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豊胸手術を検討する際、多くの方が最も懸念するのは術後の「痛み」です。
しかし、医療技術の進歩により、エクスパレル麻酔と肋間神経ブロックを組み合わせることで、痛みを劇的にコントロールすることが可能になりました。
本記事では、72時間持続する鎮痛効果を持つエクスパレルと、即効性のある神経ブロックがどのように作用し、快適なダウンタイムを実現するかを詳しく解説します。
痛みの不安を解消し、理想のバストを手に入れるための正しい知識を提供します。
資格・所属
【略歴】
ご自身の脂肪を活用した「自然な豊胸術」や、美しいボディラインを作る脂肪吸引を専門とする形成外科専門医。獨協医科大学医学部卒業後、獨協医科大学病院形成外科・美容外科入局。足利赤十字病院形成外科、獨協医科大学埼玉医療センター 形成外科学内助教、THE CLINIC大阪院・名古屋院の副院長を経て2024年、名古屋にARIEL .BUST.CLINICを開院。
ARIEL .BUST.CLINICは、ご自身の脂肪を活用した豊胸術(脂肪注入)を得意とする名古屋のクリニックです。それぞれの体型やご希望に応じた専門的なご提案をしており、脂肪採取(脂肪吸引)から繊細な注入、傷跡のケアに至るまで、形成外科専門医としての知識と技術を評価いただき、全国から患者様にお越しいただいています。
豊胸手術を含むボディメイクは、決して焦る必要のないものです。このサイトでは専門医の視点から、脂肪豊胸に関する正しい知識やメリット・デメリットを執筆しています。すぐに施術を決めることはせず、まずはじっくりと知識を深めた上で、ご自身が心から信頼できるクリニックへ相談されるようにしてください。
豊胸手術を受ける患者様が抱く最大の不安は、術後の痛みに対する恐怖です。かつては術後の数日間、強い痛みに耐える必要があると考えられていました。
現代の麻酔管理においては「痛みを我慢する」のではなく、「痛みを未然に防ぎ、コントロールする」という考え方が主流です。
複数の鎮痛手段を組み合わせることで、身体への負担を最小限に抑え、スムーズな回復を促進します。
以前の豊胸手術後の疼痛管理は、痛くなってから痛み止めを内服したり、座薬を使用したりするという「対症療法」が一般的でした。
しかし、一度強い痛みを感じてしまうと、神経が過敏になり、その後の痛みを抑えるのにより多くの薬剤が必要になるという悪循環に陥りやすい傾向があります。
現在推奨される疼痛管理は、痛みがピークに達する前に先回りして対処する「先制鎮痛」の概念に基づいています。
手術中から術後にかけて切れ目なく鎮痛効果を発揮させる計画を立てます。その結果、患者様は痛みを感じる時間を極力減らし、精神的な安心感を得た状態でダウンタイムを過ごすことが可能です。
| 比較項目 | 従来の管理方法 | 現在の管理方法 |
|---|---|---|
| 痛みの対処 | 痛みを感じてから薬を使用する | 痛くなる前に予防的に薬を効かせる |
| 使用薬剤の量 | 痛みが強いため多量になりがち | ベースの痛みが低いため少量で済む |
| 回復の早さ | 痛みが活動を制限し回復が遅れる | 早期から動けるため回復が早い |
術後の痛みは単に不快な感覚であるだけでなく、身体の回復機能そのものに悪影響を及ぼします。
強い痛みは交感神経を緊張させ、血管を収縮させるため、血流が悪くなります。血流の低下は傷の治りを遅らせ、腫れや内出血が長引く原因となります。
また、痛みによるストレスは睡眠を妨げ、免疫力を低下させます。十分な睡眠が取れないと、組織の修復に必要な成長ホルモンの分泌が滞ります。
精神的にも「いつまで痛いのか」という不安が大きくなり、手術を受けたこと自体を後悔してしまうケースさえあります。したがって、痛みを徹底的に抑えることは、美しい仕上がりと早期回復のために極めて重要です。
一つの強力な鎮痛薬だけに頼るのではなく、作用の異なる複数の薬剤や手技を組み合わせる方法を「マルチモーダル鎮痛」と呼びます。例えば、全身麻酔薬、局所麻酔薬、抗炎症薬、神経ブロックなどを併用します。
単一の薬剤を大量に使用すると副作用のリスクが高まります。
一方、複数を組み合わせることで各薬剤の使用量を減らしつつ、相乗効果でより高い鎮痛効果を得ることができます。
エクスパレル麻酔と肋間神経ブロックの併用は、このマルチモーダル鎮痛の核となる重要な組み合わせであり、豊胸手術の苦痛を劇的に軽減する鍵となります。
エクスパレル麻酔は、豊胸手術の術後疼痛管理において革命的な変化をもたらしました。
従来の局所麻酔薬の効果が数時間で切れてしまうのに対し、エクスパレルは数日間にわたり効果を持続させます。
この「時間の壁」を越えた鎮痛効果により、最も痛みが強いとされる術後直後の時期を快適に乗り越えることが可能になります。
エクスパレルの最大の特徴は、その特殊な製剤技術にあります。有効成分であるブピバカインを、ナノレベルの脂質のカプセル(デポフォーム)の中に閉じ込めています。
このカプセルが体内で時間をかけて徐々に崩壊し、中の薬剤を少しずつ放出します。
一度にすべての薬剤が放出されるわけではないため、血中濃度が急激に上がることなく、一定の鎮痛効果が長時間続きます。
| 特徴 | エクスパレル麻酔 | 従来の局所麻酔(ブピバカイン等) |
|---|---|---|
| 効果持続時間 | 約72時間(3日間) | 約3時間〜6時間 |
| 薬剤の放出 | 徐々に放出される(徐放性) | 投与直後にピークを迎え消失する |
| 術後の負担 | 最も辛い3日間をカバーする | 当日の夜には痛みが強くなる |
通常のブピバカインを注射した場合、組織からすぐに吸収されて消失してしまいます。
対してエクスパレルはその場に留まり続け、じわじわと神経に作用し続けるため、持続的な痛みのブロックが可能となります。
豊胸手術後の痛みは、手術直後から翌日、翌々日にかけてがピークであり、その後は徐々に軽快していきます。つまり、術後の最初の3日間(72時間)をいかに乗り切るかが、患者様の満足度を大きく左右します。
エクスパレルはこの「魔の72時間」をカバーするように設計されています。麻酔が効いている間に組織の急性炎症期が過ぎ去ります。
そのため、エクスパレルの効果が切れる頃には、痛み自体が自然と耐えられるレベルまで落ち着いています。このタイムラグを作ることが、エクスパレルを使用する最大のメリットです。
従来の局所麻酔薬のみを使用した場合、手術当日の夜中や翌朝に麻酔が切れ、激しい痛みに襲われることが少なくありませんでした。この「リバウンドペイン」は患者様に大きな恐怖を与えます。
追加の痛み止めを飲んでも効くまで時間がかかり、辛い時間を過ごすことになります。
エクスパレルを使用することで、このリバウンドのリスクを大幅に下げることができます。また、痛みが少ないため、呼吸が浅くなることを防ぎ、酸素を十分に取り込むことができます。
この働きで術後の回復力を高め、早期に日常生活に戻るための土台を作ることにつながります。
エクスパレルが「持続性」を担う一方で、肋間神経ブロックは「即効性」と「広範囲の遮断」を担います。
乳房の感覚を支配している主な神経の根元をブロックすることで、痛み刺激が脳に伝わるのを元から断ち切ります。
手術終了直後から目が覚めた瞬間の痛みを劇的に和らげる役割を果たします。
乳房の皮膚や組織の感覚は、主に第2から第6肋間神経によって支配されています。これらの神経は肋骨の下縁に沿って背中から胸の前方へと走行しています。
豊胸手術では、バッグの挿入や脂肪の注入によりこれらの組織が引き伸ばされ、強い痛みが発生します。
肋間神経ブロックでは、これらの神経の走行経路に局所麻酔薬を注入し、神経の伝達機能を一時的に麻痺させます。そうすることで、胸全体の感覚が鈍くなり、手術による侵襲(ダメージ)を脳が「痛み」として認識しにくくなります。
| 要素 | 詳細解説 | 患者様のメリット |
|---|---|---|
| 対象神経 | 第2〜第6肋間神経 | バスト全体をカバーできる |
| 遮断効果 | 痛み刺激の脳への伝達を阻止 | 目が覚めた時の激痛を防ぐ |
| 作用発現 | 注入後数分で効果発揮 | 手術直後から楽に過ごせる |
傷口だけでなく、胸全体の圧迫感や広範囲の痛みをカバーできるのが強みです。
全身麻酔は手術中の意識と痛みを取り除きますが、麻酔から覚めた瞬間から、体は手術の痛みを感じ始めます。何も対策をしていないと、覚醒時に激痛でパニックになったり、暴れてしまったりすることがあります。
これは血圧の上昇を招き、術後の出血(血腫)のリスクを高めます。
手術終了前に肋間神経ブロックを行っておくことで、患者様は痛みを感じることなく穏やかに目を覚ますことができます。
リカバリールームで過ごす数時間を快適にし、スムーズに帰宅準備(または病室への移動)へ移行するために、この初期鎮痛は非常に重要です。
肋間神経のすぐ近くには肺があり、不正確な手技で行うと肺を傷つけ「気胸」を引き起こすリスクが理論上存在します。しかし、現代の医療現場では安全性を最優先に考慮した手技が確立されています。
解剖学的な知識に精通した医師が、必要に応じて超音波(エコー)ガイド下で神経と血管、肺の位置を正確に確認しながら針を進めます。
この技術により、合併症のリスクを極限まで低減し、確実に神経の周囲に麻酔薬を届けることが可能となります。高度な技術と安全管理のもとで行われるブロック注射は、高い鎮痛効果と安全性を両立しています。
エクスパレル単独、あるいは肋間神経ブロック単独でも一定の鎮痛効果は得られますが、両者を併用することで、それぞれの弱点を補い合い、より強固な鎮痛体制を築くことができます。
これは「1+1=2」ではなく、それ以上の質的な向上をもたらす医療的な戦略です。
肋間神経ブロックには即効性がありますが、通常の局所麻酔薬を使用する場合、その効果は数時間から半日程度で消失します。
一方、エクスパレルは効果が長く続きますが、組織に浸透して安定した鎮痛効果を発揮するまでにわずかながら時間を要する場合や、痛みの感じ方に個人差が出ることがあります。
両者を併用することで、手術直後は肋間神経ブロックが強力に痛みを遮断し、その効果が薄れてくる頃にはエクスパレルの持続的な鎮痛作用がしっかりと立ち上がっているという、理想的なリレー形式が完成します。
痛みの隙間を作らないことで、患者様は常に守られた状態で過ごすことができます。
強力な鎮痛薬であるオピオイドは、術後の痛みを抑えるために有効ですが、副作用として吐き気、嘔吐、便秘、眠気、呼吸抑制などを引き起こす可能性があります。
特に吐き気は、術後の患者様にとって痛みと同じくらい辛い症状となることがあります。
エクスパレルと神経ブロックで局所的に痛みを抑え込むことができれば、全身に作用するオピオイドの使用量を大幅に減らすことができます。
結果として、術後の吐き気や気分の悪さが軽減され、食事が早く摂れるようになったり、気分良く過ごせたりするようになります。
痛みがコントロールされていると、患者様は術後早期から腕を動かしたり、起き上がったりすることが容易になります。
過度な安静は筋肉を固まらせ、かえって肩こりや背中の痛みを誘発することがあります。適度に体を動かせることは、リンパの流れを良くし、むくみの改善を早めます。
洗顔、歯磨き、着替えといった日常動作を億劫がらずに行えることは、患者様の自信につながり、社会復帰への期間を短縮します。
この併用療法は、単に痛みを消すだけでなく、生活の質(QOL)を維持するために大きな役割を果たします。
豊胸手術は完全な無意識下で行われる全身麻酔が基本となります。エクスパレルや神経ブロックといった局所的なアプローチは、この全身麻酔とどのように調和しているのでしょうか。
全身管理としての麻酔と、局所管理としての鎮痛が噛み合うことで、安全かつ快適な手術が実現します。
全身麻酔には、点滴から薬を入れる静脈麻酔と、マスクや管からガスを吸う吸入麻酔があります。手術の内容や患者様の体質に合わせて、これらを適切に調整します。
重要なのは、全身麻酔薬はあくまで「眠らせる」「意識をなくす」ことが主作用であり、強力な鎮痛作用を長時間持続させるものではないという点です。
| 麻酔の種類 | 主な役割 | エクスパレル等との関係 |
|---|---|---|
| 全身麻酔 | 意識の消失・不動化 | 局所麻酔と併用し、使用量を抑制する |
| 局所麻酔(エクスパレル) | 患部の持続的な鎮痛 | 術後の覚醒時の痛みを劇的に減らす |
| 神経ブロック | 神経伝達の遮断 | 全身麻酔からのスムーズな覚醒を助ける |
そのため、全身麻酔で眠っている間に、局所麻酔(エクスパレル)や神経ブロックを行っておく必要があります。
これにより、脳は眠っていても身体が痛み刺激に反応することを防ぎ、非常に浅い麻酔深度でも安定した手術が可能になります。
手術中に体に強い痛み刺激が加わると、たとえ意識がなくても心拍数が上がったり血圧が上昇したりします。これは心臓に負担をかけるだけでなく、術中の出血量を増やす原因になります。
エクスパレルや神経ブロックが効いていると、手術操作による刺激が脳に伝わらないため、血圧や心拍数が安定します。
循環動態が安定していることは、執刀医にとっても手術がしやすく、出血の少ない丁寧な剥離操作が可能になることを意味します。結果として、術後の腫れや内出血の軽減にも寄与します。
これらの複雑な麻酔管理を安全に行うためには、麻酔科専門医や熟練した医師による管理が必要です。呼吸状態、循環動態、麻酔の深度をモニターで常に監視し、刻一刻と変化する体の状態に合わせて薬剤を微調整します。
特に肋間神経ブロックやエクスパレルの注入は、解剖学的な知識と正確な技術を要します。
全身管理を行う医師と執刀医が連携し、チームとして痛みのコントロールに取り組む体制が整っているクリニックを選ぶことが、安全な手術を受けるための重要なポイントです。
どれほど優れた麻酔を使用しても、人体にメスを入れる以上、感覚がゼロになるわけではありません。「痛み」と「違和感・圧迫感」は区別して考える必要があります。
時間の経過とともに変化する感覚と、それに対する具体的な対策について解説します。
手術当日は、麻酔の影響で眠気やふらつきが残ることがあります。
エクスパレルと神経ブロックが効いているため、激痛を感じることは稀ですが、胸が締め付けられるような圧迫感や、何かが乗っているような重苦しさを感じることがあります。これは皮膚が急に引き伸ばされたことによる感覚であり、通常の経過です。
| 時期 | 痛みの特徴 | 推奨される対策 |
|---|---|---|
| 手術当日〜翌日 | 圧迫感、筋肉痛のような鈍痛 | 安静、上体を起こす、定時薬の内服 |
| 2日目〜3日目 | 動いた時のツッパリ感 | 急な動作を避ける、シャワーで温める |
| 4日目以降 | 徐々に軽減、痒みが出てくる | 軽いストレッチ、保湿ケア |
この時期は無理に動かず、処方された痛み止めを指示通りに服用し、安静に過ごすことが大切です。上体を少し起こした状態で休むと、胸の腫れが引きやすく、呼吸も楽になります。
エクスパレルを使用していても、完全に無痛になるわけではありません。補助的に内服の鎮痛薬(ロキソニンやカロナールなど)を使用します。
重要なのは「痛くなってから飲む」のではなく、医師の指示通りに「一定の間隔で飲む」ことです。
これにより、血中の鎮痛薬濃度を一定に保ち、突出した痛み(ブレイクスルーペイン)を防ぎます。エクスパレルのベース効果に内服薬を上乗せすることで、日常生活に支障のないレベルまで不快感を軽減することが可能です。
術後3日を過ぎると、エクスパレルの効果が徐々に切れてきますが、その頃には体の修復が進み、強い痛みは去っています。代わりに「ツッパリ感」や「ピリピリとした感覚」が現れることがあります。
これは神経が修復されているサインでもあります。
この時期からは、過度な安静よりも、医師の指示の範囲内で腕を動かしたり、軽いマッサージ(指導があった場合)を行ったりすることが推奨されます。血行を良くすることで、残った違和感を早く解消することができます。
また、下着(サポーターやワイヤーなしブラジャー)の正しい着用も、胸を支えて痛みを軽減するのに役立ちます。
医療側の麻酔管理はもちろん重要ですが、患者様ご自身の準備や心構えも、痛みの感じ方に大きく影響します。心身ともに万全の状態で手術に臨むことが、術後の安楽な回復への近道です。
手術前の体調は、術後の回復力や痛みへの耐性に直結します。風邪気味であったり、寝不足であったりすると、痛みに対して敏感になります。
手術が決まったら、規則正しい生活を心がけ、栄養バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
特に喫煙は血流を悪くし、傷の治りを遅らせ、痛みを増強させる大きな要因です。
手術の前後一定期間は禁煙を守ることが、痛みの少ない経過のために重要です。また、アルコールも術後の腫れを悪化させるため、控える必要があります。
「痛いかもしれない」という強い不安や緊張は、痛みを増幅させる脳内物質を分泌させます。手術前に疑問や不安があれば、遠慮なく医師やカウンセラーに相談し、解消しておくことが大切です。
手術の流れや、術後の痛みの程度、対処法について具体的にイメージできていると、脳は不測の事態としてパニックを起こさず、冷静に感覚を受け止めることができます。
「エクスパレルとブロック注射をするから大丈夫」と理屈で理解し、安心感を持つこと自体が、強力な鎮痛効果を発揮するのです。
術後数日間は、物理的に胸に負担をかけない環境作りが必要です。重い荷物を持ったり、腕を高く上げたりする動作は痛みを誘発します。
仕事や家事のスケジュールを調整し、少なくとも術後3日間はゆっくりと過ごせる時間を確保してください。家族やパートナーの協力を得ることも大切です。
「休むことも治療の一部」と捉え、焦らずに体を労る時間を持つことが、結果として痛みの期間を短くし、美しいバストの完成を早めることにつながります。
完全に感覚がゼロになる「無痛」とは異なり、触れられている感覚や多少の圧迫感は残ります。しかし、鋭い痛みや生活に支障が出るような激痛は、エクスパレルと肋間神経ブロックの併用により劇的に抑えられます。
多くの患者様が「筋肉痛の強いような感じ」「思っていたよりもずっと楽だった」と表現されます。
肋間神経ブロックは、通常、全身麻酔で患者様が眠ってから行います。そのため、ブロック注射を打つ時の痛みや恐怖を感じることはありません。
目が覚めた時には既に効果が現れており、胸の痛みが抑えられた状態になっていますのでご安心ください。
エクスパレルの効果は72時間かけて徐々に減弱していきます。突然スイッチが切れるように効果がなくなるわけではありません。
また、その3日間の間に身体の急性炎症や傷の修復が進んでいるため、効果が切れる頃には、痛み自体が内服薬で十分にコントロールできるレベルまで落ち着いています。
エクスパレルはFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けた安全性の高い薬剤であり、世界中で広く使用されています。副作用のリスクは従来の麻酔薬と同等かそれ以下とされています。
稀にアレルギー反応などが起こる可能性はゼロではありませんが、医師が事前に問診を行い、適切に使用することでリスクは最小限に抑えられます。
シリコンバッグ豊胸、脂肪注入豊胸など、術式を問わず使用することが可能です。特にシリコンバッグ豊胸は、組織の剥離範囲や皮膚の伸展により痛みが強くなりやすいため、エクスパレルと肋間神経ブロックの併用が強く推奨されます。
詳細な適用については、カウンセリング時に医師にご確認ください。
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ARIEL.BUST.CLINICでは日本形成外科学会専門医資格を有した医師が診療にあたっております。日本美容外科学会(JSAPS)正会員、ジュビダームビスタ認定医、VASER LIPO認定医、コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医資格、ICLS(Immediate Crdiac Life Support)を有し、各学会での発表も積極的に行っています。
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