お尻と太ももの境い目が欲しい!お尻の下の脂肪を落として美脚に見せる方法

お尻と太ももの境い目が欲しい!お尻の下の脂肪を落として美脚に見せる方法

「鏡を見るたび、お尻と太ももの境い目がぼやけてきた気がする」「パンツスタイルが思うように決まらない」そんな悩みを抱えていませんか?

お尻の下、太ももとの境界線にできる脂肪のふくらみは、年齢や体型に関わらず多くの女性を悩ませます。

この部分の脂肪は「おしりの下の脂肪」や「バナナロール」とも呼ばれ、一度つくと自力で落とすのが難しいのが現実です。

この記事では、なぜお尻と太ももの境い目がなくなってしまうのか、その原因と、美しいヒップラインと美脚を取り戻すための具体的な方法を詳しく解説します。

セルフケアから美容医療まで、あなたに合った解決策を見つけるお手伝いをします。

目次

この記事を書いた人

アリエルバストクリニック 院長 石塚 紀行

石塚 紀行
ARIEL .BUST.CLINIC 院長
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資格・所属

  • 日本形成外科学会専門医
  • コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
  • VASER Lipo認定医
  • Juvederm Vista 認定医
  • 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
  • 日本形成外科学会所属
  • 日本美容外科学会(JSAPS)所属

【略歴】
脂肪吸引、豊胸を専門としている形成外科専門医。獨協医科大学医学部卒業後、獨協医科大学病院形成外科・美容外科入局。足利赤十字病院形成外科、獨協医科大学埼玉医療センター 形成外科学内助教、THE CLINIC大阪院・名古屋院の副院長を経て2024年、名古屋にARIEL .BUST.CLINICを開院。

ARIEL .BUST.CLINICは、脂肪吸引を得意とする名古屋のクリニックです。それぞれの体型や悩みに応じた専門性を活かしたご提案をしており、傷跡や傷のケアに形成外科専門医としての知識と技術を評価いただき、全国から患者様にお越しいただいています。

ボディメイクは決して焦る必要のないものです。このサイトでは脂肪吸引に関連する多くの記事を書いていますので、すぐに施術を決めることはせず、まずはぜひ患者様自身で知識をつけた上でご希望のクリニックへ相談されるようにしてください。

なぜお尻と太ももの境い目がなくなるのか?「バナナロール」の正体

お尻と太ももの境い目がぼやける主な原因は、お尻の下の部分に局所的に蓄積した皮下脂肪、通称「バナナロール」です。

これは、加齢による筋力低下や長時間のデスクワークなどによる姿勢の悪化が複合的に関わり、脂肪が特定の場所に溜まりやすくなることで発生します。

お尻の下の脂肪がつく原因

お尻の下に脂肪がつきやすくなる背景には、複数の要因があります。まず挙げられるのが、運動不足や加齢によるお尻の筋力(特に大殿筋)の低下です。

お尻の筋肉が弱まると、重力に負けて脂肪や皮膚が垂れ下がり、太ももとの境界線に溜まりやすくなります。

また、長時間のデスクワークなどで骨盤が後ろに傾いた「骨盤後傾」の姿勢を続けることも大きな原因です。骨盤が後傾すると、お尻の筋肉がうまく使われず、血流やリンパの流れが悪化します。

その結果、老廃物や余分な水分、脂肪が排出されにくくなり、お尻の下や太もも周りに蓄積しやすくなるのです。さらに、食生活の乱れによる全体的な体脂肪の増加も、当然ながら影響します。

バナナロールの原因となりやすい生活習慣

原因となりやすい習慣具体的な行動例体への影響
長時間の座位デスクワーク、車の運転お尻の圧迫、血行不良、筋力低下
姿勢の悪さ猫背、反り腰、骨盤後傾筋肉のアンバランス、リンパの滞り
運動不足歩く機会が少ない、運動習慣がない筋力低下、基礎代謝の低下、脂肪蓄積

バナナロールとは?その構造

バナナロールは、医学用語ではありませんが、美容医療の分野で広く使われる言葉です。お尻の付け根、太ももとの境界線にできるバナナのような形状の脂肪のふくらみを指します。

この部分は、もともと皮膚と深部の組織をつなぐ線維組織(リガメント)が存在し、お尻の形を支えています。

しかし、その上部に皮下脂肪が過剰に蓄積し、さらにお尻全体のたるみが加わることで、リガメントが食い込むような形になり、脂肪のふくらみが目立つのです。

構造的には、単純な脂肪の蓄積だけでなく、お尻のたるみという皮膚や筋力の問題も関わっています。

放置するとどうなる?体型への影響

バナナロールを放置すると、見た目の問題がさらに深刻化することがあります。まず、脂肪の重みでさらにお尻が垂れ下がり、ヒップトップの位置が低く見えます。

その影響で、脚が短く見え、全体のバランスが悪くなります。また、太ももとの境い目がないことで、後ろから見たときにメリハリのない、いわゆる「ずんどう」な印象を与えがちです。

スキニーパンツやタイトスカートなど、体のラインが出る服装を避けるようになり、ファッションの楽しみが減ってしまうこともあります。

さらに、血行不良やリンパの滞りが慢性化し、冷えやむくみを引き起こしやすくなる可能性も否定できません。

セルライトとの違い

バナナロールとセルライトは混同されがちですが、異なる状態を指します。バナナロールは、前述の通り「局所的な脂肪のふくらみ」そのものを指す俗称です。

一方、セルライトは、脂肪細胞が肥大化し、その周りを線維組織が固く取り囲むことで、皮膚の表面がボコボコとオレンジの皮のように見える状態を指します。

バナナロールの部分にセルライトが発生することはありますが、「バナナロール=セルライト」ではありません。

セルライトは脂肪の「状態」や「見た目」を指し、バナナロールは特定の「部位の形状」を指す言葉として使い分けられます。

バナナロールとセルライトの比較

項目バナナロールセルライト
指すものお尻の下の局所的な脂肪のふくらみ(形状)肥大化した脂肪細胞と線維化による皮膚の凹凸(状態)
主な原因脂肪蓄積、筋力低下、たるみ血行不良、リンパ鬱滞、ホルモンバランス、脂肪細胞の肥大化
見た目バナナ状のふくらみ皮膚表面の凹凸(オレンジピールスキン)

お尻の下の脂肪を自分で落とすのは難しい?

お尻の下の脂肪、つまりバナナロールは、自力でのダイエットやトレーニングで解消するのが非常に難しい部位の一つです。その理由として、体の構造的な特徴や脂肪の性質が関係しています。

脂肪が落ちにくい部位の特徴

人間の体には、エネルギーとして蓄えやすく、消費されにくい「予備の脂肪」を溜め込む部位があります。お尻や太もも、下腹部などは、まさにその代表格です。

これらの部位の脂肪細胞には、脂肪の分解を抑制する「α2受容体」が多く存在し、一方で脂肪の分解を促進する「β受容体」が少ない傾向があります。

そのため、ダイエットを始めても、顔や胸など他の部位から先に痩せていき、最後まで残りやすいのが特徴です。お尻の下の脂肪もこの性質を持っており、頑固な脂肪と言えます。

脂肪が落ちにくいとされる主な部位

部位特徴主な理由
お尻・太もも女性ホルモンの影響を受けやすく、皮下脂肪がつきやすいα2受容体が多い、血行不良になりやすい
下腹部内臓を守る役割もあり、脂肪を蓄えやすいα2受容体が多い、筋力が使われにくい
二の腕日常生活であまり使われない筋肉の周りリンパの流れが滞りやすい、筋力低下

ダイエットだけでは境い目を作りにくい理由

全身の体脂肪を減らす食事制限や有酸素運動は、もちろんバナナロールを小さくするためにも重要です。

しかし、ダイエットは「特定の部位だけ」を選んで痩せる「部分痩せ」を意図的に行うことはできません。体脂肪は全身で増減するため、お尻の下の脂肪だけを狙って落とすことは不可能なのです。

全体重がかなり落ちるまでダイエットを続ければ、バナナロールも小さくなる可能性はありますが、その頃には胸や顔など、落としたくない部分の脂肪も大幅に失われているかもしれません。

また、バナナロールは脂肪だけでなく「たるみ」も関わっているため、体重を落とすだけでは皮膚のたるみが残り、境い目がはっきりしない場合もあります。

  • 全身の脂肪が均等に(あるいは特定の順番で)落ちる
  • 「部分痩せ」は基本的に不可能
  • 体重減少だけでは「たるみ」が改善しない

筋トレの限界とは?

「お尻の筋肉を鍛えれば、ヒップアップして境い目ができるはず」と考えるのは自然なことです。

確かに、大殿筋や中殿筋といったお尻の筋肉を鍛えることは、ヒップラインを整え、たるみを予防・改善する上で非常に効果的です。

筋肉がつくことでお尻の位置が上がり、バナナロールが目立ちにくくなる可能性はあります。

しかし、筋トレはあくまで「筋肉を大きくする」または「引き締める」ものであり、「脂肪を直接的になくす」ものではありません。

筋肉の上にある皮下脂肪が多すぎる場合、いくら筋肉を鍛えても、その脂肪層が邪魔をして、くっきりとした境い目を作るのは困難です。

筋トレとダイエットを両立させても、頑固な局所脂肪は最後まで残ることが多いのです。

自力で試みる!お尻と太ももの境い目を作るセルフケア

美容医療に頼る前に、まずは自分でできることから始めたいと考える人も多いでしょう。お尻と太ももの境い目をはっきりさせるためには、食事、運動、生活習慣の3つの側面からのアプローチが重要です。

根気が必要ですが、継続することで体全体の健康にも良い影響を与えます。

食事改善で意識すべきこと

特定の部位だけ痩せる食事法はありませんが、全身の体脂肪を減らし、脂肪を蓄積しにくくする体を作ることは可能です。

まずは、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないように、バランスの取れた食事を心がけます。特に、糖質や脂質の過剰摂取は皮下脂肪の蓄積に直結するため注意が必要です。

一方で、筋肉の材料となるタンパク質は十分に摂取しましょう。鶏むね肉、魚、大豆製品などがおすすめです。

また、体の巡りを良くするために、血行を促進するビタミンE(ナッツ類、アボカドなど)や、むくみ解消に役立つカリウム(海藻類、バナナなど)を意識して摂ることも大切です。

加工食品やスナック菓子、甘い飲み物を控えるだけでも、大きな変化が期待できます。

お尻と太ももに効くエクササイズ

お尻の筋肉(大殿筋)と太ももの裏側(ハムストリングス)を鍛えることで、ヒップアップを促し、境い目のメリハリを目指します。

筋力がつくことで、お尻が引き締まり、垂れ下がりを防ぎます。重要なのは、正しいフォームで継続することです。

お尻と太もも裏に効果的なエクササイズ例

エクササイズ名主な効果実施のポイント
ヒップリフト(ブリッジ)大殿筋、ハムストリングスの強化お尻を締める意識で持ち上げ、腰を反らさない
バックキック大殿筋の集中強化四つん這いになり、片足をかかとから天井に押し上げる
ワイドスクワット大殿筋、内転筋(内もも)の強化足を肩幅より広く開き、お尻を後ろに突き出すように下げる

マッサージやストレッチの効果

マッサージやストレッチは、直接的に脂肪を減らすわけではありませんが、境い目作りのサポート役として有効です。特にお尻や太もも周りは、長時間座っていると血流やリンパの流れが滞りがちです。

お風呂上がりなど体が温まっている時に、お尻の付け根から太ももにかけて、手のひらで優しく流すようにマッサージすると、老廃物の排出を促し、むくみ解消に役立ちます。

また、お尻や股関節周りのストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、骨盤の位置を整える助けになります。それによって、筋肉が正しく使われるようになり、エクササイズの効果も高まります。

生活習慣の見直しポイント

日々の何気ない習慣が、バナナロールの形成に関わっている可能性があります。特に見直したいのが「姿勢」です。

立っている時も座っている時も、骨盤が後傾しないよう、お腹に軽く力を入れ、背筋を伸ばす意識を持ちましょう。

デスクワーク中は、1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かし、お尻の圧迫を解放することが大切です。また、体を冷やさないことも重要です。

シャワーだけで済ませず湯船に浸かる、冷たい飲み物を避けるなど、体を内側と外側から温め、血行を良好に保つ工夫をしましょう。

セルフケアの効果が出ない場合の選択肢

食事制限やエクササイズを長期間続けても、お尻の下の脂肪だけがどうしても落ちない場合、他のアプローチを検討する時期かもしれません。

セルフケアには限界があり、特に局所的な脂肪やたるみに対しては、専門的なケアの方が早い結果を期待できます。

エステサロンでできること

エステサロンでは、主に痩身(そうしん)マシンを使った施術が中心となります。

例えば、高周波(ラジオ波)で体を深部から温めて血行やリンパの流れを促したり、脂肪細胞にアプローチしたりする機器があります。

また、ハンドマッサージによって、硬くなった脂肪や筋肉をもみほぐし、老廃物の排出をサポートする施術もあります。

これらは医療行為ではないため、脂肪細胞を直接破壊したり、除去したりすることはできません。

あくまでも「痩せやすい体質づくり」や「むくみの改善」「一時的な引き締め」を目的としたリラクゼーション要素の強いケアと考えるのが良いでしょう。

美容クリニックでのアプローチ

美容クリニックでは、医師の診断のもと、より直接的に脂肪細胞に働きかける「医療痩身」が可能です。

これには、脂肪吸引のように物理的に脂肪を取り除く手術的な方法と、メスを使わずに脂肪細胞を減少させる非手術的な方法(切らない痩身術)があります。

お尻と太ももの境い目のような、特定の部位の脂肪を確実に減らしたいという要望に対しては、医療機関でのアプローチが現実的な選択肢となります。

医療痩身の種類と特徴

医療痩身には様々な種類があり、それぞれ特徴やダウンタイムが異なります。

非手術的な方法としては、脂肪細胞を冷却して破壊を促す「脂肪冷却」、特殊な超音波で脂肪細胞を破壊する「HIFU(ハイフ)」、脂肪を溶解する薬剤を注射する「脂肪溶解注射」などがあります。

これらはダウンタイムがほとんどないか、あっても短いのがメリットですが、効果を実感するまでに複数回の施術が必要な場合が多く、脂肪吸引ほどの劇的な変化は期待しにくい側面があります。

主な医療痩身の方法比較

施術方法主な特徴メリット・デメリット
脂肪冷却脂肪を冷却し、細胞の自然死(アポトーシス)を促すメス不要、ダウンタイムほぼなし / 効果は緩やか、複数回必要
脂肪溶解注射脂肪を溶かす薬剤を注射するメス不要、短時間 / 腫れや内出血、効果に個人差
脂肪吸引カニューレで直接脂肪細胞を除去する確実性が高い、1回で効果大 / ダウンタイムあり、手術

脂肪吸引でお尻と太ももの境い目を作るメリット

お尻と太ももの境い目にある頑固な脂肪(バナナロール)を解消し、理想のラインを手に入れる方法として、脂肪吸引は非常に効果的な選択肢です。

他の方法では難しい「部分痩せ」を実現し、長期的な効果が期待できます。

ターゲット脂肪除去の実現

脂肪吸引の最大のメリットは、ダイエットでは不可能な「部分痩せ」を意図的に行える点です。医師がデザインした通りに、お尻と太ももの境い目にある余分な脂肪だけを狙って除去します。

バナナロールを形成している脂肪細胞そのものを物理的に取り除くため、セルフケアや他の痩身術では得られにくい、くっきりとした境界線を作り出すことが可能です。

お尻の丸みを残しつつ、太ももへと続くラインを滑らかに整えるなど、細かなボディデザインが実現します。

リバウンドしにくい理由

私たちが太ったり痩せたりするのは、脂肪細胞の「大きさ」が変化するからです。ダイエットで痩せても、脂肪細胞の「数」は減っていません。

そのため、食事量などを元に戻すと、脂肪細胞が再び大きくなりリバウンドしてしまいます。一方、脂肪吸引は、脂肪細胞そのものの「数」を減らす治療です。

一度除去した脂肪細胞は再生することがないため、吸引した部位は半永久的に太りにくくなります。

もちろん、暴飲暴食を続ければ残った脂肪細胞が大きくなるため、体型を維持する努力は必要ですが、ダイエットに比べてリバウンドのリスクが格段に低いと言えます。

  • 脂肪細胞の「数」を減らす
  • 吸引した部位の脂肪細胞は再生しない
  • ダイエットに比べリバウンドのリスクが低い

美脚ライン・ヒップアップ効果

お尻の下の脂肪がなくなることで、お尻と太ももの境い目が明確になり、ヒップトップの位置が高く見えます。その結果、視覚的なヒップアップ効果が生まれ、脚が長く見えるようになります。

バナナロールが解消されると、太ももの付け根がすっきりし、後ろから見たときの脚のラインがまっすぐ美しく整います。

これは、単に細くするだけでなく、女性らしいメリハリのあるボディラインを追求する脂肪吸引ならではのメリットです。パンツスタイルや水着姿にも自信が持てるようになるでしょう。

他の痩身術との比較

脂肪冷却や脂肪溶解注射などの「切らない痩身術」と比較した場合、脂肪吸引は1回の施術で得られる効果が最も大きいと言えます。

切らない痩身術はダウンタイムが短い反面、効果が緩やかで、満足のいく結果を得るまでに複数回の施術と時間が必要なことが一般的です。

一方、脂肪吸引はダウンタイムこそ必要ですが、一度の手術で確実に脂肪量を取り除き、目に見える変化をもたらします。

費用対効果や、どれだけ確実な変化を求めるかによって、適した方法は異なります。

脂肪吸引と切らない痩身術の比較

項目脂肪吸引切らない痩身術(冷却・注射など)
脂肪除去効果非常に高い(細胞数を除去)中〜高(徐々に減少させる)
即時性腫れが引けば効果を実感効果発現までに数週間〜数ヶ月
施術回数通常1回複数回が必要な場合が多い

脂肪吸引の基礎知識と流れ

お尻と太ももの境い目の脂肪吸引を検討するにあたり、どのような人が適しているのか、また、どのような流れで進むのかを知っておくことは大切です。

手術である以上、リスクやダウンタイムも存在するため、基本的な知識を身につけておきましょう。

脂肪吸引が適している人

脂肪吸引は、特定の条件に当てはまる場合に良い適応となります。全身の肥満度が高い(BMIが極端に高い)場合は、まずダイエットによる減量が優先されることもあります。

脂肪吸引は、あくまでボディラインを整える「部分痩せ」の手段です。

  • ダイエットや運動をしても特定の部位(お尻の下)だけ脂肪が落ちない
  • お尻と太ももの境い目をはっきりさせたい
  • リバウンドしにくい方法を探している
  • 比較的短期間で目に見える変化を求めている

カウンセリングで確認すべきこと

脂肪吸引を受けるかどうか決める上で、最も重要なのがカウンセリングです。医師と直接話し、自分の希望が叶うのか、リスクはどの程度かを確認します。

お尻のデザインは非常にデリケートなため、医師の美的センスや経験も重要です。

カウンセリングでは、仕上がりのイメージ(どこをどれくらい吸引するのか)、手術の方法、ダウンタイムの具体的な症状や期間、費用の総額(麻酔代、薬代、検診代などが含まれているか)、万が一のトラブル時の対応などを必ず確認しましょう。

複数のクリニックで話を聞き、信頼できる医師を見つけることが成功の鍵です。

手術当日の流れ

手術当日は、まず体調の確認や最終的なデザインの確認を行います。その後、麻酔(静脈麻酔や全身麻酔が一般的)を施し、眠っている間に手術が始まります。

お尻の脂肪吸引の場合、傷跡が目立たないようにお尻のシワの中やTバックで隠れる位置などに、数ミリ程度の小さな切開を加えます。

そこから「カニューレ」と呼ばれる細い管を挿入し、バナナロールの余分な脂肪を丁寧に吸引していきます。

この際、お尻の丸みを損なわないよう、また、太ももとのラインが滑らかにつながるよう、細心の注意を払って吸引量を調整します。

手術時間は範囲によりますが、1〜2時間程度が目安です。手術終了後は、麻酔から覚めるまでリカバリールームで休み、体調に問題がなければ帰宅できます(日帰り手術が一般的です)。

ダウンタイムと術後の経過

脂肪吸引には必ずダウンタイム(回復期間)が伴います。

術後、最も顕著なのは「痛み」「腫れ」「内出血」です。痛みは、強い筋肉痛のような感覚で、術後2〜3日をピークに徐々に和らぎます。

鎮痛剤でコントロール可能です。腫れや内出血は術後1〜2週間がピークで、その後徐々に黄色っぽくなりながら消えていきます。

また、術後1週間頃から「拘縮(こうしゅく)」という現象が始まります。これは、脂肪がなくなった空間が治癒する過程で皮膚が硬くなったり、突っ張ったりする感覚です。

この拘縮は3〜6ヶ月かけて徐々に柔らかくなり、仕上がりに近づいていきます。

ダウンタイムの主な症状と期間の目安

症状ピーク落ち着くまでの目安
痛み術後2〜3日約1〜2週間
腫れ術後1〜2週間約1〜3ヶ月
内出血術後1〜2週間約2〜3週間

脂肪吸引後のアフターケアと注意点

脂肪吸引は、手術が終わればすべて完了というわけではありません。

美しい仕上がりを実現し、ダウンタイムを少しでも快適に過ごすためには、術後のアフターケアが非常に重要です。クリニックの指示に従い、丁寧なケアを心がけましょう。

圧迫固定の重要性

手術直後から、吸引部を専用のガードルやストッキング、包帯などで圧迫固定します。これは、術後のアフターケアにおいて最も重要なことの一つです。

圧迫には、

  • 内出血や腫れを最小限に抑える
  • 脂肪がなくなった空間に血液やリンパ液が溜まるのを防ぐ
  • 皮膚を均一に収縮させ、滑らかな仕上がりを促す

といった複数の目的があります。圧迫が不十分だと、腫れが長引いたり、皮膚がたるんだり、表面が凸凹になったりする原因にもなります。

医師の指示する期間(通常1〜3ヶ月程度、時期によって圧迫の強さや方法が変わる)は、自己判断で中断せず、しっかりと圧迫を続ける必要があります。

痛みや腫れ、内出血のケア

術後の痛みに対しては、クリニックから処方される鎮痛剤を服用します。無理に我慢せず、適切に使用しましょう。

腫れや内出血を早く引かせるためには、術後数日は安静にし、心臓より高い位置に足を保つ(クッションなどを利用する)ことも有効です。

また、血行が良くなりすぎると腫れや痛みが増すため、術後1週間程度は長時間の入浴(シャワーは可)や激しい運動、飲酒は避けます。

内出血は時間経過とともに必ず吸収されますが、気になる場合は、時期を見て温めると(温罨法)吸収が早まることもあります(医師に確認してください)。

術後の食事と運動

術後の回復には、栄養バランスの取れた食事が大切です。特に、傷の治癒や組織の修復にはタンパク質やビタミン、ミネラルが必要です。

一方で、塩分の多い食事はむくみを助長するため、控えるのが賢明です。 運動に関しては、術後1週間程度は安静が基本です。

デスクワークなどは翌日〜数日で復帰可能な場合が多いですが、無理は禁物です。軽いウォーキングなどは、血行を促しむくみ解消にも役立つため、体調を見ながら術後1〜2週間後から徐々に開始します。

激しい運動や筋力トレーニングは、1ヶ月程度控えるのが一般的です。

拘縮が始まった時期(術後2〜3週間後)からは、医師の指導のもとでマッサージやストレッチを行うと、皮膚の回復を早める助けになります。

術後の生活における注意点

項目術後1週間術後1ヶ月頃まで
入yrシャワーのみ(患部を濡らさないよう注意)抜糸後、入浴可(長湯は避ける)
運動安静(軽い家事程度)軽いウォーキングから徐々に開始
飲酒禁止(腫れや出血の原因)控えるのが望ましい

経過観察と検診

脂肪吸引後は、クリニックが指定するスケジュール(例:翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後など)で必ず検診を受けましょう。

検診では、傷の状態、腫れや内出血の引き具合、拘縮の状態などを医師が確認し、適切なアドバイスを行います。圧迫の方法が正しいか、感染の兆候はないかなどをチェックする重要な機会です。

不安なことや疑問点があれば、どんな些細なことでも遠慮せずに質問しましょう。自己判断でケアを怠ったり、異常を放置したりすると、仕上がりに影響が出る可能性もあります。

最後まで医師と連携し、二人三脚で完成を目指す姿勢が大切です。

Q&A

お尻と太ももの境い目の脂肪吸引に関して、多くの方が疑問に思う点についてお答えします。

傷跡は目立ちますか?

脂肪吸引の傷は、カニューレを挿入するための数ミリ程度の小さな切開です。お尻の場合、お尻のシワの中や下着で隠れる位置など、極力目立たない場所を選んで切開します。

術後は赤みが残りますが、時間経過(数ヶ月〜1年程度)とともに徐々に白っぽくなり、最終的にはほとんど目立たなくなる場合がほとんどです。

体質によっては色素沈着や肥厚性瘢痕(傷跡の盛り上がり)が残る可能性もゼロではありませんが、非常に小さい傷のため、過度に心配する必要は低いでしょう。

痛みはどのくらい続きますか?

痛みは個人差が大きいですが、一般的には「強めの筋肉痛」と表現されます。痛みのピークは手術当日から術後2〜3日程度です。

この間は、歩行や座ったり立ったりする動作が少しつらく感じるかもしれません。クリニックから処方される鎮痛剤で十分にコントロールできる範囲の痛みがほとんどです。

1週間もすれば、日常生活での大きな支障は少なくなり、2週間程度で痛みはかなり落ち着きます。

すぐに通常の生活に戻れますか?

デスクワークなどの座り仕事であれば、早い方で術後2〜3日、多くの場合1週間程度のお休みがあれば復帰可能です。

ただし、重いものを持つ仕事や、体を激しく動かす仕事の場合は、もう少し長め(2週間〜1ヶ月程度)の休暇を検討する方が安心です。

術後1週間は、痛みや腫れ、圧迫による動きにくさがあります。無理のないスケジュールを組むことが重要です。

費用はどのくらいかかりますか?

脂肪吸引の費用は、自由診療のためクリニックによって大きく異なります。

また、吸引する範囲(バナナロールのみか、お尻全体か、太ももも含むかなど)や、使用する麻酔の種類、術後のアフターケアの内容によっても変動します。

お尻の下(バナナロール)のみの場合、数十万円程度が目安となることが多いですが、これに麻酔代や圧迫着代、血液検査代などが別途必要になる場合もあります。

カウンセリングの際に、必要な費用がすべて含まれた総額の見積もりを必ず確認してください。

脂肪吸引後、皮膚がたるむことはありませんか?

脂肪を急激に取り除くと、その分皮膚が余ってたるむのではないかと心配する方もいます。しかし、脂肪吸引には、吸引後の治癒過程で皮膚が引き締まる(収縮する)作用があります。

また、適切な圧迫固定を行うことで、皮膚の収縮を強力にサポートします。

もともとの皮膚のたるみが非常に強い場合や、過度に大量の脂肪を吸引した場合、高齢の方などは、たるみが残る可能性も否定できません。

しかし、お尻の下の脂肪吸引は、たるみ改善も目的の一つであることが多く、医師が皮膚の収縮力を見極めて適切に吸引量を調整するため、通常はたるみが悪化するケースは稀です。

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