脂肪吸引後の「拘縮」はいつまで続く？早く治すマッサージと、拘縮後に細くなる仕組み

脂肪吸引後のダウンタイムで多くの人が経験する「拘縮」。皮膚が硬くなったり、凸凹になったりする症状に不安を感じる方も多いでしょう。

この拘縮は、脂肪吸引が成功し、体が回復に向かっている証拠でもあります。

この記事では、拘縮がいつまで続くのか、その原因と症状、早く治すためのマッサージ方法、そして拘縮を経て体が引き締まり細くなる仕組みまで、専門的な情報を分かりやすく解説します。

正しい知識で不安を解消し、理想のボディラインを手に入れるための参考にしてください。

そもそも脂肪吸引後の「拘縮」とは？

脂肪吸引の施術を受けた後、多くの人が経験する「拘縮（こうしゅく）」。言葉の響きからネガティブな印象を持つかもしれませんが、これは施術部位が回復している過程で起こる正常な反応です。

まずは拘縮の正体と、なぜ起こるのかについて正しく理解しましょう。

拘縮の正体は治癒の証

拘縮とは、脂肪吸引によって脂肪細胞がなくなったスペースを埋めるために、周辺の組織がくっついて治癒していく過程で起こる現象です。

具体的には、皮膚が硬くなったり、表面が凸凹したり、引きつるような感覚を覚えたりします。これは、傷ついた組織が修復されるために、コラーゲン線維などが活発に生成されることで起こります。

つまり、拘縮は体が順調に回復しているサインであり、脂肪吸引の成功に欠かせない治癒反応の一つなのです。決して失敗や異常ではありませんので、安心してください。

拘縮が起こる原因

脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い管を使って皮下脂肪を吸引する施術です。このとき、脂肪細胞だけでなく、周辺の毛細血管やリンパ管、結合組織などもダメージを受けます。

体はこれらのダメージを修復しようと、炎症反応を起こします。炎症が治まる過程で、線維芽細胞という細胞が活性化し、コラーゲン線維を大量に生成します。

このコラーゲン線維が、脂肪がなくなった空間を埋め、組織同士を接着剤のように結びつける役割を果たします。この一連の働きが、皮膚の硬さや引きつれといった拘縮の症状として現れるのです。

拘縮の主な症状

拘縮の症状は個人差がありますが、一般的には以下のような状態が見られます。これらの症状は一時的なものであり、時間の経過とともに少しずつ改善していきます。

拘縮の代表的な症状

症状	特徴	現れやすい時期
皮膚の硬さ	施術部位が板のように硬くなる、またはしこりのように感じる。	術後3週間～1ヶ月頃
凸凹感	皮膚の表面が波打ったように見えたり、触るとボコボコしている。	術後1ヶ月～3ヶ月頃
引きつれ感	関節を動かした時や、皮膚を伸ばした時に突っ張るような感覚がある。	術後3週間～2ヶ月頃

拘縮が起こりやすい部位

拘縮は脂肪吸引を行ったすべての部位で起こる可能性がありますが、特に脂肪の吸引量が多い部位や、皮膚の面積が広い部位で症状を強く感じやすい傾向があります。

これは、修復するべきスペースが広いため、治癒反応も活発になるためです。

特に拘縮を感じやすい体の部位

• 腹部
• 太もも
• 二の腕
• 顔（頬・あご下）

脂肪吸引後の拘縮はいつからいつまで続く？

拘縮の症状が出始めると、「この硬さや凸凹はいつまで続くのだろう」と不安に思うかもしれません。

拘縮の期間には個人差がありますが、一般的な経過を知っておくことで、安心してダウンタイムを過ごせます。

拘縮が始まる時期の目安

脂肪吸引後、強い腫れや内出血が少しずつ引き始める術後3週間頃から、拘縮の症状は現れ始めます。

施術直後は麻酔や腫れの影響で気づきにくいですが、むくみが落ち着いてくると、徐々に皮膚の硬さや引きつれを感じるようになります。これは、本格的な組織の修復が始まったサインです。

拘縮のピークはいつ？

拘縮の症状が最も強く現れるのは、一般的に術後1ヶ月から3ヶ月の間です。この時期は、皮膚の硬さや凸凹感が最も気になるかもしれません。

特に、体を動かした際の引きつれ感が強く、日常生活で不便を感じることもあるでしょう。しかし、このピークを越えれば、症状は徐々に和らいでいきます。

拘縮が完全に治まるまでの期間

拘縮が完全に治まり、皮膚が柔らかく滑らかな状態になるまでには、一般的に約6ヶ月かかると言われています。

長い人では1年ほどかかる場合もありますが、時間の経過とともに着実に症状は改善します。焦らず、じっくりと体が回復するのを見守ることが大切です。

拘縮の一般的な経過

時期	体の状態	推奨されるケア
術後～3週間	強い腫れ、内出血、痛みがある。拘縮はまだ始まらない。	圧迫固定、安静にする。
術後3週間～3ヶ月	拘縮のピーク。皮膚が硬く、凸凹や引きつれが目立つ。	マッサージ、ストレッチ、体を温める。
術後3ヶ月～6ヶ月	拘縮が徐々に和らぎ、皮膚が柔らかくなってくる。	継続的なマッサージとセルフケア。

個人差が生まれる要因

拘縮の期間や症状の強さには個人差があります。その要因としては、年齢、体質、脂肪の吸引量、施術部位、術後のケアなどが挙げられます。

例えば、若い人の方が新陳代謝が活発なため、回復が早い傾向にあります。また、吸引量が多ければ多いほど、修復に時間がかかるため拘縮の期間も長くなる可能性があります。

術後のセルフケアを丁寧に行うことで、回復を早めることも期待できます。

なぜ拘縮後に細くなるの？その仕組みを解説

辛い拘縮の期間を乗り越えると、施術部位は引き締まり、細さを実感できるようになります。なぜ、一度硬くなった皮膚が最終的に引き締まるのでしょうか。

ここでは、拘縮を経て体が細くなる仕組みについて詳しく見ていきましょう。

脂肪層の再構築と引き締まり

脂肪吸引によって脂肪細胞が取り除かれた皮下組織は、スポンジのように空間ができた状態になります。拘縮は、この空間を埋めるために組織が収縮し、再構築される過程で起こります。

治癒の過程で生成されたコラーゲン線維が網目状の構造を作り、皮膚と下の筋膜層を強力に引き寄せます。

この働きによって、余分なスペースがなくなり、皮膚が内側に引き寄せられることで、体全体のラインが引き締まって見えるのです。

コラーゲン線維の役割

拘縮の主な原因であるコラーゲン線維は、当初は不規則に絡み合った状態で生成されるため、皮膚の凸凹や硬さの原因となります。

しかし、拘縮のピークを過ぎると、これらのコラーゲン線維は徐々に再配列され、規則正しく整列し始めます。この過程で線維は成熟し、よりしなやかで強固な組織へと変化します。

最終的に、皮膚と筋肉が滑らかに癒着し、安定した状態になることで、引き締まった美しいボディラインが完成します。

拘縮期間のケアが仕上がりを左右する

拘縮期間中のケアは、最終的な仕上がりに大きく影響します。適切なマッサージやストレッチを行うことで、コラーゲン線維が均一に広がり、スムーズな再配列を促すことができます。

これにより、凸凹が残るのを防ぎ、より滑らかで引き締まった仕上がりを目指せます。

逆に、ケアを怠ったり、不適切な過ごし方をしたりすると、組織の癒着が不均一になり、凸凹が残ってしまう可能性もあります。

拘縮期間のケアと仕上がりの関係

ケアの内容	良い影響	悪い影響（ケア不足）
マッサージ	血行が促進され、組織が柔らかくなりやすい。均一な癒着を促す。	組織が硬いまま癒着し、凸凹が残りやすくなる。
ストレッチ	皮膚の引きつれ感を緩和し、可動域を保つ。	関節周りが硬くなり、動きにくさを感じる場合がある。
体を温める	代謝が上がり、回復を早める効果が期待できる。	血行不良により、回復が遅れる可能性がある。

拘縮がないと細くならない？

「拘縮の症状が軽いのですが、細くならないのでしょうか？」と心配する方もいますが、そんなことはありません。拘縮の症状の強さと、最終的な細さには直接的な関係はありません。

症状の感じ方には個人差が大きく、拘縮が軽いからといって治癒が進んでいないわけではないのです。

症状が軽くても、体内では着実に回復と引き締まりが進んでいますので、心配せずにケアを続けてください。

拘縮を早く治すために自分でできること

拘縮は自然に治るものですが、少しでも早く、そして綺麗に治したいと思うのは当然のことです。

ここでは、日常生活の中で取り入れられる、拘縮の回復をサポートするためのセルフケア方法を紹介します。

体を温めて血行を促進する

体を温めて血行を良くすることは、拘縮の回復を早める上で非常に重要です。血流が良くなると、酸素や栄養素が体の隅々まで行き渡り、組織の修復が促進されます。

また、老廃物の排出もスムーズになります。シャワーだけで済ませず、湯船にゆっくりと浸かる習慣をつけましょう。

ただし、術後1週間程度は感染のリスクがあるため、入浴は医師の許可が出てからにしてください。

血行促進に役立つ食品

栄養素	多く含む食品	期待できる働き
ビタミンE	ナッツ類、アボカド、かぼちゃ	血管を広げ、血流をスムーズにする。
クエン酸	レモン、梅干し、お酢	疲労回復を助け、血液をサラサラにする。
DHA・EPA	青魚（サバ、イワシなど）	血液の凝固を防ぎ、流れを良くする。

バランスの取れた食事と水分補給

傷ついた組織を修復するためには、十分な栄養が必要です。特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂取することを心がけましょう。

タンパク質は新しい細胞を作る材料となり、ビタミンやミネラルはその働きを助けます。また、水分が不足すると血液がドロドロになり、血行が悪くなります。

1日に1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を補給しましょう。

適度な運動で代謝を上げる

拘縮があるからといって、じっとしてばかりいるのは逆効果です。無理のない範囲で体を動かすことで、全身の血行が良くなり、新陳代謝が活発になります。

術後の経過に合わせて、軽いウォーキングやストレッチなどから始めてみましょう。体が温まり、気分転換にもなるのでおすすめです。

拘縮期間におすすめの軽い運動

• ウォーキング
• ストレッチ
• ヨガ

十分な睡眠と休息

体の修復は、主に睡眠中に行われます。特に、成長ホルモンが多く分泌される夜10時から深夜2時の間は、質の良い睡眠をとることが大切です。回復期は体が多くのエネルギーを必要とします。

疲れを感じたら無理をせず、ゆっくりと休息をとるように心がけてください。

【実践編】拘縮を和らげる正しいマッサージ方法

拘縮のケアとして最も効果的なのがマッサージです。硬くなった組織をほぐし、血行を促進することで、回復を早め、滑らかな仕上がりを助けます。

ここでは、マッサージの正しいやり方と注意点を解説します。

マッサージを始めるタイミング

マッサージは、強い痛みが落ち着き、抜糸が終わった術後2週間から1ヶ月後くらいから始めるのが一般的です。ただし、自己判断で始めるのではなく、必ず担当医に確認してから行いましょう。

早すぎると炎症を悪化させる可能性があり、遅すぎると組織が硬くなってほぐしにくくなる場合があります。医師の指示に従い、適切なタイミングで始めることが重要です。

マッサージの準備

• オイルやクリーム
• 清潔な手
• リラックスできる環境

マッサージの基本的なやり方

マッサージを行う際は、まず体を温めて血行を良くしておくとより効果的です。入浴後など、リラックスした状態で行いましょう。

皮膚への摩擦を減らすため、マッサージオイルやクリームをたっぷりと使い、滑りを良くしてから始めます。

基本的な方法は、「さする」「揉む」「押す」の3つです。まずは施術部位全体を優しくさすり、次に硬い部分を指の腹でゆっくりと揉みほぐします。

最後に、特に硬いと感じる部分を「痛気持ちいい」と感じる程度の強さでじっくりと押していきます。これを1日数回、1回あたり10分から15分程度行うのが目安です。

部位別マッサージのポイント（腹部・太もも・二の腕）

部位によって皮膚の厚さや脂肪のつき方が異なるため、マッサージの方法も少し変えると効果的です。

腹部のマッサージ

お腹周りは面積が広いため、手のひら全体を使って大きく円を描くようにマッサージします。おへそを中心に「の」の字を描くように行うと、腸の動きも活発になり、便秘解消にもつながります。

硬いしこりのような部分があれば、指の腹で念入りにほぐしましょう。

太もものマッサージ

太ももは、足首から付け根に向かって、老廃物を流すイメージでマッサージします。両手で太ももを包み込むように持ち、下から上へと絞り上げるように動かします。

内側、外側、裏側と、まんべんなく行うことがポイントです。

二の腕のマッサージ

二の腕は、手首から脇の下に向かって、リンパを流すようにマッサージします。反対の手で腕をつかみ、ぞうきんを絞るように優しくねじりながら、下から上へと移動させます。

最後に、脇の下のリンパ節に向かって老廃物を流し込むようにさすります。

マッサージを行う際の注意点

セルフマッサージは手軽で効果的ですが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。以下の点に注意して、安全に行いましょう。

マッサージを行う上での注意点

項目	注意すべき理由	具体的な対策
強さ	強すぎると内出血や炎症の原因になる。	「痛気持ちいい」と感じる程度に留める。
時間	長時間やりすぎると皮膚への負担が大きい。	1回15分以内を目安にし、1日数回に分ける。
体調	体調が悪い時は無理に行わない。	熱がある時や、痛みが強い時は控える。

拘縮期間中に避けるべきNG行動

拘縮の回復を妨げ、仕上がりを悪くしてしまう可能性のある行動もあります。ダウンタイム中は、以下の行動を避けるように意識して生活しましょう。

過度なマッサージや自己流のケア

「早く治したい」という気持ちから、力任せにマッサージをしたり、インターネットで見つけた自己流のケアを試したりするのは危険です。

強すぎるマッサージは内出血や痛みを引き起こし、炎症を長引かせる原因になります。必ず医師やクリニックの指導に基づいた、正しい方法でケアを行ってください。

体を冷やす生活習慣

体の冷えは血行不良を招き、拘縮の回復を遅らせる大きな要因です。冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ、薄着、冷房の効かせすぎなど、体を冷やす習慣は避けましょう。

夏場でも靴下を履く、ひざ掛けを使うなど、体を温める工夫をすることが大切です。

飲酒と喫煙

アルコールは血行を良くしますが、同時に炎症を悪化させる可能性があります。また、むくみの原因にもなるため、拘縮が強い時期の飲酒は控えましょう。

喫煙は血管を収縮させ、血行を著しく悪化させます。

組織の回復に必要な酸素や栄養素が届きにくくなるため、仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。ダウンタイム中だけでも禁煙することが強く推奨されます。

拘縮期間のNG行動とその理由

NG行動	なぜダメなのか	代わりの行動
長時間の同じ姿勢	血行が悪くなり、むくみや拘縮の悪化につながる。	30分に1回は立ち上がって軽く動く。
塩分の多い食事	むくみを引き起こし、回復を遅らせる原因になる。	カリウムの多い食品（バナナ、海藻など）を摂る。
締め付けの強い衣類	血行を妨げ、リンパの流れを悪くする。	ゆったりとした服装を心がける。

圧迫固定を自己判断でやめる

術後の圧迫固定は、腫れや内出血を抑え、皮膚のたるみを防ぐために非常に重要です。窮屈さから自己判断で外してしまうと、回復が遅れるだけでなく、仕上がりが不均一になる原因にもなります。

医師から指示された期間と方法を必ず守り、正しく圧迫を続けてください。

拘縮を悪化させないためのクリニック選び

拘縮の程度や回復期間は、施術を行う医師の技術力やクリニックのアフターケア体制にも大きく左右されます。安心して施術を受け、満足のいく結果を得るために、クリニック選びは慎重に行いましょう。

医師の技術力と経験

脂肪吸引は、ただ脂肪を吸引するだけの単純な施術ではありません。体の構造を熟知し、どれくらいの脂肪をどの層から吸引すれば滑らかな仕上がりになるかを見極める、医師の技術と経験が重要です。

経験豊富な医師は、周辺組織へのダメージを最小限に抑えながら施術を行うため、術後の腫れや内出血が少なく、結果的に拘縮の症状も軽く済む傾向があります。

アフターケアの充実度

脂肪吸引は、施術が終われば完了ではありません。拘縮期間中の過ごし方やケアが仕上がりを左右するため、クリニックのアフターケアが充実しているかは非常に重要なポイントです。

術後の検診はもちろん、マッサージ指導や、インディバなどの高周波温熱療法によるケアを提供しているクリニックもあります。

どのようなアフターケアが受けられるのか、事前にしっかりと確認しましょう。

クリニックのアフターケア比較

ケア内容	一般的なクリニック	手厚いクリニックの例
術後検診	1回～2回程度	定期的に複数回実施
拘縮ケア	セルフケア指導のみ	高周波温熱療法、専門家によるマッサージ
相談体制	診療時間内の電話対応	24時間対応の緊急連絡先、LINE相談

カウンセリングの丁寧さ

カウンセリングで、脂肪吸引のリスクやダウンタイム、拘縮について丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。メリットだけでなく、デメリットについても正直に話してくれる医師は信頼できます。

患者の不安に寄り添い、質問一つひとつに誠実に答えてくれるかどうかを見極めることが大切です。

カウンセリングでの確認事項

• 拘縮に関する詳しい説明
• アフターケアの内容と費用
• 緊急時の連絡先と対応

施術方法の選択肢

現在、脂肪吸引には様々な種類の機器があり、それぞれに特徴があります。

例えば、超音波やレーザーを用いることで、周辺組織へのダメージを抑え、ダウンタイムを軽減する効果が期待できる機器もあります。

自分の希望や体質に合った施術方法を提案してくれる、選択肢の多いクリニックを選ぶのも一つの方法です。

よくある質問

最後に、脂肪吸引後の拘縮に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

拘縮の痛みはいつまで続きますか？

痛みはありません。拘縮自体に、強い痛みはありません。ただし、皮膚が硬く引きつれることによる動かしにくさや、マッサージをする際の圧迫による痛みを感じることはあります。

これらの不快感は、拘縮のピークである術後1ヶ月から3ヶ月頃が最も強く、その後は徐々に和らいでいきます。

日常生活に支障が出るほどの強い痛みが続く場合は、我慢せずにクリニックに相談してください。

マッサージは痛いですが、続けるべきですか？

痛気持ちいい範囲で続けてください。マッサージは、硬くなった組織をほぐすためにある程度の圧を加えるため、多少の痛みを伴うことがあります。

しかし、我慢できないほどの強い痛みを感じる場合は、力が強すぎる可能性があります。

強すぎるマッサージは逆効果になることもあるため、「痛気持ちいい」と感じる範囲で、無理なく続けることが大切です。

痛みが強い場合は、一度クリニックに相談し、適切な強さや方法について指導を受けると良いでしょう。

拘縮で皮膚が凸凹になりましたが、治りますか？

ほとんどの場合、治ります。拘縮による皮膚の凸凹は、治癒過程で起こる一時的な症状であり、時間の経過とともに改善していくのが一般的です。

通常、拘縮が完全に治まる術後6ヶ月頃には、滑らかな状態になります。適切なマッサージやケアを続けることで、より綺麗な仕上がりを期待できます。

もし6ヶ月以上経過しても凸凹が改善しない場合は、施術によるものか、他の原因があるかもしれませんので、担当医に相談しましょう。

拘縮が他の人より長い気がしますが、大丈夫でしょうか？

個人差があるため心配しすぎないでください。拘縮の期間や症状の強さには、体質や脂肪吸引量などによって大きな個人差があります。

他の人と比べて回復が遅いと感じても、焦る必要はありません。体内では着実に回復が進んでいます。

不安な場合は、術後の検診などで医師に経過を診てもらい、順調に回復しているかを確認すると安心できます。

インディバなどの高周波温熱療法は効果がありますか？

効果が期待できます。インディバなどの高周波温熱療法は、体の深部を温めることで血行やリンパの流れを促進し、組織の回復を早める効果が期待できます。

硬くなった組織を柔らかくし、痛みや引きつれ感を緩和するため、拘縮のケアとして非常に有効です。

クリニックによってはアフターケアのメニューとして用意されている場合もあるので、興味がある場合は相談してみると良いでしょう。