鼻の脂肪吸引で団子鼻は解消できる？小鼻の肉を取る効果と、値段・失敗リスクを解説

鼻の丸み、特に鏡を見るたびに気になる団子鼻や、鼻の横の肉（小鼻のふくらみ）に悩んでいませんか。メイクでシャドウを入れても隠しきれず、根本的にすっきりさせたいと考える方も多いでしょう。

その選択肢の一つとして「鼻の脂肪吸引」が注目されていますが、本当に効果があるのか気になるところです。

この記事では、鼻の脂肪吸引で団子鼻は解消できるのか、その具体的な効果、必要な値段、そして知っておくべき失敗リスクについて詳しく掘り下げます。

施術を受ける前に正しい情報を知り、あなたの疑問や不安を解消して、納得のいく選択をしましょう。

鼻の脂肪吸引とは？基本的な仕組みを解説

鼻の脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる非常に細い管を使用して、鼻先や鼻翼（小鼻）周辺の余分な皮下脂肪を吸引する施術です。

局所麻酔で行うことが多く、鼻の目立たない部分（鼻の穴の中など）を小さく切開し、そこから丁寧に脂肪を取り除いていきます。

目的は、脂肪による鼻の丸みやボリュームを減らし、鼻筋をすっきり見せることです。

鼻の脂肪吸引でアプローチできる「肉」の正体

「鼻の横の肉」や団子鼻の原因は、人によって様々です。大きく分けると、(1)皮下脂肪の厚み、(2)皮膚自体の厚み、(3)鼻先の軟骨（鼻翼軟骨）が横に広がっている、などが挙げられます。

鼻の脂肪吸引が効果を発揮するのは、主に(1)の皮下脂肪が原因で鼻が丸く見えている場合です。軟骨の形や皮膚の厚みが主な原因である場合、脂肪吸引だけでは期待する変化が得られにくいこともあります。

ご自身の鼻の「肉」の正体が何であるか、カウンセリングで医師に正確に診断してもらうことが重要です。

施術の基本的な流れ

一般的な鼻の脂肪吸引の施術当日の流れを紹介します。クリニックによって詳細は異なりますが、大まかな流れを知っておくと安心です。

施術当日の流れ（一例）

順番	内容
1	来院・最終確認（カウンセリング内容の再確認や体調チェック）
2	洗顔・写真撮影（施術前の状態を記録します）
3	デザイン・麻酔（吸引する範囲をマーキングし、局所麻酔を行います）
4	施術（細いカニューレで脂肪を吸引します。施術時間は30分～1時間程度）
5	クーリング・休憩（施術部位を冷やし、安静にします）
6	帰宅（術後の注意説明を受け、当日に帰宅できます）

他の鼻整形との違い

鼻の悩みを解消する施術は脂肪吸引以外にもあります。悩みの原因に応じて、適切な施術を選ぶ必要があります。

主な鼻整形との比較

施術名	主な目的・効果	アプローチ対象
鼻の脂肪吸引	鼻先の脂肪による丸みの軽減	皮下脂肪
鼻尖形成（耳介軟骨移植など）	鼻先を細く、高くする（軟骨の形を整える）	鼻翼軟骨、移植軟骨
小鼻縮小（鼻翼縮小）	小鼻の広がりや大きさを改善する	鼻翼の皮膚・組織

鼻の脂肪吸引で期待できる効果と限界

鼻の脂肪吸引は、主に鼻先の脂肪による丸みや厚みを減らし、スリムな印象に近づける効果が期待できます。

鼻をつまんだ時に厚い脂肪を感じる方には、特に効果が出やすいと考えられます。

団子鼻解消への効果

団子鼻の原因が皮下脂肪の多さにある場合、脂肪吸引によって鼻先のボリュームが減り、丸みが解消される効果が期待できます。鼻先がシャープになることで、団子鼻の印象が和らぎます。

しかし、団子鼻の原因が脂肪ではなく、鼻翼軟骨の広がりや皮膚の厚みにある場合は、脂肪吸引だけでは満足のいく効果が得られない可能性があります。

その場合は、鼻尖形成など他の施術との組み合わせを検討する必要があります。

小鼻（鼻の横の肉）は小さくなる？

「鼻の横の肉」という場合、小鼻（鼻翼）そのものの大きさを指す場合と、鼻翼周辺の皮下脂肪の厚みを指す場合があります。

鼻の脂肪吸引は、鼻翼周辺の余分な脂肪を取り除くことで、鼻全体の印象をすっきりさせる効果は期待できます。

ただし、小鼻縮小のように鼻翼の幅や大きさを物理的に小さくする施術ではありません。小鼻の広がり自体が気になる場合は、小鼻縮小が適していることが多いです。

効果の持続性について

脂肪吸引は、脂肪細胞そのものの数を減らす施術です。一度除去した脂肪細胞は再生することがないため、理論上はリバウンドしにくいとされています。つまり、効果の持続性は高いと言えます。

ただし、施術後に体重が著しく増加すると、残った脂肪細胞が大きくなる可能性はあります。また、加齢によって皮膚がたるむなど、別の変化が将来的に起こる可能性は誰にでもあります。

鼻の脂肪吸引の値段と費用相場

鼻の脂肪吸引の値段は、自由診療のためクリニックによって大きく異なります。提示される値段には、どこまでの費用が含まれているのかを事前にしっかり確認することが重要です。

鼻の脂肪吸引の平均的な値段

「鼻 脂肪吸引 値段」で検索すると様々な価格帯が見つかりますが、一般的な相場としては200,000円から400,000円程度が多いようです。

ただし、これはあくまで目安であり、施術の範囲（鼻先のみか、鼻翼周辺も含むかなど）や、使用する麻酔の種類によっても変動します。

値段に含まれることが多い項目

項目	内容
施術料	手術そのものの技術料や機器使用料
麻酔代	局所麻酔や（希望により）静脈麻酔の費用
術後ケア費用	施術後の検診や必要な薬代（抗生剤、鎮痛剤など）

クリニックによって値段が違う理由

値段設定がクリニックごとに異なるのには、いくつかの理由があります。

例えば、担当する医師の技術力や経験値、使用する医療機器の種類、施術後のアフターフォローの手厚さ、クリニックが所在する地域（都心か地方か）などが影響します。

単に値段が安いという理由だけで選ぶのではなく、総合的な内容を比較検討することが大切です。

追加費用が発生する可能性

提示された見積もり以外に追加費用が発生しないか、必ず確認しましょう。

初診料やカウンセリング料が別途必要な場合や、術前の血液検査費用、術後に使用する固定具（テーピングやギプス）の費用、鎮痛剤の追加処方などが別料金となっているケースもあります。

知っておきたい鼻の脂肪吸引の失敗・リスク

鼻の脂肪吸引は比較的負担の少ない施術とされますが、医療行為である以上、リスクや「失敗」と感じる可能性はゼロではありません。

事前にどのようなリスクがあるかを理解しておくことは、後悔しないために非常に重要です。

よくある「失敗」と感じるケース

「鼻 脂肪吸引 失敗」と検索する方が不安に感じる点として、以下のようなケースが挙げられます。

• 期待したほど変化が感じられない
• 左右で脂肪の取れ方に差が出た
• 皮膚が凸凹になった
• 鼻先が硬くなった（拘縮）

特に「変化が感じられない」という不満は、もともと脂肪が少ない方や、原因が軟骨や皮膚にあった場合に生じやすいです。

起こり得るリスクと副作用

施術に伴い、以下のような一時的な副作用や、稀ですが重大なリスクが存在します。

主な副作用と発生確率（目安）

症状	発生頻度	持続期間の目安
腫れ・むくみ	高	ピークは数日～1週間。大きな腫れは2週間程度。
内出血	中	1～2週間程度で黄色くなり消えていく。
痛み・圧痛	高	数日～1週間程度。鎮痛剤で対応可能。
感染	低	（発生した場合）抗生剤による治療が必要。

脂肪の取りすぎによる問題

鼻先を細くしたいという思いから脂肪を取りすぎてしまうと、皮膚が癒着して不自然な引きつれが起きたり、皮膚表面が凸凹になったりする危険性があります。

また、鼻先の皮膚は血流が特殊なため、過度な吸引は皮膚へのダメージにつながることもあります。経験豊富な医師は、鼻の機能と美観のバランスを考え、適切な量の脂肪を吸引します。

変化が乏しいと感じる原因

前述の通り、鼻の丸みの原因が脂肪以外（軟骨、皮膚の厚み）にある場合、脂肪吸引だけでは効果は限定的です。

また、吸引できる脂肪の量は元々限られており、劇的な変化を期待しすぎると「失敗」と感じてしまうかもしれません。

カウンセリングで、どの程度の変化が見込めるのか、現実的な効果について医師とすり合わせを行うことが重要です。

鼻の脂肪吸引が向いている人・向いていない人

鼻の脂肪吸引が効果的なのは、鼻先に触れたときに柔らかく、皮下脂肪の厚みを感じる人です。

また、皮膚にある程度の厚みと弾力がある方が、施術後に皮膚が引き締まりやすく、きれいな仕上がりが期待できます。

この施術を推奨する鼻の特徴

以下のような特徴を持つ方は、鼻の脂肪吸引による効果を実感しやすい可能性があります。

• 鼻先をつまむと、柔らかく厚い脂肪を感じる
• 皮膚が比較的厚く、弾力がある
• 軟骨の形よりも、脂肪による丸みが目立つ

効果が出にくい鼻の特徴

一方で、以下のような場合は、脂肪吸引以外の方法が適しているかもしれません。

• 鼻先が硬く、軟骨の広がりが明らかな場合
• 皮膚が非常に薄い（脂肪が少ない）場合
• 小鼻（鼻翼）の広がりや穴の大きさが主な悩みの場

施術の向き・不向き（セルフチェック例）

チェック項目	向いている可能性	向いていない可能性
鼻先を指で押した感覚	柔らかく、ブニブニしている	硬く、軟骨の感触が強い
鼻の皮膚	厚みがある	非常に薄い
主な悩み	鼻先の丸み・厚み	鼻筋が低い、小鼻が横に広い

他の施術を検討すべきケース

カウンセリングの結果、脂肪吸引が不向きと判断された場合、他の選択肢が提示されることがあります。

例えば、軟骨が原因の団子鼻であれば「鼻尖形成」、小鼻の広がりが気になるなら「小鼻縮小」、鼻筋を高くしたいならヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入などが考えられます。

施術前後の流れとダウンタイム

実際に施術を受けると決めた場合、カウンセリングから始まり、術後は一定期間のダウンタイム（回復期間）が必要です。この期間の過ごし方も仕上がりに影響します。

カウンセリングで確認すべきこと

後悔しないために、カウンセリングでは以下の点を確認しましょう。

• 自分の鼻が脂肪吸引に適しているか
• 期待できる効果の限界と、起こり得るリスク
• 費用総額（追加費用がないか）
• 医師の経験や症例
• アフターケアの内容

複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することも一つの方法です。

施術後の一般的な経過

施術直後は麻酔の影響がありますが、徐々に痛みや腫れが出てきます。ダウンタイムの経過には個人差がありますが、一般的な目安を知っておきましょう。

ダウンタイム中の主な症状と期間

時期	主な症状・状態
当日～3日目	腫れと痛みのピーク。内出血が出ることも。ギプスやテープで固定。
1週間目	大きな腫れが引き始める。ギプスやテープが外れる頃（クリニックによる）。
2週間目	内出血はほぼ消え、腫れも落ち着いてくる。むくみは残る。
1ヶ月目	ほぼ完成に近い状態。拘縮（硬さ）が出ることがある。
3ヶ月～6ヶ月目	拘縮が和らぎ、組織が完全に落ち着く。最終的な仕上がり。

ダウンタイム中の注意点

ダウンタイム中は、施術部位を安静に保つことが重要です。

ダウンタイム中の生活の注意

行動	注意点
入浴・シャワー	当日は避け、翌日以降も患部を濡らさないよう工夫。長湯は避ける。
運動・飲酒	血流が良くなると腫れが強くなるため、1～2週間は控える。
睡眠	頭を心臓より高くして寝ると、腫れが引きやすい。
その他	鼻を強くかむ、うつ伏せで寝るなど、鼻に圧力をかけない。

ギプスやテーピングの必要性

施術後、鼻の形を固定し、腫れを抑えるために、ギプスやテーピングを行うクリニックが多いです。通常、3日～1週間程度の装着を指示されます。

見た目の問題があるため、この期間は外出の予定を調整する必要があるかもしれません。

クリニック選びの重要なポイント

鼻の脂肪吸引で後悔しないためには、どのクリニックで、どの医師に任せるかが最も重要です。

「鼻 脂肪吸引 値段」の安さだけで選ぶのではなく、以下の点を総合的に判断しましょう。

医師の経験と実績の確認

鼻は非常にデリケートで複雑な構造をしています。鼻の解剖学を熟知し、脂肪吸引の経験が豊富な医師を選ぶことが、失敗リスクを避けるための第一歩です。

クリニックのウェブサイトで、医師の経歴や症例写真（特に鼻の施術例）を確認しましょう。

カウンセリングの質

あなたの希望を丁寧にヒアリングし、それに対して専門的な見地から、できることとできないこと、そしてリスクについてもしっかりと説明してくれる医師は信頼できる可能性が高いです。

時間をかけて、質問しやすい雰囲気を作ってくれるかも見極めましょう。

アフターフォロー体制

施術が終わればすべて完了ではありません。

術後の経過観察（検診）や、万が一、腫れが長引いたり、不安なことが起きたりした場合に、迅速かつ誠実に対応してくれる体制が整っているかを確認することは非常に大切です。

クリニック選びの比較ポイント

確認項目	チェックポイント
医師の専門性	鼻の施術経験は豊富か、症例はきれいか
カウンセリング	説明は丁寧か、リスク説明はあるか
費用体系	見積もりは明瞭か、追加費用の説明はあるか
アフターケア	術後の検診は無料か、緊急時の連絡先はあるか

費用体系の透明性

カウンセリング時に提示された見積もりが、最終的に支払う総額であるかを確認しましょう。

「鼻 脂肪吸引 値段」として安価な料金を提示していても、実際には麻酔代や薬代が別途必要になるケースがあります。

何が含まれていて、何が含まれていないのか、書面で確認することが望ましいです。

よくある質問

痛みはどの程度ありますか？

施術中は局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。麻酔が切れた後、数日間はジンジンとした痛みや、鼻を押さえた時のような圧痛を感じることがあります。

この痛みは、処方される鎮痛剤で十分にコントロールできる程度が一般的です。

傷跡は残りますか？

通常、カニューレを挿入するために、鼻の穴の中や鼻柱（鼻の穴の間）の目立たない部分を数ミリ程度切開します。

傷口は非常に小さく、時間経過とともになじんでいくため、最終的に傷跡が外から見て分かる状態で残ることはほとんどありません。

施術後、いつからメイクや洗顔ができますか？

クリニックの方針や固定の有無にもよりますが、施術当日は鼻周辺を濡らさないように注意が必要です。

翌日以降、患部（傷口）を避けての洗顔やメイクが可能になることが多いですが、ギプスやテーピングをしている場合は、それが外れるまで（3日～1週間程度）鼻全体のメイクは難しいです。

詳細は必ず医師の指示に従ってください。

脂肪吸引をしたら元に戻せますか？

除去した脂肪細胞は再生することがないため、一度脂肪吸引を行うと、元の状態に完全に戻すことは困難です。

もし「脂肪を取りすぎた」と感じた場合、脂肪注入などで修正する方法もありますが、元通りになるわけではありません。だからこそ、施術は慎重に決める必要があります。