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豊胸手術と年齢の関係|何歳から可能か?高校生は受けられる?

豊胸手術と年齢の関係|何歳から可能か?高校生は受けられる?

胸の大きさや形に対する悩みは、思春期を迎える中学生や高校生の頃から深刻になりやすく、豊胸手術を検討し始める年齢層も年々若年化しています。

しかし、「豊胸は何歳からできるのか」「成長期に手術を受けても体に悪影響はないのか」といった不安や疑問を持つ方は非常に多いです。

結論から言えば、高校生であっても条件を満たせば手術は可能ですが、年齢制限や親権者の同意、身体の成長度合いなど、クリアすべき課題がいくつか存在します。

この記事では、学生の方やその保護者の方が安心して正しい判断ができるよう、年齢と豊胸手術の関係について徹底的に解説します。

目次

この記事を書いた人

アリエルバストクリニック 院長 石塚 紀行

石塚 紀行
ARIEL .BUST.CLINIC 院長
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資格・所属

  • 日本形成外科学会専門医
  • コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
  • VASER Lipo認定医
  • Juvederm Vista 認定医
  • 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
  • 日本形成外科学会所属
  • 日本美容外科学会(JSAPS)所属

【略歴】
ご自身の脂肪を活用した「自然な豊胸術」や、美しいボディラインを作る脂肪吸引を専門とする形成外科専門医。獨協医科大学医学部卒業後、獨協医科大学病院形成外科・美容外科入局。足利赤十字病院形成外科、獨協医科大学埼玉医療センター 形成外科学内助教、THE CLINIC大阪院・名古屋院の副院長を経て2024年、名古屋にARIEL .BUST.CLINICを開院。

ARIEL .BUST.CLINICは、ご自身の脂肪を活用した豊胸術(脂肪注入)を得意とする名古屋のクリニックです。それぞれの体型やご希望に応じた専門的なご提案をしており、脂肪採取(脂肪吸引)から繊細な注入、傷跡のケアに至るまで、形成外科専門医としての知識と技術を評価いただき、全国から患者様にお越しいただいています。

豊胸手術を含むボディメイクは、決して焦る必要のないものです。このサイトでは専門医の視点から、脂肪豊胸に関する正しい知識やメリット・デメリットを執筆しています。すぐに施術を決めることはせず、まずはじっくりと知識を深めた上で、ご自身が心から信頼できるクリニックへ相談されるようにしてください。

豊胸手術は何歳から受けられるのか?医学的見解と法律上のルール

豊胸手術が可能となる年齢は、医学的な身体の完成度と法的な契約能力の2点から判断されます。

一般的に身体の成長が完了する18歳から20歳前後が推奨されますが、高校生であっても親権者の同意があれば手術を受け入れるクリニックは存在します。

身体の成長と乳腺の発達完了時期

医学的な観点から重要視するのは、体が「大人の体」として完成しているかどうかです。特に豊胸手術は胸部を扱うため、乳腺や胸郭(肋骨など)の成長が完了していることが前提となります。

個人差はありますが、一般的に女性の胸の成長は初潮から数年かけて進み、18歳から20歳頃にはほぼ完了すると考えられています。

成長途中の段階でシリコンバッグを挿入したり、外部から組織を加える手術を行ったりすると、本来の自然な成長を阻害するリスクがあります。

また、骨格が定まっていない状態で重みのあるバッグを入れることで、姿勢や骨格形成に歪みが生じる可能性も否定できません。

医師はカウンセリング時に、年齢だけでなく身長の伸びが止まっているか、生理周期が安定しているかなどを確認し、手術適応を判断します。

未成年者が手術を受けるための法的条件

法律の観点では、未成年者(18歳未満)が単独で高額な医療契約を結ぶことはできません。これは民法で定められた「未成年者取消権」に関わるためで、保護者(親権者)の同意が必須となります。

高校生や一部の未成年大学生が手術を希望する場合、必ず親権者の同意書が必要になり、場合によっては親権者の同伴が求められます。

年齢区分による手術可否と条件の整理

年齢層・学年一般的な手術可否必要な条件・対応
中学生(13歳〜15歳)原則不可成長期のため、ほぼ全てのクリニックで断られる
高校生(16歳〜18歳)条件付きで可能親権者の同意書、同伴、電話確認が必須
18歳以上の学生・成人可能本人の意思のみで契約可能(高校在学中を除く)

多くのクリニックでは、トラブルを避けるために高校卒業までは手術を行わない、あるいは親権者の強い同意と理解がある場合に限り受け入れるというスタンスを取っています。

学生の方が自分のお小遣いやアルバイト代で内緒で手術を受けることは、現実的に不可能です。まずは家族と話し合い、理解を得ることが第一歩となります。

クリニックごとの自主規制と年齢制限

美容医療業界では、青少年の健全な育成を守るために自主的なガイドラインを設けている場合があります。大手の美容外科や信頼できるクリニックほど、若年層への手術には慎重です。

「中学生でもOK」と安易に謳うような医療機関には注意が必要です。

一般的に、ヒアルロン酸注入のような身体への負担が少ない処置であっても、中学生への施術は断るクリニックが大半です。

高校生になると受け入れるクリニックが増えますが、それでもシリコンバッグ挿入のような大掛かりな手術は、体が完成する20歳前後まで待つようアドバイスする医師も多くいます。

自分の希望する施術が何歳から可能なのか、各クリニックの公式サイトや事前の問い合わせで確認することが大切です。

中学生の豊胸手術が推奨されない理由と身体へのリスク

第二次性徴の只中にある中学生への手術は、ホルモンバランスの不安定さや骨格形成への悪影響、そして精神的な未熟さからくる将来的な後悔のリスクが高いため、原則として推奨されません。

第二次性徴とホルモンバランスの不安定さ

中学生の体は、大人の女性へと変化する過渡期にあります。卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の量が不安定で、乳腺組織もまだ発育の途中です。

この段階で胸が小さいと判断するのは尚早であり、今後の生活習慣や栄養状態、ホルモンバランスの安定によって、自然にバストサイズが変わる可能性が十分にあります。

成長ホルモンの分泌も活発なこの時期に、体にメスを入れたり異物を入れたりすることは、自然な発育メカニズムを乱す恐れがあります。

体が「まだ大きくなろうとしている」時期に外部から手を加えることは、将来的な健康被害のリスクを高める要因になり得ます。

骨格の成長とインプラントの不適合

胸の大きさだけでなく、胸郭(肋骨の形や幅)も成長段階にあります。

シリコンバッグ豊胸などは、骨格や皮膚の伸びに合わせてバッグのサイズを選定しますが、骨格自体が成長して大きくなると、手術直後は体に合っていたバッグが数年後には不自然な形や位置に見えてしまうことがあります。

中学生の手術が及ぼす具体的な懸念事項

  • 自然な乳腺発育が阻害される可能性
  • 成長に伴う左右差や変形の発生リスク
  • 骨格変化によるインプラント位置のずれ
  • 精神的成熟度の不足による将来的な後悔

また、皮膚や筋肉も柔らかく伸びやすいため、重いバッグを支えきれずに皮膚が過剰に伸びたり、妊娠線のような肉割れができたりするリスクも高まります。

体が完成していない状態での人工物の挿入は、長期的な美しさを維持する上で大きなデメリットとなります。

精神的な未熟さと判断能力

身体的な問題に加え、精神的な発達段階も考慮する必要があります。中学生の頃は、周囲との比較や一時的なコンプレックスに強く影響されやすい時期です。

「周りの友達より小さいから」「好きなモデルみたいになりたいから」といった動機は理解できますが、それが一時的な感情なのか、一生付き合っていく覚悟があるのかを判断するには、まだ経験や知識が不足している場合が多いです。

豊胸手術は一度行えば、メンテナンスや将来的な抜去の可能性など、一生涯にわたって向き合う必要があります。

中学生という年齢では、その長期的なリスクや負担を正しく理解し、責任を持って決断することが難しいと判断されます。

そのため、まずはナイトブラやマッサージ、栄養管理などのセルフケアから始めることを強く勧めます。

高校生なら豊胸は可能か?親の同意と受けるべきタイミング

高校生の場合、親権者の同意を得ることを前提に手術は可能ですが、学業や部活動への影響を避けるため、ダウンタイムが確保しやすい卒業直前の春休みが最も適したタイミングと言えます。

親権者の同意を得るための対話

前述の通り、高校生が豊胸手術を受けるには親権者の同意が絶対に必要です。

これは単に同意書にサインをもらうだけでなく、手術のリスクや費用、術後のケアについて親子でしっかりと共有し、親が責任を持ってサポートするという意思表示でもあります。

多くのクリニックでは、親権者の同伴を必須としており、医師から親へ直接説明を行う時間を設けます。

親に内緒で手術を受けたいと考える高校生もいますが、未成年者契約の取り消しリスクを避けるため、クリニック側は本人確認書類や電話確認などで厳格にチェックします。

もし偽造した同意書を使用した場合、私文書偽造などの犯罪になる可能性もあり、絶対に避けるべきです。本気で悩んでいるのであれば、誠意を持って親に相談し、コンプレックスの深さを理解してもらう努力が必要です。

学校生活への影響とダウンタイム

高校生の本分は学業であり、体育の授業や部活動、修学旅行などの行事があります。

豊胸手術には必ず「ダウンタイム(回復期間)」が伴います。手術直後は痛みや腫れがあり、腕を上げたり走ったりする動作が制限されます。

シリコンバッグ豊胸の場合、数日間は安静が必要で、激しい運動は1ヶ月程度控える必要があります。

高校生の学年別推奨度と留意点

学年・時期推奨度留意すべきポイント
高校1年生・2年生低い成長が続いている可能性あり。体育や部活への影響大。
高校3年生(夏・冬)進路決定後の休暇が狙い目。ダウンタイム確保が鍵。
高校卒業直後(春)高い新生活に向けて環境が変わるため、周囲にバレにくい。

学校を長期で休むことは難しいため、手術を受けるタイミングは非常に重要です。夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用するのが一般的ですが、それでも部活動がある場合はスケジュールの調整が必要です。

また、急に胸が大きくなることでクラスメイトの視線が気になるという精神的なケアも必要になります。

ヒアルロン酸注入のような変化の少ない施術を選ぶか、卒業のタイミングを待つか、慎重な計画が求められます。

高校卒業直前の春休みが選ばれる理由

多くの高校生が豊胸手術を決断するタイミングとして最も多いのが、高校3年生の卒業式後から大学・専門学校入学までの「春休み」です。

この時期は学校行事がなく、ダウンタイムを十分に確保できる上に、4月からは新しい環境での生活が始まるため、人間関係もリセットしやすいというメリットがあります。

また、18歳を迎えていれば、成人年齢の引き下げ(2022年4月施行)により、親の同意なしで契約が可能になるケースもあります(ただし、高校在学中はクリニックの方針で親の同意を求められることが一般的です)。

新しい生活を自信を持ってスタートさせるために、この時期に手術を計画する学生は非常に多い傾向にあります。

18歳・19歳の学生と20歳以上の成人における契約の違い

成人年齢の引き下げにより、18歳や19歳でも法律上は単独で契約が可能になりましたが、支払い能力の有無や高校在学中か否かによって、多くのクリニックが独自の契約ルールを設けています。

成人年齢引き下げによる契約の自由化

法律上、18歳を迎えた誕生日の翌日からは、自分の意思だけで手術の契約書にサインをし、ローンを組むことが可能です。以前のように親権者の同意書や電話確認は法的には不要となりました。

そのため、以前は親に反対されていた人でも、自分の責任において豊胸手術を受ける道が開かれたことになります。

ただし、契約ができるということは、それに伴う支払い義務や結果に対する責任もすべて自分で負うことを意味します。

高額な医療ローンを組んだ場合、返済が滞れば信用情報に傷がつき、将来の生活に影響が出る可能性もあります。自由には責任が伴うことを深く理解する必要があります。

年齢と身分による契約条件の違い

年齢・身分親権者の同意医療ローンの利用
18歳未満(高校生含む)必須親名義での契約のみ
18歳以上(高校在学中)多くの医院で必須本人名義可(要保証人の場合あり)
18歳以上(高校卒業後)不要本人名義可(審査による)

医療ローンの審査と支払い能力

豊胸手術は数十万円から100万円以上かかる高額な治療です。学生の方が一括で支払うのは難しく、医療ローン(分割払い)を利用するのが一般的です。

18歳以上で成人していても、学生やアルバイト収入のみの場合、ローンの審査に通らない、あるいは限度額が低く設定されることがあります。

安定した収入がない学生の場合、親を連帯保証人に立てることを求められるケースが多く、結局は親の協力が必要になることがほとんどです。

「親にバレずにローンを組みたい」と考える学生もいますが、収入証明の提出や在籍確認などがあり、学生単独での高額ローン契約はハードルが高いのが現実です。

無理な返済計画は立てず、アルバイトで資金を貯めてから検討する堅実さも大切です。

トラブル防止のための特例措置

18歳や19歳の「新成人」を狙った消費者トラブルが社会問題化していることから、美容クリニック側も慎重な姿勢を崩していません。

日本美容外科学会(JSAS)などのガイドラインに基づき、たとえ18歳以上であっても、高校在学中の場合は親権者の同意を必須とするクリニックが依然として多いです。

また、即日手術を勧めず、一度持ち帰って検討させるクーリングオフのような期間を設けるなど、若年層の保護に力を入れているクリニックを選ぶことが重要です。

契約を急かすような病院は避け、リスクや支払い計画について親身に相談に乗ってくれる医師を探しましょう。

若い世代に適した豊胸術の種類と特徴

10代から20代前半の若い世代には、体への負担が少なく自然な仕上がりのヒアルロン酸注入や脂肪注入が人気ですが、確実なサイズアップを求める場合にはシリコンバッグも有力な選択肢となります。

各豊胸術の若年層への適合性比較

施術方法若年層への適合性主なメリット・デメリット
ヒアルロン酸注入非常に高い手軽でバレにくいが、効果は一時的で維持費がかかる。
脂肪注入豊胸高い自然で定着すれば永続的。脂肪吸引の負担がある。
シリコンバッグ慎重な判断が必要劇的に変わるが、将来の入れ替えリスクを考慮すべき。

手軽さを重視するならヒアルロン酸注入

「まずは少しだけ大きくしてみたい」「手術は怖いから注射だけで済ませたい」という若い方に人気なのがヒアルロン酸豊胸です。

メスを使わず、注射針でヒアルロン酸を注入するだけなので、傷跡がほとんど残らず、ダウンタイムも極めて短いのが特徴です。翌日から学校やアルバイトに行くことも可能です。

ただし、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、効果の持続期間は1年から2年程度です。永久的な効果ではありませんが、逆に言えば「将来的に元のサイズに戻れる」という安心感もあります。

お試しでバストアップを体験してみたい学生には適した選択肢と言えます。

自然な仕上がりと定着率の脂肪注入

自分の太ももやお腹から脂肪を吸引し、それを胸に注入する方法です。「痩身」と「豊胸」を同時に叶えられるため、体型を気にする若い世代に非常に人気があります。

自分の組織を使うためアレルギー反応がなく、見た目や触り心地が非常に自然で、レントゲンにも写りにくいというメリットがあります。

注入した脂肪の一部は吸収されますが、定着した脂肪は半永久的に残ります。シリコンバッグのような異物を入れることに抵抗がある方や、将来の授乳への影響を最小限に抑えたい方に推奨されます。

ただし、脂肪吸引部のダウンタイム(筋肉痛のような痛みや内出血)があるため、まとまった休みが必要です。

確実なサイズアップを目指すシリコンバッグ

2カップ以上の大幅なサイズアップを希望する場合や、確実な変化を求めるならシリコンバッグ豊胸が選択肢に入ります。

現在は「モティバ」など高品質なバッグが登場しており、安全性や触感も向上しています。一度の手術で理想の大きさが手に入り、痩せ型の人でもボリュームを出せるのが強みです。

しかし、若い世代にとっての懸念点は「メンテナンス」です。バッグは人工物であるため、破損や拘縮(硬くなること)のリスクがゼロではなく、10年〜20年後に入れ替えや抜去が必要になる可能性があります。

人生の残り時間が長い若年層ほど、将来的なメンテナンス手術のリスクを考慮する必要があります。

また、傷跡が目立たなくなるまでには時間がかかるため、友人との温泉やプールでの配慮も必要になります。

豊胸手術を受ける年齢層と年代別の悩み・目的

豊胸手術を受ける主な年齢層は20代から30代ですが、10代後半はコンプレックス解消、40代以降はエイジングケアといったように、年代ごとに手術の目的や適したアプローチは大きく異なります。

年代別の主な悩みと人気の施術傾向

年代主な悩み・目的選ばれやすい傾向
10代〜20代前半発育不足、他人との比較ヒアルロン酸、安価なバッグ、脂肪注入
20代後半〜30代産後の萎縮、下垂、結婚式脂肪注入(産後)、高品質バッグ
40代以降加齢による下垂、ハリ不足脂肪注入、吊り上げ術(リフト)

10代後半から20代前半:コンプレックス解消と自信

この年代の動機で圧倒的に多いのが「胸が小さいことへの強いコンプレックス」の解消です。

「水着を着るのが恥ずかしい」「友人との温泉旅行に行けない」「洋服が似合わない」といった、他人の視線を気にした悩みが中心です。

また、就職や進学を機に「新しい自分でデビューしたい」という前向きな動機も多く見られます。

この層は、まだ妊娠・出産の経験がないため、将来の授乳機能を温存することを最優先に考える必要があります。

また、予算が限られていることが多いため、コストパフォーマンスや分割払いのしやすさもクリニック選びの重要な要素となります。

20代後半から30代:結婚・出産とボディライン

社会人として経済的に余裕が出てくるこの世代は、より高品質な施術を求める傾向にあります。

結婚式(ウェディングドレス)のためにバストアップしたい、あるいは出産・授乳後にしぼんでしまった胸を元に戻したいという「産後豊胸」の需要が急増します。

特に授乳後の胸は、上部のボリュームが削げ落ちてしまうことが多く、単に大きくするだけでなく「デコルテのハリを取り戻す」ことが重要視されます。

このため、部分的にボリュームを足せる脂肪注入や、下垂した胸を引き上げるような施術が選ばれることが多くなります。

40代以降:エイジングケアと自己満足

40代以降の豊胸は、誰かに見せるためというよりは、「自分のために美しくありたい」という自己満足やエイジングケアの一環として行われることが多いです。

加齢とともに下垂したバストを若々しい位置に戻したり、皮膚のハリを取り戻したりすることが目的となります。

この年代では、乳がん検診(マンモグラフィー)への影響を強く懸念する方が増えます。

シリコンバッグが入っていると検診が受けにくい場合があるため、検診に支障が出にくい脂肪注入を選ぶ方や、バッグを入れる際も検診可能なクリニックと連携しているかを入念にチェックする傾向があります。

将来への影響|授乳や加齢による変化を見据える

若いうちの手術は長期的な視点が不可欠であり、将来の妊娠・授乳機能への影響を最小限に抑える術式選びや、加齢による体型変化に伴うメンテナンスの可能性を考慮しておくことが大切です。

妊娠・授乳機能への影響

多くの学生が心配するのが「豊胸すると将来赤ちゃんにお乳をあげられなくなるのではないか」という点です。

現代の豊胸手術の技術では、乳腺組織を傷つけないように配慮して行われるため、基本的には授乳機能に問題は生じません。

シリコンバッグ挿入法では乳腺の下や大胸筋の下にバッグを入れるため、乳腺そのものには触れません。脂肪注入法も乳腺の隙間や周囲の脂肪層に注入するため、乳管を詰まらせるリスクは低いです。

ただし、乳輪を切開する方法など、術式によっては乳管の一部に影響が出る可能性もゼロではないため、手術前に医師に対して「将来授乳を希望する」旨をはっきりと伝え、最適な切開場所や方法を選択してもらうことが重要です。

長期的な視点で確認しておくべき事項

  • 執刀医の技術と授乳機能温存への配慮
  • 10年以上経過した際のバッグの入れ替え費用
  • マンモグラフィー検診の可否と対応病院の有無
  • 加齢で皮膚がたるんだ際の見え方の変化

加齢による変化とメンテナンス

人間の体は加齢とともに皮膚が薄くなり、重力に負けて垂れ下がっていきます。これは自然な現象ですが、豊胸手術を受けている場合、その変化の仕方が人工的になることがあります。

例えば、シリコンバッグは位置が変わらないのに、周りの皮膚や脂肪だけが垂れてしまい、バッグの輪郭が浮き出てしまう「リップリング」という現象が起きることがあります。

また、体重の増減によっても胸の形は変わります。脂肪注入をした場合、ダイエットで体重が落ちると胸の脂肪も一緒に減ってしまうことがあります。逆に太ると胸も大きくなります。

若い頃に入れたバッグが、40代、50代になった時の体型に合わなくなることもあるため、定期的な検診と、必要に応じた入れ替えや抜去の手術がいずれ必要になるかもしれないという覚悟を持って臨むべきです。

Q&A

親に絶対にバレずに手術を受けることはできますか?

未成年者(高校生を含む18歳未満)の場合、親権者の同意確認が必須となるため、親にバレずに手術を受けることは不可能です。

18歳以上の成人であれば法的には可能ですが、ダウンタイム中の痛みや動作の不自然さ、洗濯物につく血液や浸出液の汚れ、あるいは同居中の入浴時などで家族に気づかれるリスクは非常に高いです。

特にシリコンバッグや脂肪注入などの大きな手術は、術後の介助が必要になることもあるため、同居家族の協力なしに行うのは現実的ではありません。

豊胸手術をすると身長が伸びなくなりますか?

豊胸手術そのものが直接的に身長の伸びを止めるという医学的根拠はありません。

しかし、身長が伸びている時期(成長期)は骨格やホルモンバランスが不安定なため、この時期に体に大きな負担のかかる手術を行うこと自体が推奨されません。

手術のストレスや生活リズムの乱れが間接的に成長に影響を与える可能性も否定できないため、身長の伸びが完全に止まってからの手術が強く推奨されます。

痛みに弱くても手術は受けられますか?

手術中は静脈麻酔や全身麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。

問題は術後の痛みですが、現在はエクスパレルなどの長時間作用型局所麻酔や、鎮痛剤の処方により、痛みはかなりコントロールできるようになっています。

ヒアルロン酸注入であれば筋肉痛程度の痛みで済みますし、シリコンバッグでも数日間のピークを過ぎれば日常生活に戻れます。

痛みに弱い場合は、事前に医師に相談し、痛みを緩和するオプション麻酔などを検討すると良いでしょう。

一度入れたシリコンバッグは一生そのままで大丈夫ですか?

近年のシリコンバッグは耐久性が高く、半永久的に使えると言われることもありますが、医学的には「一生モノ」とは断言できません。

経年劣化による破損、石灰化、カプセル拘縮(バッグが硬くなる現象)などが起こる可能性があります。

また、体型の変化や好みの変化により、サイズを変えたい、抜去したいという希望が出ることもあります。

一般的には10年から15年を目安に検診や入れ替えを検討するのが望ましいとされています。

参考文献

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