良い手術を提供したいと思うのが医者として普通だと思います。外科医ならメスやハサミなど道具にこだわってる先生は多いです、そういうことです。僕ら脂肪吸引を専門にするからこそ、吸引機にはとことんこだわりたいのです。
フィリピンの思い出
ここからはフィリピンの思い出になります
マニラの海岸。
快晴ではなかったですが、絶景スポットと言われる夕日をなんとか撮れました。
病院で手術見学、ホテルで勉強会に参加してきました
午前は講義、午後は解剖でした。認定証をいただきました。
VIBROFIT!
VASERよりコンパクトですね笑 早く日本でも使いたい、