顎下の脂肪吸引だけで二重顎は解消できる？効果の範囲と、フェイスラインの変化

顎下の脂肪吸引は、ダイエットでは落ちにくい二重顎の原因となる皮下脂肪を物理的に除去し、一度の施術で恒久的なスッキリとしたフェイスラインを手に入れるための確実性の高い手段です。

鏡を見るたびに憂鬱になる二重顎や、横顔のもたつきは、必ずしも体重の増加だけが原因ではありません。生まれつきの骨格や加齢による皮膚の変化も大きく関わっています。

そのため「顎 下 のみ」にターゲットを絞った脂肪吸引が、あなたの悩みに対する正解となる可能性が高いのです。

この記事では、顎下の脂肪吸引だけで本当に二重顎が解消するのか、その効果の範囲やメリット、逆に効果が出にくいケースまでを網羅的に解説します。

美容医療を検討する上での正しい知識を身につけ、理想の自分への第一歩を踏み出しましょう。

顎下の脂肪吸引だけで二重顎は本当に解消するのか

皮下脂肪が原因で生じている二重顎に関しては、顎下の脂肪吸引のみを行うことで劇的な改善が見込め、根本的な解消へと繋がります。

二重顎の成り立ちは単純な肥満だけではなく、顎の下に蓄積された脂肪細胞の数や大きさに起因することが大半です。

ダイエットを行っても顔の脂肪だけが落ちないという悩みを持つ方は多いですが、これは部分痩せが人体の構造上極めて困難であるためです。

脂肪吸引はこの「落ちない脂肪」をカニューレと呼ばれる細い管を使って直接吸引し、体外へ排出します。

皮下脂肪の蓄積と脂肪吸引の効果

皮下脂肪は一度蓄積すると燃焼しにくい性質を持っており、特に顎下は運動による燃焼効果が届きにくい部位です。脂肪吸引では、この燃焼しにくい皮下脂肪層に直接アプローチします。

3mmから4mm程度の極細のカニューレを耳の裏や顎の下の目立たない場所から挿入し、陰圧を利用して脂肪を吸引します。

物理的に脂肪の絶対量を減らすため、施術直後から変化を実感しやすく、リバウンドのリスクも極めて低いのが特徴です。特に「顎を引いたときに現れるお肉」に対しては非常に高い効果を発揮します。

二重顎の原因タイプと脂肪吸引の相性

原因タイプ	特徴	脂肪吸引の相性
皮下脂肪型	指でつまめる厚い脂肪がある、体重増加に伴い二重顎になった	非常に良い（第一選択肢）
皮膚たるみ型	脂肪は少ないが皮が余っている、急激な痩せすぎや加齢が原因	注意が必要（タイトニング併用など）
骨格・筋肉型	顎が小さい、姿勢が悪い、舌骨の位置が低い	限定的（他施術との併用推奨）

骨格や皮膚のたるみが原因の場合の限界

すべての二重顎が脂肪吸引だけで解決するわけではありません。顎の骨が小さい、あるいは顎が後ろに下がっている（下顎後退）骨格の方は、少ない脂肪量でも二重顎に見えやすい傾向があります。

この場合、脂肪吸引で改善できる余地はあるものの、骨格的な構造を変えることはできないため、プロテーゼ挿入やヒアルロン酸注入などを併用して顎先を形成する方が、より美しいEラインを作れることがあります。

また、加齢により広頸筋（こうけいきん）という首の筋肉が緩んでいたり、皮膚の弾力が著しく低下している場合は、脂肪を除去することで中身がなくなり、風船がしぼんだように皮膚が垂れ下がる可能性があります。

一度除去した脂肪細胞は再生しないのか

成人の体内にある脂肪細胞の数は一定で、太るというのは細胞の数が増えるのではなく、一つひとつの細胞が肥大化することを指します。

脂肪吸引は細胞そのものを間引く施術であるため、吸引された部位の脂肪細胞が再び増殖することは基本的にありません。

つまり、万が一術後に体重が増加したとしても、施術部位に関しては以前のように脂肪がつきにくく、太りにくい状態が維持されます。

これが脂肪吸引が「リバウンドしにくい痩身術」と言われる所以です。

脂肪吸引で得られるフェイスラインの変化とメリット

顎下の脂肪吸引を行うことで、正面だけでなく横顔や斜めから見た際の輪郭が鮮明になり、全体的に洗練された若々しい印象を相手に与えることができます。

フェイスラインの変化は、単に「痩せた」という印象を超えて、顔全体のバランスを整える効果があります。

顎下の余分な脂肪がなくなることで、首と顔の境界線がはっきりとし、首が長く見える効果も期待できます。

Eライン（エステティックライン）の整い

横顔の美しさの基準とされるEライン（鼻先と顎先を結んだ線）に対し、唇が内側に収まっている状態が理想的とされます。

顎下に脂肪がついていると、顎のラインが埋もれてしまい、Eラインが崩れる大きな要因となります。

脂肪吸引によって顎下のカーブを深く、美しく削り出すことで、顎先が適度に強調され、整ったEラインが出現します。

横顔に自信が持てるようになることは、対人関係における積極性にも繋がる大きなメリットです。

具体的にどのような視覚的メリットが得られるかを整理します。

• 顔と首の境界線が明確になり、メリハリのある輪郭が手に入る
• 埋もれていた顎先が現れ、横顔のEラインが美しく整う
• フェイスラインの影ができることで、顔全体が引き締まって見える
• 首が長く見えることで、全体のスタイルバランスが向上する
• 加齢による顔の下垂感を軽減し、若々しい印象を取り戻す

小顔効果と首長効果の視覚的変化

顎下の脂肪は、顔の面積を視覚的に大きく見せる要因の一つです。ここをスッキリさせることで、物理的な顔の大きさ以上に、見た目の小顔効果が非常に強く現れます。

また、顎から首にかけてのライン（ネックライン）がシャープになると、詰まって見えていた首元がスッキリとし、首が長くスラリとして見えるようになります。

その結果、全身のプロポーションも良く見え、スタイルアップ効果も期待できるのです。

陰影効果による立体的で若々しい印象

顔の輪郭がぼやけていると、全体的にのっぺりとした平坦な印象や、実年齢よりも老けた印象を与えがちです。脂肪吸引によってフェイスラインの骨格が浮き彫りになると、自然な陰影が生まれます。

この陰影が顔に立体感をもたらし、引き締まった若々しい表情を作り出します。

特に写真は平面で切り取られるため、フェイスラインの陰影がはっきりしていると、写真写りが劇的に向上するというメリットもあります。

顎下のみの施術が向いている人と向いていない人

「顎下のみ」の脂肪吸引は、特定の条件を満たす方にとって非常にコストパフォーマンスと満足度が高い施術ですが、顔全体のバランスを考慮すると頬の吸引も併用すべきケースも存在します。

脂肪の付き方は人それぞれ千差万別です。ご自身が「顎下のみ」で十分な効果を得られるタイプなのか、あるいは他の部位も含めて検討すべきなのかを事前に把握しておくことは重要です。

一般的に、正面から見た時の顔の横幅よりも、顎を引いた時の二重顎や、横から見た時の顎下の厚みが気になる方は、顎下のみの施術で高い満足度を得られる傾向にあります。

顎下のみの施術で十分な効果が得られるケース

体重は標準あるいは痩せ型であるにもかかわらず、顎の下にだけぽっこりとした脂肪がついている方は、顎下のみの脂肪吸引が非常に有効です。

また、笑った時や下を向いた時にだけ二重顎が気になるという方も良い適応です。

このタイプの方は、頬（ジョールファットやメーラーファット）には適度な脂肪があり、それを取ってしまうと逆にこけて老けて見える可能性があるため、顎下に限定した吸引を行うことで、健康的で若々しい印象を保ちながら悩みだけを解消できます。

施術範囲の判断基準

判断ポイント	顎下のみ推奨	顎下＋頬（ジョール）推奨
一番の悩み	二重顎、横顔の厚み	下ぶくれ、口横のもたつき
皮膚の状態	弾力があり、引き締まっている	ややたるみを感じる、柔らかい
骨格の形状	エラが張っていない、細面	丸顔、ベース型、頬骨が高い

頬（ジョールファット）も同時に行うべきケース

口角の横にある脂肪（ジョールファット）が垂れ下がり、それがフェイスラインを四角く見せている場合、顎下だけの吸引ではフェイスラインの直線的な美しさを完全に出すことが難しいことがあります。

顎下をスッキリさせても、その上の頬の脂肪が重力で下がってくると、段差ができたり、将来的なブルドッグ顔の原因になったりすることがあります。

フェイスライン全体を滑らかに整えたい場合は、顎下と合わせてフェイスライン（頬の下部）の吸引も検討することが推奨されます。

皮膚の伸縮性と年齢による適応判断

脂肪吸引において見落とされがちなのが「皮膚の収縮力」です。脂肪を抜いた後の空間は、皮膚が収縮することで埋まり、綺麗なラインが形成されます。

若年層や皮膚に弾力がある方は、顎下のみの吸引でも皮膚が綺麗に引き締まります。しかし、40代以降や皮膚が薄く伸びやすい方は、単に脂肪を抜いただけでは皮膚が余ってしまうリスクがあります。

この場合、顎下のみの吸引を行うにしても、ベイザー脂肪吸引などの皮膚の引き締め効果がある機器を選んだり、糸リフトを併用したりするなどの工夫が必要になります。

施術後のダウンタイムと経過について

顎下の脂肪吸引は、身体への負担は比較的軽いものの、術後数週間から数ヶ月にかけて特有のダウンタイムがあり、完成までの経過を正しく理解しておくことが大切です。

顔の手術であるため、隠しきれない症状が出るのではないかと不安に思う方も多いですが、マスクやメイクでカバーできる範囲であることがほとんどです。

術後の経過は、大きく分けて「腫れ・内出血の時期」「拘縮（こうしゅく）の時期」「完成期」の3つに分類されます。

ダウンタイムの推移と生活への影響

経過時期	主な症状	生活上の注意点・対策
手術当日〜3日目	強い腫れ、内出血、筋肉痛	フェイスバンドで圧迫固定、激しい運動禁止
4日目〜1週間	腫れが引いてくる、内出血が黄色く変化	抜糸までは傷口を濡らさない、外出時はマスク着用
2週間〜1ヶ月	拘縮による硬さ、ツッパリ感、感覚の鈍さ	優しくマッサージを開始、入浴で温める
3ヶ月〜半年	皮膚が馴染み、完成形に近づく	特になし（ほぼ完成）

直後から1週間：腫れと内出血のピーク

手術直後は麻酔液の影響もあり、むくんだような腫れが出ます。翌日から3日目あたりが腫れと内出血のピークとなり、顎下から首にかけて黄色や紫色のアザのような内出血が出ることがあります。

しかし、顎下はマスクで隠れる範囲であり、髪の毛を下ろしていれば周囲に気づかれることは稀です。

痛みに関しては強い筋肉痛のような感覚がありますが、処方される痛み止めでコントロール可能な範囲です。

この期間は、クリニックから支給されるフェイスバンド（固定バンド）を可能な限り長時間装着することが、腫れを抑え、綺麗な仕上がりにするために重要です。

1週間から1ヶ月：拘縮（こうしゅく）の始まり

抜糸が終わる1週間後頃から、腫れや内出血は徐々に引いていきます。代わって現れるのが「拘縮」と呼ばれる現象です。

これは、脂肪がなくなった空洞を修復しようとして組織が硬くなり、皮膚が突っ張るような感覚を覚える生理的な治癒反応です。

顎下がボコボコしたり、触ると硬かったり、上を向くと突っ張りを感じたりしますが、これは脂肪吸引が成功し、皮膚が引き締まろうとしている証拠ですので心配ありません。

この時期から、マッサージやストレッチを取り入れることで、拘縮を早く和らげることができます。

完成までの期間と圧迫固定の重要性

顎下の脂肪吸引の最終的な完成は、術後3ヶ月から6ヶ月程度を見ておく必要があります。1ヶ月程度で大きな変化は実感できますが、拘縮が完全に取れ、皮膚が馴染んで最も細くなるまでには時間を要します。

特に術後初期の圧迫固定は、止血効果だけでなく、剥がれた皮膚と皮下組織を正しい位置で癒着させ、たるみを防ぐために極めて重要な役割を果たします。

指示された期間と時間を守って着用することが、理想のフェイスラインへの近道です。

皮膚のたるみや筋肉が原因の場合の対処法

脂肪吸引の適応とならない、あるいは脂肪吸引だけでは解決しない「皮膚のたるみ」や「広頸筋の緩み」が原因の場合、切開を伴うリフトアップや非侵襲的な照射系治療を選択することが解決への鍵となります。

カウンセリングで「脂肪はそれほど多くない」と診断された場合、無理に脂肪吸引を行うと、かえって老けた印象になるリスクがあります。

このようなケースでは、原因組織に直接アプローチする別の手段を検討する必要があります。

脂肪吸引以外の選択肢や併用療法について整理します。

• 糸リフト（スレッドリフト）による物理的な引き上げ固定
• HIFU（ハイフ）などの照射機器による定期的な筋膜引き締め
• 広頸筋縛り（ネックリフト）による筋肉レベルでの修正
• 皮膚切除（フェイスリフト）による余剰皮膚の除去
• ヒアルロン酸注入による顎先形成で皮膚を引っ張る

広頸筋の処理が必要なケース

顎下のたるみの原因として見逃せないのが「広頸筋（こうけいきん）」という首の筋肉です。

加齢とともにこの筋肉が緩み、中央で離れてしまうと、七面鳥の首のような縦筋（プラティズマバンド）が出現し、顎下がもたつきます。

この場合、脂肪吸引に加え、顎下を数センチ切開して広頸筋を中央で縛り直す「広頸筋縛り（プラティズマプラスティ）」という手術を行うことで、劇的に首元を引き締めることができます。

これは外科的なアプローチであり、より高度な技術を要しますが、深層からの若返りが可能です。

たるんだ皮膚を引き締めるための併用療法

脂肪はある程度取りたいが、皮膚のたるみも心配という場合は、脂肪吸引と同時に皮膚を引き締める治療を行うことが推奨されます。

近年では、脂肪吸引の機械自体に高周波（RF）や超音波を用いて皮膚のタイトニング効果を持たせたもの（ベイザーやアキュタイトなど）も存在します。

また、物理的に皮膚を持ち上げる「糸リフト」を脂肪吸引の直後に挿入することで、脂肪がなくなったスペースを利用して皮膚を高い位置で癒着させ、強力なリフトアップ効果を狙うコンビネーション治療も主流となっています。

失敗しないためのクリニック選びとカウンセリング

顎下の脂肪吸引は、医師のデザイン力と技術力が仕上がりを左右するため、安易な価格判断ではなく、実績や症例写真、そしてカウンセリングでの納得感を基準にクリニックを選ぶことが大切です。

顎下は神経や血管が多く通るデリケートな部位であり、取りすぎれば癒着や凹凸の原因となり、取り残せば変化を感じられません。

解剖学的な知識に精通し、顔全体のバランスを見極められる医師に出会うことが成功の第一歩です。

症例写真のチェックポイント

クリニックのウェブサイトやSNSで症例写真を見る際は、単に「細くなったかどうか」だけでなく、質的な変化に注目してください。

例えば、顎下のラインが滑らかであるか、凹凸（ボコつき）が生じていないか、首との境界線が自然か、といった点です。

また、自分と似た骨格や脂肪の付き方をしている患者の症例を探すことも参考になります。

正面だけでなく、横顔、斜め、顎を引いた状態など、多角的な写真・動画を公開しているクリニックは、仕上がりに自信を持っていると判断できます。

信頼できるクリニックの見極め方

チェック項目	良好なクリニックの特徴	避けるべきサイン
カウンセリング	医師が直接診察し時間をかける	カウンセラーのみで医師の診察が数分
提案内容	不要な施術は断る、適応を見極める	高額なオプションを強引に勧める
アフターケア	術後の検診体制が整っている	術後のトラブル対応が不明確、保証がない

リスクと副作用の説明義務

優れた医師は、メリットだけでなくリスクや副作用についても隠さずに説明します。

左右差が出る可能性、神経損傷のリスク（口の動きへの一時的な影響など）、色素沈着、感染症などの合併症について、どのような確率で起こりうるか、また万が一の際の対処法が確立されているかを確認してください。

「絶対に大丈夫」「100%成功する」といった断定的な表現を使う医師よりも、医学的な根拠に基づいて誠実に説明してくれる医師の方が信頼に値します。

担当医の専門性と経験値

脂肪吸引は、カニューレを操作する医師の「手の感覚」が非常に重要な手術です。形成外科専門医の資格を持っているか、脂肪吸引の症例数は十分か、美容外科医としての経歴は長いかなどを確認しましょう。

特に顔面の脂肪吸引はボディとは異なる繊細な技術が必要です。デザインのセンスも問われるため、医師の美的感覚が自分と合うかどうかも、カウンセリングでの会話を通じて確認したいポイントです。

顎下の脂肪吸引と併用されることが多い施術

顎下の脂肪吸引単独でも効果はありますが、より完成度の高いVラインや横顔を目指すために、相乗効果のある他の施術を組み合わせることが一般的であり、トータルでの満足度向上に繋がります。

顔の悩みは複合的な要因で構成されていることが多いため、複数を組み合わせることで「1+1」が3にも4にもなるような効果を狙います。

ダウンタイムを一度に済ませられるという利点もあり、多くの方がセットでの施術を選択しています。

糸リフト（スレッドリフト）との相乗効果

脂肪吸引と最も相性が良いとされるのが糸リフトです。脂肪を吸引して空洞になった皮下組織に、コグ（棘）のついた糸を挿入して引き上げることで、皮膚がリフトアップされた状態で癒着します。

そうすることで、脂肪吸引後の皮膚のたるみを予防すると同時に、よりシャープなフェイスラインを形成できます。

脂肪除去による「引き算」と、糸リフトによる「移動・引き上げ」を同時に行うことで、最強の小顔効果が生まれます。

代表的な併用施術と目的

併用施術名	目的・効果	こんな人におすすめ
糸リフト	たるみ予防、強力なリフトアップ	皮膚の弾力が弱い、即効性を求める人
顎ヒアルロン酸	Eライン形成、皮膚の張り出し	顎が小さい、顎が丸い人
エラボトックス	咬筋の縮小、小顔効果	歯ぎしりがある、エラが張っている人
バッカルファット除去	頬の深い層の脂肪除去	笑った時の頬の盛り上がりが気になる人

顎ヒアルロン酸やプロテーゼによるEライン形成

日本人は顎が小さく後退している骨格の人が多く、脂肪を取るだけでは美しいEラインになりきれないことがあります。

そこで、顎先に硬めのヒアルロン酸を注入したり、プロテーゼを挿入したりして顎を少し前に出す施術を併用します。

顎先が出ることで皮膚が内側から引っ張られ、顎下のたるみがさらに軽減されるとともに、横顔のバランスが整い、知的で洗練された印象になります。

エラボトックスによる輪郭の仕上げ

脂肪吸引は皮下脂肪にアプローチしますが、エラが張って顔が大きく見える原因が「筋肉（咬筋）」にある場合は、ボトックス注射が有効です。

顎下の脂肪をなくして輪郭を削り出しつつ、エラの筋肉をボトックスで小さくすることで、正面から見た際のフェイスラインがより滑らかでシャープな卵型に近づきます。

脂肪と筋肉、それぞれの原因に合わせたアプローチを組み合わせることで、理想の輪郭を実現します。

Ｑ＆Ａ

顎下の脂肪吸引後の痛みはどの程度ですか？

手術中は麻酔が効いているため痛みを感じることはありません。術後は、筋肉痛に似た鈍い痛みが数日間続きますが、処方される鎮痛剤でコントロールできる範囲です。

首を大きく動かしたり、上を向いたりした時に突っ張り感や痛みを感じることがありますが、日常生活に支障をきたすほどの激痛ではありません。

痛みのピークは術後3日目くらいまでで、その後は徐々に和らいでいきます。

手術の傷跡は目立ちますか？

脂肪を吸引するためのカニューレを挿入する切開創は、耳の裏側（耳垂の付け根あたり）や顎の下のシワに沿った部分に作られます。

大きさは3mmから5mm程度と非常に小さく、数針縫う程度です。傷跡は時間の経過とともに白く目立たなくなり、最終的にはシワや皮膚の溝と同化して、ほとんど分からなくなります。

他人から見ても気づかれることはほとんどありません。

仕事や学校はいつから復帰できますか？

デスクワークなどの事務作業であれば、体調次第で翌日から復帰することも可能ですが、腫れや内出血、フェイスバンドの着用（可能な範囲で）を考慮すると、2〜3日程度の休みを取る方が安心です。

接客業など人前に出る仕事の場合は、内出血がコンシーラーで隠せるようになるまでの1週間程度を目安に復帰される方が多いです。

マスクを着用できる環境であれば、翌日からの復帰も難しくありません。

顎下のみの脂肪吸引で皮膚がたるむことはありますか？

若年層や皮膚に十分な弾力がある方の場合は、脂肪を除去しても皮膚の収縮作用によって自然に引き締まるため、たるむ心配はほとんどありません。

しかし、高齢の方や極端に皮膚が伸びてしまっている方、大量の脂肪を一度に除去した場合は、皮膚が収縮しきれずにたるみが生じるリスクがあります。

その際は、糸リフトや高周波治療などの引き締め施術を併用することで予防・改善が可能です。

脂肪吸引の効果は永続的ですか？

はい、脂肪吸引の効果は半永久的と言えます。脂肪吸引は脂肪細胞そのものを体外へ除去するため、残った脂肪細胞が極端に肥大化しない限り、元の状態に戻ることはありません。

ただし、暴飲暴食などで大幅に体重が増加した場合は、残っている脂肪細胞が大きくなり、フェイスラインがふっくらすることはあり得ます。

通常の体重変動の範囲内であれば、スッキリとしたラインを長期的に維持することができます。

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