顔の脂肪注入（フルフェイス）でコケや痩せを改善！ふっくら若々しい印象を取り戻す方法

年齢とともに気になる、頬のコケ、こめかみのへこみ、目元のくぼみ。

こうした「顔の痩せ」は、実年齢よりも疲れて見えたり、老けた印象を与えたりする原因になります。

顔の脂肪注入（フルフェイス）は、ご自身の体から採取した脂肪を顔全体にバランスよく注入し、失われたボリュームを補う施術です。

ふっくらと自然な丸みを取り戻し、若々しく健康的な印象を目指します。

顔の脂肪注入（フルフェイス）とは？若々しさを取り戻す仕組み

顔の脂肪注入（フルフェイス）は、ご自身の腹部や太ももなどから採取した脂肪を、顔のボリュームが不足している部分（額、こめかみ、頬、目の周りなど）に注入する施術です。

ヒアルロン酸などの注入剤とは異なり、自分自身の組織を使うため、アレルギー反応のリスクが極めて低いのが特徴です。

注入された脂肪の一部が生着（定着）することで、長期的なボリュームアップ効果が期待できます。

自分の脂肪で自然なボリュームアップ

顔の脂肪注入の最大の魅力は、仕上がりの自然さです。自分自身の脂肪細胞を使用するため、触り心地も見た目も非常にナチュラルです。

適切な量を適切な層に注入することで、元からふっくらしていたかのような、違和感のない若々しい輪郭を形成します。

また、脂肪には幹細胞が含まれており、注入部位の肌質の改善（ハリ、ツヤ）といった副次的な効果も期待できる場合があります。

フルフェイスがもたらす全体的な調和

「フルフェイス」とは、顔全体を一つのユニットとして捉え、バランスを整える考え方です。

例えば、頬がコケているからといって頬だけに注入すると、他の部分（こめかみや額）の痩せがかえって目立ってしまうことがあります。

フルフェイスでの脂肪注入は、額の丸み、こめかみのへこみ、頬の高さ、あごのラインなど、顔全体の凹凸を総合的に判断し、調和の取れた立体的な顔立ちを目指します。

なぜ顔はコケて痩せて見えるのか

顔が痩せて見える原因は一つではありません。主な原因は加齢によるもので、皮膚の下にある脂肪組織（皮下脂肪）が減少したり、位置が下がったりすることです。

さらに、顔の骨格（特に目の周りや頬骨）も年齢とともに萎縮していくため、皮膚が余り、たるみやコケとして現れます。

急激なダイエットや、生まれつきの骨格も顔の痩せに影響します。

注入する脂肪の採取部位と特徴

顔に注入する脂肪は、ご自身の体の脂肪が多い部分から採取します。

一般的には、腹部（お腹周り）や大腿部（太もも）が選ばれます。これらの部位は、比較的良質で定着しやすい脂肪細胞が多く存在すると考えられています。

採取する量や部位は、患者様の体型や希望する注入量に応じて医師が判断します。

主な脂肪採取部位の比較

採取部位	特徴	メリット
腹部（お腹）	比較的広範囲から採取しやすい部位。	脂肪量が多く、安定した採取が見込める。傷跡が下着で隠れやすい。
大腿部（太もも）	内側や外側から採取することが多い。	比較的良質な脂肪が多く含まれるとされる。腹部に脂肪が少ない方でも採取可能。
臀部（お尻）	お尻の下部などから採取する場合がある。	太ももと同様に良質な脂肪が期待できるが、採取時の体勢などに配慮が必要。

顔の脂肪注入が選ばれる理由 メリットと注意点

顔の脂肪注入は、他のボリュームアップ施術と比較していくつかの優れた点があります。

特に、自分自身の組織を使用することによる安全性と自然な仕上がりは、多くの方に選ばれる理由となっています。

ただし、施術である以上、メリットだけでなく注意すべき点も理解しておくことが重要です。

ヒアルロン酸注入との違い

顔のボリュームアップにはヒアルロン酸注入もよく用いられます。ヒアルロン酸は手軽さが魅力ですが、顔の脂肪注入とは根本的に異なります。

脂肪注入は自分自身の組織を「移植」するのに対し、ヒアルロン酸は体外の物質を「充填」するものです。

顔の脂肪注入とヒアルロン酸注入の比較

項目	顔の脂肪注入	ヒアルロン酸注入
持続性	定着すれば半永久的（個人差あり）	数ヶ月～2年程度（製剤による）
質感	非常に自然で柔らかい	製剤により異なる（比較的弾力がある）
アレルギー	自己組織のため、ほぼない	稀に起こる可能性がある

身体への負担とアレルギーの心配

顔の脂肪注入は、ご自身の脂肪を使用します。このため、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの注入剤で懸念されるアレルギー反応や異物反応のリスクがほとんどありません。

体に余分なものを入れたくないと考える方にとって、安心できる材料です。

ただし、脂肪を採取する工程と、それを注入する工程の2段階の処置が必要となるため、体への負担はヒアルロン酸注入よりも大きくなります。

期待できる持続期間と定着

注入された脂肪は、すべてがその場に残るわけではありません。

一部は体に吸収されますが、残った脂肪細胞が毛細血管から栄養を受け取って「生着（定着）」すると、半永久的にその場にとどまります。

この「定着率」には個人差があり、注入技術や術後のケア、体質によって変動します。

一般的に、一度定着すれば長期的な効果が期待できるのが、顔の脂肪注入の大きなメリットです。

知っておきたい注入のリスク

顔の脂肪注入は比較的安全な施術ですが、リスクがゼロではありません。脂肪の採取・注入に伴う内出血や腫れ、痛みは一時的に発生します。

また、ごく稀に、注入した脂肪がしこり（硬結）になったり、石灰化したりする可能性があります。

左右差が生じることや、思ったよりも定着率が低く、効果が十分に感じられない場合も考えられます。

リスクを最小限にするには、経験豊富な医師の技術が求められます。

どのような悩みに対応できる？顔の脂肪注入の適応範囲

顔の脂肪注入（フルフェイス）は、顔のさまざまな部分のボリュームロスや凹凸に対応できます。

加齢によって痩せてしまった部分や、生まれつきボリュームが足りない部分に脂肪を補うことで、顔全体の印象を若々しく、バランスの取れたものに導きます。

額（おでこ）の丸みとシワ

額が平らであったり、年齢とともにゴツゴツと骨張ってきたりすると、女性らしさや若々しさが失われがちです。

脂肪注入によって額に丸みを持たせることで、立体的で柔らかな表情を作ります。また、ボリュームが出ることで皮膚にハリが生まれ、横ジワが目立ちにくくなる効果も期待できます。

こめかみのへこみ

こめかみがへこんでいると、頬骨が張り出して見え、顔の輪郭がひょうたん型のように見えてしまいます。

この「こめかみのへこみ」は、痩せている方や加齢によって目立ちやすく、老けた印象や疲れた印象を与えます。

こめかみに脂肪を注入し、ふっくらとさせることで、卵型の滑らかなフェイスラインに近づけます。

目の上のくぼみ

上まぶたがくぼむと、目が落ちくぼんだように見え、疲れた印象や暗い印象を与えます。二重のラインが不安定になることもあります。

目の上のくぼみに少量の脂肪を慎重に注入することで、ふっくらとした若々しい目元を取り戻すことができます。

非常にデリケートな部位であるため、高い技術が必要です。

頬（ほほ）のコケ

頬（特に頬骨の下あたり）がコケていると、不健康に見えたり、実年齢より上に見られたりする原因となります。

頬に適切なボリュームを持たせることで、顔全体がふっくらと健康的な印象に変わります。また、頬の位置が高く見えることで、リフトアップしたような視覚効果も得られます。

顔の脂肪注入 適応部位の例

部位	悩み	期待できる変化
額（おでこ）	平ら、ゴツゴツしている、横ジワ	丸みのある女性らしい額、シワの改善
こめかみ	へこみ、頬骨が目立つ	滑らかなフェイスライン、優しい印象
頬（ほほ）	コケ、平坦、ほうれい線が目立つ	ふっくら健康的な頬、立体感の向上

ほうれい線やマリオネットライン

ほうれい線や口角から下に伸びるマリオネットラインは、シワそのものだけでなく、その周辺の脂肪が減少したり、逆にたるんだりすることで目立ちます。

脂肪注入でシワの溝を浅くしたり、周辺のボリュームを整えたりすることで、影を目立ちにくくし、若々しい口元を目指します。

単なる「注入」で終わらない フルフェイスデザインの重要性

顔の脂肪注入（フルフェイス）で満足のいく結果を得るには、「どれだけ脂肪を定着させるか」だけでなく、「どこに、どれだけ注入するか」というデザインが極めて重要です。

当クリニックでは、単にへこんだ部分を埋める「充填」ではなく、その方本来の美しさを引き出す「デザイン」を重視しています。

なぜ「ただ入れるだけ」ではいけないのか

顔のコケや痩せは、単純に脂肪が減ったことだけが原因ではありません。加齢に伴い、土台となる骨格が萎縮し、靭帯が緩み、筋肉が変化します。

これらの複雑な要因が絡み合って、現在の顔の状態を作っています。

そのため、単純にへこんだ部分に脂肪を注入するだけでは、かえって不自然になったり、重力でたるみが助長されたりする危険性があります。

顔全体のバランスを考慮した注入計画

美しい顔とは、各パーツが調和している状態です。例えば、頬のコケが気になる方でも、実際にはこめかみや額も痩せていることが多いです。

頬だけを膨らませると、顔の下半分だけが重たい印象になりかねません。

顔全体を立体的に捉え、光が当たった時に美しい陰影（ハイライトとシャドウ）が生まれるよう、計算して注入部位と量を決定します。

年代別のお悩みと注入デザインのポイント

年代	主な悩み	デザインのポイント
30代～40代	頬のコケ始め、目の下のクマ、ほうれい線	失われ始めたボリュームを補充し、疲れた印象を改善。将来的なたるみを予防する土台作り。
50代～	こめかみや額のへこみ、顔全体の痩せ、深いシワ	骨格の萎縮も考慮し、顔全体の立体感を再構築。リフトアップ効果も狙った注入。

加齢による骨格の変化と脂肪注入

特に中高年以降の脂肪注入では、加齢による骨格の変化を理解していることが重要です。例えば、目の周りの骨（眼窩）は年齢とともに拡大し、頬骨は後退する傾向があります。

脂肪注入は、この失われた骨のボリュームを補うように、骨膜上などの深い層にも注入を行います。

この方法によって、表面的なシワ埋めでは得られない、根本的な若返り効果を目指します。

自然な仕上がりを実現する医師の技術

脂肪は、一度にまとめて注入する（塊で入れる）と、しこりの原因になったり、血流が行き届かず定着率が下がったりします。

自然な仕上がりと高い定着率のためには、脂肪を非常に細かく分散させ、複数の層（皮膚の浅い層から骨膜の上の深い層まで）に丁寧に注入する技術が必要です。

どの層にどれだけ注入するかは、医師の経験と解剖学的な知識が問われる部分です。

施術当日の流れとアフターケア

顔の脂肪注入（フルフェイス）の施術を受ける当日は、カウンセリングの最終確認から始まり、脂肪の採取、顔への注入、そして術後の休憩という流れが一般的です。

施術後は、ダウンタイムを順調に過ごすためのアフターケアが大切になります。

カウンセリングから施術終了まで

まず、医師と最終的な注入デザインや採取部位について確認します。その後、麻酔を行います。

クリニックによりますが、静脈麻酔や局所麻酔を組み合わせて、痛みを感じにくい状態で行うことが多いです。

麻酔が効いたら、脂肪の採取、採取した脂肪の処理（不純物を取り除く）、顔への注入を行います。

施術時間（フルフェイスの場合）は、全体で2～3時間程度を見込むのが一般的です。

脂肪採取の手順

腹部や太ももなど、あらかじめ決めておいた部位から脂肪を採取します。皮膚を数ミリ小さく切開し、そこからカニューレ（細い管）を挿入して脂肪を吸引します。

この際、周辺組織へのダメージを最小限に抑え、良質な脂肪細胞を採取するよう丁寧に行います。

採取部位の切開箇所は、目立たない場所を選びます。

顔への脂肪注入

採取した脂肪から、麻酔液や血液などの不純物を取り除き、濃縮した良質な脂肪細胞だけを準備します。

その後、顔のデザインに沿って、極細のカニューレや針を使い、慎重に脂肪を注入していきます。

顔の注入箇所も、針穴程度の非常に小さなものであるため、傷跡はほとんど残りません。

施術後の過ごし方と注意点

施術が終了したら、麻酔が覚めるまでクリニックで休憩します。

帰宅後は、安静に過ごすことが重要です。顔や脂肪採取部位は、圧迫したり、強くこすったりしないでください。

特に注入した顔は、血行が良くなりすぎると腫れが長引く原因になるため、当日の入浴（シャワーは可）や飲酒、激しい運動は控える必要があります。

ダウンタイム中の主な症状と対処法

症状	主な期間	対処法
腫れ（顔・採取部）	ピークは術後2～3日。1～2週間で徐々に引く。	数日間は患部を冷やす。頭を高くして寝る。
内出血（顔・採取部）	1～2週間程度で黄色っぽくなり消えていく。	メイクでカバー可能。無理に温めない。
痛み（主に採取部）	数日～1週間程度の筋肉痛のような痛み。	処方された痛み止めを服用する。

ダウンタイムはどのくらい？経過と症状

顔の脂肪注入（フルフェイス）には、必ずダウンタイムが伴います。これは、脂肪を採取した部位と、脂肪を注入した顔の両方に起こります。

個人差はありますが、一般的な経過を知っておくことで、安心して施術を受けることができます。

腫れや内出血のピーク

施術後の腫れや内出血は、顔と脂肪採取部位の両方に見られます。特に顔の腫れは、施術直後よりも翌日～3日後あたりがピークになることが多いです。

フルフェイスの場合は顔全体がむくんだような状態になります。

内出血は、最初は紫色っぽく出ますが、1～2週間かけて徐々に黄色く変化し、やがて消えていきます。

脂肪採取部位の痛み

脂肪を採取した部位（腹部や太もも）は、施術後数日から1週間程度、筋肉痛に似た痛みや圧痛を感じることがあります。

日常生活に大きな支障が出るほどではありませんが、体を動かした時や触れた時に痛みを感じます。この痛みも時間とともに和らいでいきます。

完成までの期間

施術後1～2週間で大きな腫れや内出血は落ち着き、メイクでカバーすれば外出も問題ない程度になります。ただし、この時点ではまだむくみが残っており、完成形ではありません。

注入した脂肪が定着し、顔全体のボリュームが安定するのは、施術後約3ヶ月～半年程度かかると考えてください。

施術後の一般的な経過目安

期間	顔の状態	脂肪採取部位の状態
当日～3日目	腫れ・内出血のピーク。むくみ感。	筋肉痛のような痛み。固定やガードル着用。
1～2週間後	大きな腫れが引き、内出血が黄色く変化。	痛みは軽減。内出血が残る場合あり。
1ヶ月後	腫れはほぼ落ち着く。注入した脂肪が少し減る（吸収）。	痛みや内出血はほぼ消失。
3～6ヶ月後	脂肪が定着し、ボリュームが安定。完成。	傷跡もほとんど目立たなくなる。

脂肪注入の定着率を高めるために大切なこと

顔の脂肪注入の効果を最大限に引き出すには、注入した脂肪ができるだけ多く「定着」することが重要です。

定着率には個人差がありますが、施術後の生活習慣によっても左右されるため、ご自身でできるケアを心がけることが大切です。

定着とはどういう状態か

「定着（生着）」とは、注入された脂肪細胞が、移植先（顔）で生き残り、新しい毛細血管から栄養を受け取って、その場の一部となることを指します。

注入直後の脂肪細胞は、いわば「お引越し」したばかりで、まだ自分の居場所がありません。

周囲の組織から栄養をもらい、新しい血管が作られるまでの期間を生き延びた細胞だけが定着できます。

喫煙や飲酒の影響

定着率に大きな影響を与えるのが喫煙です。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、血流を悪化させます。

その影響で、注入した脂肪細胞に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、定着率が著しく低下します。

最低でも施術前後1ヶ月程度は禁煙することが強く推奨されます。飲酒も、血行を不必要に促進させ、腫れを長引かせる原因になるため、術後1週間程度は控えるのが賢明です。

脂肪の定着に影響を与える要因

要因	定着への影響	対策
喫煙	血流を悪化させ、定着率を大幅に低下させる。	施術前後の禁煙を徹底する。
圧迫・マッサージ	注入した脂肪細胞がダメージを受けたり、移動したりする。	術後1ヶ月程度は顔を強くこすらない。
過度なダイエット	体全体の脂肪が減少するため、定着した脂肪も痩せる。	定着が安定するまでは体重の急激な減少を避ける。

血行を妨げない生活習慣

脂肪が定着するためには、良好な血流が必要です。ただし、術後早期に血行が良くなりすぎると、腫れや内出血が悪化する可能性があります。

長時間の入浴、サウナ、激しい運動は、腫れが引くまでの1～2週間は避けましょう。

その後は、バランスの取れた食事と十分な睡眠をとり、体全体の健康状態を良好に保つことが定着を助けます。

過度なダイエットは避ける

注入した脂肪も、ご自身の体の一部です。そのため、施術後に急激なダイエットを行うと、顔に定着した脂肪も一緒に痩せてしまい、せっかくのボリュームが失われてしまいます。

脂肪の定着が安定するまでの3ヶ月～半年程度は、体重を大きく変動させないよう、安定した食生活を心がけてください。

施術費用とクリニックの選び方

顔の脂肪注入（フルフェイス）は、自由診療のため、費用はクリニックによって大きく異なります。

費用だけでなく、医師の技術力やカウンセリングの質、アフターフォロー体制などを総合的に比較し、納得できるクリニックを選ぶことが重要です。

フルフェイス脂肪注入の費用相場

フルフェイス（額、こめかみ、頬、ほうれい線など顔全体）の脂肪注入となると、注入する範囲が広いため、費用も高額になる傾向があります。

クリニックや施術方法（脂肪の処理方法など）によって異なりますが、数十万円から百万円を超える場合もあります。

部分的な注入（例：ほうれい線のみ）の場合は、より安価になります。

（参考）顔の脂肪注入 費用目安

施術範囲	一般的な費用相場（目安）	備考
部分的（例：ほうれい線）	20万円～40万円	注入量や部位による。
フルフェイス	70万円～150万円	脂肪採取・処理費用、麻酔代などが含まれるか確認が必要。

※上記はあくまで目安であり、実際の費用はクリニックの料金体系によります。

費用に含まれる内容の確認

提示された費用に、何が含まれているかを必ず確認してください。

カウンセリング料、血液検査代、脂肪採取費用、麻酔代、施術後の薬代、アフターケア（検診）費用などが、すべて含まれているのか、別途必要なのかはクリニックによって異なります。

総額でいくらかかるのかを明確にしておくことが大切です。

医師の実績とカウンセリングの質

顔の脂肪注入は、医師のデザイン力と注入技術が仕上がりに直結します。ホームページなどで、顔の脂肪注入の症例数や実績を確認しましょう。

また、カウンセリングの際に、医師がご自身の悩みをしっかりと聞き、顔の状態を正しく診断し、リスクも含めて丁寧に説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。

クリニック選びのチェックリスト

• 顔の脂肪注入の実績や症例が豊富か
• 医師が直接カウンセリングを行うか
• リスクやダウンタイムの説明が十分か
• 費用体系が明確か（追加費用はないか）
• 術後のアフターフォロー体制は整っているか

アフターフォロー体制の充実度

施術後、ダウンタイム中に不安なことがあったり、万が一トラブルが起きたりした場合に、すぐに対応してくれる体制が整っているかも確認しましょう。

術後の検診が定期的に行われるか、緊急時の連絡先があるかなど、安心して施術を受けられるサポート体制もクリニック選びのポイントです。

顔の脂肪注入に関するよくある質問

痛みはどの程度ありますか？

施術中は麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。

施術後は、顔の注入部位よりも、脂肪を採取した部位（腹部や太もも）に、数日～1週間程度、筋肉痛のような痛みが出ることが多いです。

この痛みは、処方される痛み止めでコントロールできる程度が一般的です。

傷跡は目立ちますか？

顔への注入は、極細のカニューレや針を使用するため、針穴程度の小さなもので、治癒後はほとんど目立ちません。

脂肪を採取する部位は、数ミリ程度の小さな切開を行いますが、下着で隠れる位置やシワに沿う場所を選ぶため、こちらも時間とともに目立たなくなります。

何回か施術を受ける必要はありますか？

1回の施術でも効果を実感できることが多いですが、注入した脂肪は一定量が吸収されます。

定着率には個人差があるため、ご希望のボリューム感によっては、2回目、3回目の注入を検討する場合があります。

2回目以降の注入は、定着が安定する半年後以降に行うのが一般的です。

注入した脂肪がしこりになることはありますか？

可能性はゼロではありません。一度に多くの量を注入したり、一箇所にまとめて注入したりすると、脂肪細胞が壊死し、しこり（硬結）や石灰化の原因となることがあります。

このリスクを避けるため、脂肪を細かく分散させ、複数の層に丁寧に注入する技術が求められます。