こめかみ脂肪注入のダウンタイム・効果・費用を解説｜ふっくら若々しい輪郭へ

こめかみのくぼみや「こけ」が気になりませんか？

「痩せた？」と心配されたり、実年齢より老けて見えたり、疲れた印象を与えてしまったり。そのお悩み、ご自身の脂肪を使った「こめかみ脂肪注入」で解決できるかもしれません。

この施術は、気になるお腹や太ももの脂肪を採取し、こめかみに注入することで、ふっくらと丸みのある、若々しい輪郭を取り戻す方法です。

この記事では、こめかみ脂肪注入のダウンタイム、具体的な効果、費用の相場まで、気になるポイントを詳しく解説します。

こめかみ脂肪注入とは？

こめかみ脂肪注入は、ご自身の体（主に太ももや腹部）から余分な脂肪を吸引し、その脂肪を処理したうえで、くぼんだこめかみに注入する美容施術です。

加齢や体重減少によって失われたボリュームを補い、顔全体のバランスを整えます。

ヒアルロン酸などの注入物とは異なり、ご自身の組織を使うため、アレルギー反応のリスクが極めて低い点が大きな特徴です。

ご自身の脂肪を使う安全性

最大のメリットは、ご自身の体の一部である脂肪細胞を使用することです。

人工的な注入物（インプラントや一部の注入剤）と異なり、体内に異物を入れるわけではないため、アレルギー反応や異物反応（拒絶反応）の心配がほとんどありません。

この安全性は、長期的に見ても大きな安心材料となります。

どのような人に向いているか

こめかみ脂肪注入は、こめかみのくぼみによって顔がごつごつして見える方、老けた印象や疲れた印象を持たれやすい方に向いています。

また、ヒアルロン酸注入を繰り返してきたけれど、より持続的な効果を望む方や、アレルギーが心配な方にも選ばれています。

同時にお腹や太ももなど、気になる部位の部分痩せも期待できるため、一石二鳥の効果を望む方にも適しています。

注入する脂肪の処理

吸引した脂肪は、そのまま注入するわけではありません。

吸引した脂肪には、血液や麻酔液、そして老化したり弱ったりした脂肪細胞など、不純物が含まれています。

これらを取り除き、健康で定着しやすい良質な脂肪細胞だけを濃縮（コンデンス）する処理を行います。

この処理によって、注入後の脂肪の定着率が高まり、しこりなどのリスクを低減させます。

施術の基本情報

項目	内容	補足
施術時間	約1時間～1時間半	脂肪吸引の時間を含みます
麻酔	局所麻酔（＋静脈麻酔）	痛みに配慮して行います
通院	術後の検診（1回～）	吸引部位の抜糸が必要な場合もあります

こめかみがくぼむ（こける）原因と印象

こめかみのくぼみは、主に加齢による組織の変化や、その方の骨格的な特徴によって生じます。

くぼみが目立つと、顔の輪郭が滑らかでなくなり、特定の印象を与えやすくなります。

加齢による変化

年齢を重ねると、皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少するだけでなく、皮下脂肪も減少・下垂していきます。こめかみは特に脂肪が減少しやすい部位の一つです。

さらに、加齢により側頭筋（そくとうきん）という筋肉も萎縮し、土台となる骨（側頭骨）もわずかに萎縮していくため、くぼみが進行しやすくなります。

痩せ型・骨格の影響

もともと痩せ型で皮下脂肪が少ない方は、若いうちからこめかみのくぼみが目立つことがあります。

また、頬骨（きょうこつ）が横に張っている骨格の方は、対比でこめかみがくぼんで見えやすい傾向があります。

急激なダイエットで体重が落ちた際に、こめかみの脂肪も減ってしまうケースも少なくありません。

こめかみがこけると与える印象

こめかみがくぼむと、顔の輪郭が卵型ではなく、ひょうたん型のように見えやすくなります。この輪郭の変化は、視覚的に「影」を生み出します。

この影が、実年齢よりも老けて見えたり、疲れているように見えたり、あるいは少しきつい印象を与えてしまったりする原因となります。

こめかみの状態と与える印象

状態	与える印象	主な要因
ふっくらしたこめかみ	若々しい・女性らしい・健康的	適度な脂肪量・滑らかな輪郭
くぼんだこめかみ	老けて見える・疲れている・きつい	加齢・骨格・体重減少

こめかみ脂肪注入の具体的な効果とメリット

脂肪注入によってこめかみに適度な丸みを持たせることで、顔全体の印象を大きく改善します。

単に「くぼみを埋める」だけでなく、顔のバランスを整える効果が期待できます。

ふっくらとした輪郭形成

最大の効果は、滑らかで女性らしいフェイスラインを取り戻せることです。こめかみがふっくらすると、頬骨の出っ張りが目立たなくなり、顔全体の輪郭が整います。

顔を立体的に見せ、若々しい印象につながります。

若々しい印象の回復

こめかみのくぼみによってできていた影が解消されるため、顔全体が明るく、健康的な印象に変わります。

「疲れてる？」と聞かれることが減り、イキイキとした表情を取り戻す方が多くいらっしゃいます。

脂肪の定着と持続性

注入された脂肪の一部は、一度定着するとご自身の組織として半永久的にその場にとどまります。

ヒアルロン酸のように時間経過で完全に吸収されてしまうことがないため、長期的な効果を期待できるのが大きなメリットです。

また、定着した脂肪は、体重の増減に伴って自然に増えたり減ったりします。

脂肪注入によって期待できること

• 滑らかな卵型のフェイスライン
• こめかみの影の解消
• 頬骨の張りの緩和
• 健康的で若々しい印象

「バレたくない」は当然。こめかみ注入の自然な仕上がりへのこだわり

こめかみへの脂肪注入は、くぼみを改善する強力な方法ですが、同時に「入れすぎ」や「不自然さ」が出やすい部位でもあります。

当院では、施術を受けたことが周囲にバレてしまうような、不自然な仕上がりを避けることを何よりも重視しています。

患者様の「バレたくない」というお気持ちは当然のことだと考えます。

なぜこめかみ注入はバレやすいのか

こめかみは、皮膚が比較的薄く、下にある骨や筋肉の動きが反映されやすい部位です。

ここに一度に多くの脂肪を注入したり、浅い層に均一でない注入をしたりすると、表面が凸凹して見えたり、表情を変えたときに不自然な膨らみとして目立ったりします。

特に笑顔になった時などに、こめかみが不自然に盛り上がって見えるのはこのためです。

自然に見せるための注入技術

自然な仕上がりを実現するためには、繊細な注入技術が必要です。

当院では、一度に注入するのではなく、脂肪を非常に細かく分散させながら、複数の層（骨膜上、筋肉内、皮下など）に分けて丁寧に注入していきます。

この「多層注入」によって、脂肪が偏ることなく均一に広がり、滑らかな仕上がりを実現します。

顔全体のバランスを考慮したデザイン

大切なのは、こめかみだけを単独で見るのではなく、「顔全体の一部」として捉えることです。

患者様お一人おひとりの骨格、頬骨の高さ、おでこの丸み、そして全体のバランスを見極め、どこにどれだけ注入するのが最も調和が取れるかを精密にデザインします。

時には、こめかみだけでなく、頬や額への同時注入をご提案し、より自然でトータルバランスの取れた若返りを図ることもあります。

仕上がりの比較

項目	不自然になりがちな例	当院が目指す自然な仕上がり
注入量	一度に多く入れすぎる（過注入）	くぼみが少し残る程度で止める
注入層	浅い層に塊で注入する	複数の層に細かく分散させる
デザイン	こめかみだけを膨らませる	額や頬との連続性を考慮する

こめかみ脂肪注入のダウンタイム

施術後は、脂肪を吸引した部位と、脂肪を注入したこめかみの両方にダウンタイム（回復期間）が生じます。

多くの場合、日常生活に大きな支障はありませんが、症状のピークと経過を知っておくことが大切です。

脂肪吸引部位のダウンタイム

脂肪を吸引した部位（太ももやお腹など）には、筋肉痛に似た痛み、腫れ、内出血、そして圧迫による違和感が出ます。

痛みは通常、施術後2〜3日をピークに、1週間ほどで落ち着きます。

内出血や腫れは1〜2週間程度で徐々に黄色っぽくなり、吸収されていきます。

施術当日からシャワーは可能ですが、入浴は数日後からとなります。

こめかみ（注入部位）のダウンタイム

注入部位であるこめかみにも、腫れや内出血が出ることがあります。腫れは施術直後から翌日にかけてがピークで、重たい感じや、少し膨らみすぎているように感じることがあります。

これは麻酔液の影響もあり、1〜2週間かけて徐々に引いていきます。

内出血は、出た場合でもメイクでカバーできる程度がほとんどです。

ダウンタイムの経過（時系列）

施術後の経過は個人差がありますが、一般的な目安を知っておくと安心です。

脂肪吸引部位は、術後1週間程度はガードルなどによる圧迫固定が必要です。こめかみは、触るとわずかな痛みを感じることがありますが、日常生活では気にならない程度です。

ダウンタイムの主な症状と期間の目安

部位	主な症状	症状が目立つ期間の目安
脂肪吸引部位	痛み・腫れ・内出血	約1～2週間
こめかみ（注入部位）	腫れ・むくみ・内出血	約1週間

仕事や外出はいつから可能か

デスクワークなどのお仕事であれば、翌日や翌々日から復帰される方もいらっしゃいます。

ただし、吸引部位の痛みや、こめかみの腫れが気になる場合もあるため、2〜3日のお休みを取っておくとより安心です。

接客業など人前に出るお仕事の場合は、こめかみの腫れや内出血が落ち着く1週間程度のお休みを推奨することもあります。

髪の毛でこめかみを隠すことも可能です。

施術の流れとアフターケア

安心して施術を受けていただくために、カウンセリングから施術後のケアまで、一貫して丁寧な対応を心がけています。

カウンセリングとデザイン

まずは医師が患者様のお悩みやご希望を詳しく伺います。こめかみの状態、骨格、顔全体のバランスを診察し、脂肪注入が適しているかを判断します。

施術方法、ダウンタイム、リスクなどについて十分にご説明し、ご納得いただいた上で、注入部位の精密なデザインを行います。

施術当日の流れ（脂肪吸引と注入）

1. 施術当日は、まず脂肪を吸引する部位のデザインと消毒を行います。
2. 局所麻酔、またはご希望に応じて静脈麻酔を使用し、痛みに配慮しながら施術を進めます。
3. カニューレと呼ばれる細い管で脂肪を吸引し、専用の機器で不純物を取り除き、良質な脂肪を抽出します。
4. その後、デザインしたこめかみに、細い針（またはカニューレ）を使って丁寧に脂肪を注入していきます。

施術当日の流れ（例）

時間	内容	ポイント
0分	最終確認・デザイン	座った状態と寝た状態で確認します
15分	消毒・麻酔	脂肪吸引部位と注入部位に行います
45分	脂肪吸引・処理	良質な脂肪だけを抽出します
75分	こめかみへ注入	バランスを見ながら慎重に注入します
90分	冷却・休憩	状態が落ち着いたらご帰宅可能です

術後の過ごし方と注意点

施術後は、脂肪の定着を妨げないよう、いくつかの注意点があります。特に注入部位は、定着するまでの約1ヶ月間、強く押したり、マッサージしたりしないでください。

また、血行が良くなりすぎると腫れが長引く原因になるため、術後1週間程度は控えていただくことがあります。

術後1週間の主な注意点

• 長時間の入浴（シャワーは可）
• 飲酒
• 激しい運動
• 注入部位のマッサージ

こめかみ脂肪注入の費用相場

こめかみ脂肪注入の費用は、自由診療のためクリニックによって大きく異なります。

料金には、脂肪の処理方法、医師の技術料、施術後のケアなどが含まれます。

費用の内訳

提示される費用には、一般的に「施術料（脂肪吸引＋注入）」「麻酔代」「検査代」「アフターケア代」などが含まれます。

脂肪の処理方法（例：コンデンスリッチなど）によって、追加の費用がかかる場合もあります。

カウンセリングの際に、総額でいくらかかるのか、追加費用の可能性はないかを明確に確認することが重要です。

モニター制度や割引の活用

多くのクリニックでは、症例写真やアンケートへの協力を条件に、通常価格よりも安価に施術を受けられる「モニター制度」を設けています。

費用を抑えたい場合は、こうした制度を活用するのも一つの方法です。

ただし、写真の公開範囲などの条件をよく確認してください。

費用を比較する際の注意点

単純な価格の安さだけでクリニックを選ぶのは推奨しません。費用が極端に安い場合、脂肪の処理が簡易的であったり、医師の経験が浅かったりする可能性も否定できません。

安全性、医師の技術力、アフターフォローの手厚さなどを総合的に比較し、納得できるクリニックを選ぶことが満足のいく結果につながります。

費用相場の例（両側こめかみ）

施術	費用目安	備考
こめかみ脂肪注入	約300,000円～600,000円	脂肪の処理方法により変動します
（オプション）脂肪処理	＋約50,000円～150,000円	コンデンスリッチなど

ヒアルロン酸注入との比較

こめかみのくぼみ治療には、ヒアルロン酸注入という選択肢もあります。どちらもボリュームを補う点では共通していますが、持続性や体への負担、仕上がりの質感などに違いがあります。

ご自身の希望に合わせて選ぶことが大切です。

持続期間の違い

ヒアルロン酸は、種類にもよりますが、約1年〜2年で体内に吸収されて元に戻ります。

一方、脂肪注入は、注入した脂肪の一部（個人差はありますが30〜50%程度）が定着すれば、その効果は半永久的に持続します。

長期的な効果を望む場合は脂肪注入が有利です。

仕上がりと質感

ヒアルロン酸はゼリー状の物質であるため、注入量が多いとやや硬さを感じることがあります。

脂肪注入はご自身の柔らかい脂肪細胞を使うため、仕上がりが非常に自然で、触感も本来の組織と変わりありません。

アレルギーや異物反応のリスク

ヒアルロン酸は安全性の高い製剤ですが、ごく稀にアレルギー反応を起こす可能性があります。また、体にとっては「異物」であることに変わりありません。

脂肪注入はご自身の組織を使うため、アレルギーや異物反応のリスクはほぼありません。

脂肪注入とヒアルロン酸注入の比較

項目	脂肪注入	ヒアルロン酸注入
持続性	半永久的（定着した場合）	約1～2年
ダウンタイム	あり（吸引部位と注入部位）	ほとんどない（軽度の腫れ程度）
アレルギー	ほぼない	稀にある
費用	比較的高額	比較的安価（1回あたり）

こめかみ脂肪注入に関するよくある質問

こめかみの脂肪注入に関して、患者様から多く寄せられる質問にお答えします。

痛みはどの程度ありますか？

施術中は麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。

施術後は、脂肪吸引部位に筋肉痛のような痛みが数日間、こめかみにジンジンとした軽い痛みが数日間出ることがありますが、鎮痛剤でコントロールできる程度です。

脂肪はどれくらい定着しますか？

注入した脂肪がすべて定着するわけではありません。個人差や体質、注入技術にもよりますが、一般的に注入した脂肪の約30%～50%が定着すると言われています。

当院では定着率を高めるため、良質な脂肪を濃縮して使用しています。

施術後、しこりになることはありますか？

しこりになるリスクはゼロではありません。一度に多くの脂肪を注入したり、脂肪の質が悪かったりすると、脂肪が壊死してしこりになることがあります。

このリスクを最小限にするため、当院では脂肪を細かく分散させて多層に注入する技術を用いています。

注入した脂肪が減ることはありますか？

一度定着した脂肪細胞は、ご自身の体の一部となります。そのため、急激なダイエットなどで体重が大幅に減少すると、こめかみの脂肪も一緒に痩せてボリュームが減ることがあります。

通常の体重維持であれば、効果は半永久的に持続します。