おでこの脂肪注入のダウンタイム｜腫れ・痛みのピークと経過を解説

おでこに丸みを出したり、シワを改善したりするために注目されている脂肪注入。ご自身の脂肪を使うため、アレルギーの心配が少なく自然な仕上がりが期待できます。

しかし、施術を受ける上で多くの方が心配されるのが「ダウンタイム」です。いつまで休みが必要か、腫れや痛みのピークはいつなのか、不安を感じることもあるでしょう。

この記事では、おでこの脂肪注入におけるダウンタイムの一般的な経過を時系列で詳しく解説します。

内出血や腫れを早く引かせるための過ごし方、こめかみも同時に行った場合の違い、日常生活への復帰目安まで、気になる疑問にお答えします。

おでこの脂肪注入 ダウンタイムの全体像

おでこの脂肪注入には、施術後の回復期間、いわゆる「ダウンタイム」が伴います。

この期間は、注入した脂肪が定着し、施術部位の状態が落ち着くまでの大切な時間です。期間や症状には個人差がありますが、一般的な目安を知っておくことで、安心して施術に臨めます。

ダウンタイムとは何を指すか

ダウンタイムとは、施術を受けてから普段通りの生活に戻るまでの期間を指します。

おでこの脂肪注入の場合、主に「腫れ」「痛み」「内出血」といった症状が現れる期間です。症状が落ち着き、メイクなどでカバーできるようになるまでが、一般的なダウンタイムと考えられています。

一般的なダウンタイムの期間

おでこの脂肪注入のダウンタイムは、症状の強さによって異なりますが、大きな腫れや内出血が目立つのは約1週間から2週間程度です。

その後、むくみのような腫れが徐々に引いていき、完全に落ち着く（完成）までには約3ヶ月から6ヶ月かかります。

ダウンタイム中の主な症状と期間の目安

症状	ピーク	落ち着くまでの目安
腫れ	施術後1〜3日	約1〜2週間（むくみは1ヶ月程度）
痛み	施術当日〜3日	約1週間
内出血	施術後数日〜1週間	約1〜2週間

ダウンタイム中に現れる主な症状

施術直後から、おでこ全体に腫れが出始めます。また、麻酔が切れるとズキズキとした痛みを感じることがあります。

内出血は数日経ってから黄色や紫色として現れることが多く、これらは時間とともに下に移動しながら（目元や頬など）消えていきます。

• 腫れ（おでこ、眉間、目元）
• 痛み（鈍痛、圧痛）
• 内出血（紫色、黄色）
• 熱感

脂肪注入（CRF・ナノリッチ等）の方法による違い

脂肪注入には、採取した脂肪をそのまま注入する方法のほか、不純物を取り除き濃縮したCRF（コンデンスリッチファット）や、さらに細かく加工したナノリッチファット（マイクロCRF）を用いる方法があります。

精製された脂肪は不純物が少ないため、炎症反応が抑えられ、ダウンタイムが短くなる傾向があります。

特にナノリッチは非常に滑らかなため、浅いシワなどにも対応でき、腫れやしこりのリスクを低減させます。

【時系列】ダウンタイムの詳しい経過と症状

施術当日からダウンタイムが終了するまでの間、症状は日々変化します。

一般的なおでこの脂肪注入のダウンタイム経過を時系列で解説します。

※あくまで目安であり、個人差があることをご理解ください。

施術当日（0日目）の過ごし方

施術当日は、麻酔の影響もあり、ぼーっとすることがあります。

施術部位はガーゼやテープで保護されることが多いです。痛みは麻酔が切れると出始めますが、処方される痛み止めで対応可能です。

帰宅後は激しい運動や飲酒を避け、安静に過ごすことが重要です。

腫れを最小限に抑えるため、枕を高くして寝ることを推奨します。

腫れと痛みのピーク（1〜3日目）

ダウンタイムの中で最も症状が強く出やすい時期です。おでこがパンパンに腫れ、場合によっては眉間や目元まで腫れが及ぶことがあります。

痛みもこの時期がピークですが、痛み止めでコントロールできる程度が一般的です。内出血が紫色で現れ始めることもあります。

ダウンタイムの時系列変化（目安）

時期	主な症状	日常生活の注意点
当日〜3日目	腫れ・痛みのピーク。熱感。	安静。長時間の入浴・飲酒・運動は避ける。
4日目〜1週間	強い腫れが引き始める。内出血が目立つ（黄〜紫色）。	デスクワーク可能。メイクでカバー開始（傷口除く）。
2週目〜1ヶ月	大きな腫れはほぼ引く。むくみ感が残る。	軽い運動が可能。ほぼ通常の生活に戻れる。

内出血が目立つ時期（4〜7日目）

痛みが和らぎ、強い腫れが少しずつ引き始める時期です。代わりに、内出血が重力によって下に移動し、目元や頬あたりまで広がることがあります。

色は紫から黄色へと変化し、徐々に薄くなっていきます。

この時期から、傷口を避ければメイクが可能になるクリニックが多いです。デスクワークなどの軽い仕事であれば復帰可能です。

回復期から安定期へ（2週目〜1ヶ月）

大きな腫れや内出血はほとんど目立たなくなり、周囲の人にも気づかれにくくなります。ただし、まだおでこに触れると軽い痛み（圧痛）や、むくんだ感じが残ることがあります。

この時期から、軽い運動も徐々に再開できます。

注入した脂肪が少しずつ定着し始める大切な時期です。

ダウンタイム中の「腫れ」を徹底解説

おでこの脂肪注入で最も気になる症状が「腫れ」です。特におでこは皮膚が薄く、骨に近いため、注入量や体質によって腫れが目立ちやすい部位です。

腫れのピークや引くまでの経過、メカニズムを知っておきましょう。

腫れはどの程度発生するか

腫れの程度は、注入する脂肪の量、施術の方法、個人の体質によって大きく異なります。一般的に、注入量が多いほど腫れも強くなる傾向があります。

施術後1〜3日目がピークで、おでこが風船のように膨らんだ感覚や、「アバター」のようになったと感じる方もいます。

これは一時的なもので、必ず引いていきます。

腫れが引くまでのメカニズム

腫れは、主に施術による「炎症反応」と、注入した脂肪や麻酔液などの「水分」によって引き起こされます。

身体が施術によるダメージを修復しようとする過程で、血流が増加し、水分が組織に溜まることで腫れます。

この炎症が落ち着き、余分な水分が体内に吸収・排出されるにつれて腫れは引いていきます。

腫れを早く引かせるための工夫

ダウンタイム中の過ごし方次第で、腫れを最小限に抑え、回復を早めることが期待できます。無理をせず、身体を休ませることが基本です。

腫れを抑えるためのセルフケア

項目	内容	注意点
冷やす	施術後〜3日目頃まで、タオルで包んだ保冷剤で優しく冷やす。	冷やしすぎは血行不良を招くため、1回10〜15分程度に。
姿勢	日中は座る、寝る時は枕を高くし、頭を心臓より高く保つ。	うつ伏せ寝は腫れを悪化させるため避ける。
食事	塩分を控える。カリウム（バナナ、海藻類）を適度に摂る。	塩分はむくみの原因になる。

目元や鼻筋まで腫れが及ぶ理由

おでこに注入した水分や、内出血の原因となる血液は、重力の影響で徐々に下方へ移動します。

そのため、おでこだけでなく、眉間、まぶた、鼻筋、場合によっては頬の上部まで腫れや内出血が広がることがあります。

これは異常なことではなく、回復過程で自然に起こる現象です。時間とともに吸収され、消えていきます。

ダウンタイム中の「痛み」と「内出血」

腫れと並んで不安に感じるのが「痛み」と「内出血」です。

これらもダウンタイム中には避けられない症状ですが、適切に対処することで負担を軽減できます。

痛みのピークと対処法

痛みは、施術当日の麻酔が切れた後から翌日にかけてがピークとなることが多いです。感覚としては「ズキズキする痛み」や「触れると痛い（圧痛）」、「頭痛」のように感じる場合があります。

ほとんどの場合、クリニックから処方される痛み止め（鎮痛剤）で十分にコントロール可能です。

• 処方された痛み止めの服用
• 施術部位を強く押したり、こすったりしない
• 痛みが強い時期は安静にする

痛み止めの服用タイミング

痛み止めは、痛みを我慢せずに早めに服用することをおすすめします。

痛みが強くなってから服用するよりも、痛みが出始めたタイミングや、麻酔が切れそうだと感じたタイミングで服用する方が効果的です。

ただし、用法・用量は必ず守り、胃腸が弱い方は食後に服用するなど工夫してください。

内出血の色と変化の経過

内出血は、施術の針が毛細血管に当たることや、注入した脂肪の圧迫によって生じます。直後は目立たなくても、数日後から現れることもあります。

内出血は、色の変化とともに徐々に消えていきます。

内出血の色の変化

時期	内出血の色	状態
施術直後〜数日	赤紫色〜青紫色	内出血が発生し、目立ち始める。
1週間前後	緑色〜黄色	血液中の成分が分解され、色が変化する。
1〜2週間後	薄い黄色〜消失	徐々に吸収され、元の肌色に戻っていく。

脂肪吸引部（太ももなど）の痛み

おでこへの脂肪注入では、ご自身の太ももやお腹などから脂肪を採取します。そのため、注入したおでこだけでなく、脂肪を採取した部位にもダウンタイムが発生します。

採取部はおでこよりも痛みや内出血が強く出ることが多く、筋肉痛のような痛みが1〜2週間続くことがあります。

ガードルなどでの圧迫が必要になる場合もあります。

こめかみも同時に脂肪注入した場合のダウンタイム

おでこの丸みを出す際、こめかみにも同時に脂肪を注入すると、より滑らかで美しい卵型の輪郭を目指せます。

この「おでこ・こめかみ脂肪注入」を行った場合のダウンタイムについて解説します。

おでことこめかみを同時に行うメリット

おでこだけを丸くすると、こめかみのくぼみが逆に目立ってしまうことがあります。

こめかみにも同時に注入することで、おでこから頬骨にかけてのライン（Ogee Curve）が滑らかに整い、顔全体のバランスが良く、若々しい印象を与えます。

また、ダウンタイムを一度で済ませられる点も大きなメリットです。

腫れや内出血の範囲は広がるか

施術範囲が広がるため、おでこ単体の場合と比較して、腫れや内出血の範囲は広がりやすくなります。

特にこめかみは、目元や頬に近い部位のため、施術後に目の横や頬骨あたりまで腫れや内出血が広がる可能性が高まります。

ただし、ダウンタイムの期間自体が大幅に長くなるわけではありません。

おでこ単体 vs おでこ＋こめかみ 比較

項目	おでこ単体	おでこ＋こめかみ
腫れの範囲	おでこ、眉間、目元	おでこ、眉間、目元、こめかみ、頬
ダウンタイム期間	約1〜2週間	約1〜2週間（症状が広範囲な分、長く感じる場合あり）
カモフラージュ	前髪、帽子	前髪、帽子、マスク、メガネ

こめかみ特有の症状

こめかみは、食事の際などに使う「側頭筋」という筋肉がある部位です。

そのため、施術後に食事をしたり、口を大きく開けたりする際に、軽い痛みや違和感（つっぱり感）が出ることがあります。

これは一時的なもので、腫れが引くにつれて改善します。

同時施術時の回復期間の目安

回復期間の目安は、おでこ単体の場合と大きく変わりません。強い腫れや内出血のピークは1〜3日目、大きな症状が落ち着くまでに1〜2週間程度です。

ただし症状が出る範囲が広いため、精神的な負担や、隠すための工夫がより必要になる場合があります。

ダウンタイムを賢く乗り切るための日常生活ガイド

ダウンタイム中は、日常生活でいくつかの制限が必要になります。

いつから仕事に復帰できるのか、お風呂やメイクはいつからかなど、具体的な目安を知っておくことで、スケジュールを調整しやすくなります。

仕事や学校への復帰時期

デスクワークや事務作業など、身体的な負担が少ない仕事であれば、施術後3〜4日目から復帰する方もいます。

ただし、腫れや内出血が最も目立つ時期でもあるため、マスクや帽子、メガネなどでカバーする工夫が必要です。

接客業など人前に出る仕事の場合は、大きな腫れが引く1週間から10日程度のお休みを取得すると安心です。

日常生活の制限解除目安

項目	いつから可能か（目安）	注意点
洗顔・シャワー	翌日〜（患部を濡らさないよう）	熱いお湯は避け、ぬるま湯で。患部をこすらない。
メイク	翌日〜（患部・傷口を避けて）	内出血はコンシーラーでカバー可能。
入浴（湯船）	1週間後〜	血行が良くなると腫れが強まるため、長湯は避ける。

洗顔・メイク・シャワーはいつから可能か

シャワーや洗顔は、施術の翌日から可能な場合が多いです。ただし、注入部位（傷口）を濡らさないように注意が必要です。

メイクも同様に、傷口を避ければ翌日から可能です。内出血は、イエローやオレンジ系のコンシーラーを使うとカバーしやすいです。

湯船への入浴は血行を促進し腫れを強める可能性があるため、1週間程度控えるのが一般的です。

運動や飲酒、入浴の制限

血行を良くする行動は、ダウンタイム中の腫れや内出血を悪化させる原因となります。飲酒は最低でも3日間、できれば1週間は控えてください。

運動も同様で、1週間は安静にし、その後ウォーキングなどの軽い運動から徐々に再開します。

• 飲酒（1週間は控える）
• 激しい運動（2週間〜1ヶ月は控える）
• サウナ、長時間の入浴（1〜2週間は控える）

睡眠時の姿勢と注意点

ダウンタイム中は、睡眠時の姿勢も重要です。

うつ伏せや横向きで寝るとおでこやこめかみに圧力がかかり、腫れが強くなったり、注入した脂肪の生着に影響したりする可能性があります。

施術後1ヶ月程度は、できるだけ仰向けで寝るように心がけましょう。

枕を高くして寝ると、頭部に水分が溜まるのを防ぎ、腫れの軽減に役立ちます。

ダウンタイム中の「見た目」への不安と隠し方

おでこの脂肪注入のダウンタイムで、多くの方が直面するのが「見た目の変化」による精神的なストレスです。

特に腫れのピーク時は想像以上に顔が変化し、「本当に元に戻るのか」と不安になることもあります。

これは多くの方が通る道であり、適切な対処法を知ることで不安を和らげることができます。

「アバターみたい」になる？腫れの現実

施術後1〜3日目は、注入した脂肪と麻酔液、そして炎症による腫れが組み合わさり、おでこがパンパンに膨らみます。

眉間や目元まで腫れが及ぶと、映画の「アバター」のようだ、と感じるほど人相が変わって見えることもあります。

これは一時的な現象であり、失敗ではありません。必ず腫れは引いていくので、冷静に回復を待つことが大切です。

周囲にバレないためのカモフラージュ術

ダウンタイム中、特に最初の1週間は、周囲にバレたくないと考える方がほとんどです。

仕事や外出が必要な場合は、腫れや内出血を上手にカモフラージュするアイテムが役立ちます。内出血はメイクで隠せますが、おでこ全体の腫れは物理的に隠す工夫が必要です。

• つばの広い帽子
• 深めのキャップ
• 太めのフレームのメガネ（だてメガネ）
• マスク（頬の内出血隠し）

帽子やメガネ、前髪での隠し方

前髪がある方は、ダウンタイム中最大の味方になります。厚めに下ろすことで、おでこの腫れや内出血の多くを隠せます。

前髪がない方や短い方は、帽子が有効です。深めに被れるキャップや、つばの広いハットは、おでこから目元までを自然に隠してくれます。

また、フレームの太いメガネは、目元の腫れや内出血から視線をそらす効果が期待できます。

精神的な落ち込みとどう向き合うか

鏡を見るたびに腫れた自分の顔を見ると、一時的に気分が落ち込むことがあります。これを「ダウンタイム鬱」と呼ぶこともあります。

大切なのは、「この腫れは一時的である」と理解することです。回復の経過は個人差があるため、他人と比べすぎず、安静に過ごすことに集中しましょう。

不安が強い場合は、施術を受けたクリニックに相談し、現在の状態が順調な経過かどうかを確認するのも一つの方法です。

脂肪の「定着」とダウンタイムの関係

ダウンタイムが終わっても、おでこの脂肪注入の施術が完了したわけではありません。注入した脂肪がご自身の組織として生着する「定着」の期間が続きます。

ダウンタイム中の過ごし方は、この定着率にも影響を与えます。

ダウンタイム終了＝完成ではない

約1〜2週間で大きな腫れや内出血が引くとダウンタイムは一段落ですが、これは「完成」ではありません。

注入した脂肪は、そこから数ヶ月かけて毛細血管とつながり、定着していきます。この過程で、一部の脂肪は吸収されてしまいます。

最終的なおでこの形が完成するのは、施術後3ヶ月から6ヶ月後が目安です。

脂肪が定着するまでの期間

注入した脂肪が定着し、ボリュームが安定するまでには時間がかかります。

施術後1ヶ月頃まではむくみもあり、やや膨らみすぎているように感じるかもしれませんが、その後徐々に吸収が起こり、3ヶ月頃にボリュームが安定します。

脂肪の定着までのスケジュール

時期	状態	割合
施術直後	注入直後（腫れ・水分含む）	100%
1〜3ヶ月後	脂肪の吸収と定着が起こる時期	50〜70%程度に減少
3〜6ヶ月後	定着完了（完成）	安定したボリューム（個人差あり）

ダウンタイム中の過ごし方が定着率に与える影響

注入された脂肪細胞は、定着するまでは非常にデリケートです。

ダウンタイム中に施術部位へ強い刺激を与えると、定着率が下がってしまう可能性があります。

• おでこを強く押す、マッサージする
• うつ伏せで寝る
• 過度なダイエット（栄養不足）
• 喫煙（血行不良）

これらの行動は、脂肪細胞への栄養供給を妨げたり、細胞を圧迫したりするため、定着するはずだった脂肪が吸収されやすくなります。

ダウンタイム中はおでこを優しく扱い、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

特に喫煙は血流を著しく悪化させるため、定着率を大きく下げる要因となります。

定着しなかった場合の追加注入

脂肪の定着率は個人差があり、予想よりも多く吸収されてしまい、希望のボリュームにならない場合もあります。

その場合は、施術後6ヶ月以上経過し、状態が完全に安定してから、2回目の脂肪注入（追加注入）を検討することが可能です。

おでこの脂肪注入 ダウンタイムのよくある質問

最後におでこの脂肪注入のダウンタイムに関して、患者様から多く寄せられる質問にお答えします。

ダウンタイム中に冷やすのはいつまでですか？

施術直後から3日目（72時間）までを目安にしてください。冷やす目的は、施術直後の強い炎症や腫れを抑えることです。保冷剤をタオルで包み、1回10〜15分程度、優しく当てるようにしてください。

それ以降は、むやみに冷やすと血行が悪くなり、かえって内出血の吸収や脂肪の定着を妨げる可能性があるため、温めることも冷やすこともしないのが一般的です。

施術後、おでこを圧迫する必要はありますか？

いいえ、おでこを圧迫する必要はありません。むしろ、圧迫は避けてください。注入した脂肪が定着する前に強く圧迫すると、脂肪細胞が壊れたり、形が崩れたりする原因になります。

脂肪を採取した太ももやお腹は圧迫が必要ですが、注入したおでこやこめかみは、触らないように安静に保つことが最も重要です。

注入した脂肪がしこりになることはありますか？

可能性はゼロではありませんが、非常に稀です。しこり（石灰化）は、一度に多くの脂肪を注入しすぎたり、脂肪が塊になったりすると、中心部に栄養が行き渡らずに細胞が壊死することで起こります。

現在の技術では、脂肪を細かく分散して注入したり、不純物を取り除いた良質な脂肪（CRFなど）を使用したりするため、しこりのリスクは大幅に低減しています。

ダウンタイムが長引く人の特徴はありますか？

はい、いくつか考えられます。まず、体質的にむくみやすい方や、内出血しやすい方は、症状が引くまでに時間がかかる傾向があります。

また、ダウンタイム中の過ごし方も影響します。飲酒や喫煙の習慣がある方、塩分の多い食事を好む方、安静にせずによく動く方、睡眠不足の方は、血行や代謝に影響し、回復が遅れがちです。