首を細く長く見せる方法|肩ボトックスから脂肪吸引まで、原因別の治療法を解説

首を細く長く見せる方法|肩ボトックスから脂肪吸引まで、原因別の治療法を解説

「なんだか首が太く見える…」「首が短くて、服装がキマらない」。鏡を見るたび、そんな悩みを抱えていませんか。首元は年齢や印象を大きく左右する大切なパーツです。

多くの方が、マッサージやストレッチを試しても、なかなか効果を実感できずにいます。

もしかすると、その原因は単なるむくみではなく、脂肪や筋肉、たるみなど、自分では対処しにくい部分にあるのかもしれません。

この記事では、首が太く見える原因を深掘りし、セルフケアから美容医療まで、あなたの悩みに合わせた具体的な解決策を詳しく解説します。

自分に合った方法を見つけ、すっきりとした美しい首元を手に入れるための一歩を踏出しましょう。

目次

この記事を書いた人

アリエルバストクリニック 院長 石塚 紀行

石塚 紀行
ARIEL .BUST.CLINIC 院長
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資格・所属

  • 日本形成外科学会専門医
  • コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
  • VASER Lipo認定医
  • Juvederm Vista 認定医
  • 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
  • 日本形成外科学会所属
  • 日本美容外科学会(JSAPS)所属

【略歴】
脂肪吸引、豊胸を専門としている形成外科専門医。獨協医科大学医学部卒業後、獨協医科大学病院形成外科・美容外科入局。足利赤十字病院形成外科、獨協医科大学埼玉医療センター 形成外科学内助教、THE CLINIC大阪院・名古屋院の副院長を経て2024年、名古屋にARIEL .BUST.CLINICを開院。

ARIEL .BUST.CLINICは、脂肪吸引を得意とする名古屋のクリニックです。それぞれの体型や悩みに応じた専門性を活かしたご提案をしており、傷跡や傷のケアに形成外科専門医としての知識と技術を評価いただき、全国から患者様にお越しいただいています。

ボディメイクは決して焦る必要のないものです。このサイトでは脂肪吸引に関連する多くの記事を書いていますので、すぐに施術を決めることはせず、まずはぜひ患者様自身で知識をつけた上でご希望のクリニックへ相談されるようにしてください。

なぜ首は太く、短く見えてしまうのか?その原因を探る

すっきりとした首元は、女性らしさや洗練された印象を与えます。しかし、多くの方が首の太さや短さに悩んでいます。その原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることも少なくありません。

まずは、ご自身の首がなぜ太く見えてしまうのか、その根本的な原因を理解することが大切です。日常生活の習慣から、身体的な特徴まで、考えられる主な原因を見ていきましょう。

日常生活に潜む姿勢の悪さ

現代人にとって切っても切り離せないスマートフォンやパソコン。これらを長時間使用する際の「うつむき姿勢」は、首が太く見える大きな原因の一つです。

顔が前に突き出た状態が続くと、首の後ろから肩にかけての筋肉(僧帽筋)が常に緊張し、盛り上がってしまいます。

また、首の前側にある「胸鎖乳突筋」も硬くなり、首全体のラインが太く、短く見えてしまうのです。猫背や巻き肩といった不良姿勢も、同様に首元の印象に悪影響を与えます。

脂肪の蓄積とたるみ

首周りやあご下は、比較的脂肪がつきやすい部位です。体重が増加すると、当然ながら首にも脂肪が蓄積し、太くなります。

特に二重あごは、フェイスラインを不明瞭にし、首と顔の境界を曖昧にさせるため、首が短く見える直接的な原因となります。

このタイプの脂肪は、一度ついてしまうとダイエットだけではなかなか落ちにくいのが特徴です。また、脂肪の重みや加齢によって皮膚が支えきれなくなると、「たるみ」が発生します。

たるんだ皮膚は首のラインを崩し、もたついた印象を与えてしまいます。

筋肉の発達(僧帽筋・胸鎖乳突筋)

姿勢の悪さとも関連しますが、特定の筋肉が過剰に発達することも首を太く見せる原因です。

代表的なのが、肩から首の後ろにかけて広がる「僧帽筋」です。

重い荷物をよく持つ、歯を食いしばる癖がある、ストレスで肩に力が入りやすいといった場合、僧帽筋が発達し、首が短く、肩幅ががっしりとして見えがちです。

また、首を横に向けたときに浮き出る「胸鎖乳突筋」が発達しすぎると、首が太く、たくましい印象になってしまいます。

加齢による皮膚の変化

年齢を重ねると、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚は薄く、弾力を失っていきます。その結果、首の皮膚もたるみやすくなります。

特に首の前面には「広頸筋」という薄い筋肉がありますが、この筋肉が衰え、皮膚がたるむと、縦ジワや横ジワが目立つようになります。

脂肪の蓄積がなくても、この皮膚のたるみ自体が首のラインをぼやけさせ、太く見せてしまうことがあるのです。

首が太く見える原因別のセルフケアと限界

首が太く見える原因が分かったところで、まずは自分でできる対策(セルフケア)から始めたいと考える方も多いでしょう。

日常生活の中で手軽に取り組めることも多く、継続することで一定の効果が期待できます。しかし、セルフケアには限界があることも事実です。

ここでは、原因別のセルフケア方法と、その限界について解説します。

姿勢改善のためのストレッチとエクササイズ

姿勢の悪さや筋肉の緊張が原因の場合、ストレッチやエクササイズが有効です。特に僧帽筋や胸鎖乳突筋の緊張をほぐすことが重要です。

首をゆっくりと前後左右に倒したり、回したりするストレッチは、血行を促進し、筋肉のコリを和らげます。また、肩甲骨を寄せるように意識するエクササイズは、巻き肩や猫背の改善に役立ちます。

デスクワークの合間に、意識的にこれらのケアを取り入れることで、首や肩への負担を軽減できます。

主なセルフケア方法と対象

セルフケアの種類主な対象となる原因期待できること
ストレッチ筋肉の緊張・姿勢の悪さ血行促進、コリの緩和
エクササイズ姿勢の悪さ・筋力低下姿勢の矯正、筋バランスの調整
マッサージむくみ・血行不良リンパの流れ促進、一時的なスッキリ感

食事管理と有酸素運動による脂肪対策

首周りの脂肪が原因の場合、全身の体脂肪を減らすための取り組みが必要です。

食事の面では、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないようにバランスの取れた食事を心がけ、糖質や脂質の摂りすぎに注意します。

運動面では、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を定期的に行い、脂肪燃焼を促進します。

これらは首の脂肪だけを狙って減らすものではありませんが、全身的なダイエットの成果として、首周りもすっきりしてくることが期待できます。

マッサージによるリンパの流れの促進

首周りがむくんで太く見える場合、リンパマッサージが一時的な解消に役立つことがあります。耳の下から鎖骨に向かって、リンパの流れを意識しながら優しくなでるようにマッサージします。

肌を強くこすりすぎないよう、クリームやオイルを使用することが大切です。老廃物の排出を促し、一時的にフェイスラインや首元がすっきりとした感覚を得られるかもしれません。

セルフケアで改善が難しいケース

セルフケアは手軽である一方、効果には個人差があり、根本的な解決に至らないケースも多く存在します。

例えば、長年の生活習慣で蓄積されたあご下や首の脂肪は、ダイエットだけでは非常に落ちにくい部位です。

また、過剰に発達してしまった僧帽筋や胸鎖乳突筋をセルフケアだけで小さくすることは困難です。

さらに、加齢によって一度たるんでしまった皮膚は、マッサージやエクササイズで元のハリを取り戻すことは難しいでしょう。

これらのケースでは、美容医療によるアプローチが有効な選択肢となります。

【原因別】首を細くする美容医療の選択肢

セルフケアでは改善が難しい首の悩みに対して、美容医療はより直接的で効果的なアプローチを提供します。

原因が脂肪、筋肉、たるみのどれにあるのか、あるいはそれらが複合しているのかによって、適した治療法は異なります。ここでは、主な原因別にどのような美容医療の選択肢があるのかを概観します。

脂肪が原因の場合(脂肪吸引・脂肪溶解注射)

あご下や首周りに局所的に蓄積した脂肪が原因で首が太く見えたり、二重あごになったりしている場合、脂肪そのものを取り除く治療が適しています。代表的なのは「脂肪吸引」です。

これはカニューレと呼ばれる細い管を挿入し、直接脂肪細胞を吸引する方法で、リバウンドしにくく、一度で確実な効果が期待できます。

一方、「脂肪溶解注射」は、脂肪を溶かす薬剤を注射し、徐々に脂肪を減らしていく方法です。ダウンタイムがほとんどない反面、効果を実感するまでに複数回の治療が必要です。

筋肉が原因の場合(肩ボトックス・ボツリヌストキシン注射)

僧帽筋や胸鎖乳突筋といった特定の筋肉が発達し、首が太く短く見えたり、肩のラインが盛り上がったりしている場合には、「ボツリヌストキシン注射(通称:肩ボトックス)」が有効です。

ボツリヌストキシンは、筋肉の働きを一時的に弱める作用があります。これにより、発達した筋肉が徐々に小さくなり(萎縮)、首を長く、肩のラインをなだらかに見せる効果が期待できます。

治療は注射のみで完了し、手軽さが魅力です。

たるみが原因の場合(糸リフト・ハイフ)

加齢などにより皮膚がたるみ、首のラインがぼやけている場合には、リフトアップ治療が適しています。

特殊な糸を皮下に挿入して皮膚を引き上げる「糸リフト」や、高密度の超音波エネルギーで皮膚の土台となる筋膜層にアプローチし、たるみを引き締める「ハイフ(HIFU)」などがあります。

これらは皮膚のハリを取り戻し、首からあごにかけてのラインをシャープにする効果が期待できます。

原因と主な治療法の組み合わせ

主な原因代表的な治療法特徴
脂肪の蓄積脂肪吸引根本的に脂肪細胞を除去。即効性と確実性が高い。
脂肪の蓄積脂肪溶解注射薬剤で脂肪を溶かす。ダウンタイムが少ない。複数回必要。
筋肉の発達ボツリヌストキシン注射筋肉の働きを弱め、筋肉を小さくする。手軽。
皮膚のたるみ糸リフト、ハイフ皮膚を引き締め、引き上げる。

自分の原因に合った治療法の見極め方

自分の首が太く見える原因が何なのか、自分自身で正確に判断するのは難しいものです。脂肪と筋肉の両方が関係していることもありますし、たるみも複合しているかもしれません。

最も大切なのは、経験豊富な医師による診察を受けることです。専門のクリニックでは、医師が視診や触診、場合によっては超音波検査などを用いて、首が太く見える原因を正確に診断します。

その上で、個々の状態や希望する効果、許容できるダウンタイムなどを考慮し、最適な治療法を提案してくれます。

肩ボトックス(ボツリヌストキシン注射)によるアプローチ

「肩こりがひどい」「肩のラインが盛り上がって首が短く見える」といった悩みを持つ方にとって、肩ボトックス(ボツリヌストキシン注射)は非常に魅力的な選択肢の一つです。

筋肉の発達が原因で首が太く見える場合に、この治療法がどのように作用するのかを詳しく見ていきましょう。

肩ボトックスとはどのような治療か

肩ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種であるボツリヌストキシン(A型ボツリヌス毒素)を、発達した僧帽筋などの筋肉に直接注射する治療法です。

この成分は、神経から筋肉への命令伝達を一時的に遮断する働きがあります。

これにより、注射された筋肉の過剰な緊張が緩和され、使われにくくなることで徐々に筋肉が小さくなっていきます(廃用性萎縮)。美容医療だけでなく、慢性的な肩こりの治療にも用いられることがあります。

期待できる効果と持続期間

肩ボトックスの最大の効果は、僧帽筋の盛り上がりを抑え、首から肩にかけてのラインをなだらかにすることです。これにより、相対的に首が長く、細く見えるようになります。

また、筋肉の緊張がほぐれることで、肩こりや首の痛みの軽減も期待できます。効果は通常、注射後数週間かけて徐々に現れ、ピークに達します。

持続期間には個人差がありますが、一般的には4ヶ月から6ヶ月程度です。効果を維持するためには、定期的に治療を継続することが必要です。

肩ボトックスのメリット・デメリット

項目内容
メリット注射のみで手軽。ダウンタイムがほぼない。肩こり改善も期待できる。
デメリット効果が一時的(約4〜6ヶ月)。効果の現れ方に個人差がある。

治療の流れとダウンタイム

治療は比較的短時間で完了します。まず、医師が僧帽筋の状態を触診し、注射する部位と量を決定します。その後、患部を消毒し、極細の針でボツリヌストキシンを数カ所に分けて注射します。

痛みはチクッとする程度で、通常は麻酔も不要です。

注射後は、わずかな赤みや腫れ、内出血が出ることがありますが、数日で自然に消失します。ダウンタイムはほとんどなく、当日からシャワーや入浴も可能です。

ただし、注射当日の激しい運動や飲酒、マッサージなどは避けるよう指示されることが一般的です。

メリットと注意すべき点

肩ボトックスの大きなメリットは、メスを使わずに首を長く見せる効果が期待できる手軽さです。ダウンタイムもほとんどないため、日常生活への影響が最小限で済みます。

しかし、注意点もあります。効果は永続的ではないため、維持するには定期的な注射が必要です。

また、注入する量や部位が適切でないと、期待した効果が得られなかったり、一時的に腕が上がりにくくなったりするリスクもゼロではありません。

経験豊富で解剖学的な知識を持つ医師のもとで治療を受けることが重要です。

脂肪溶解注射(BNLS)で首の脂肪にアプローチ

「脂肪吸引には抵抗があるけれど、首の脂肪をどうにかしたい」と考える方にとって、脂肪溶解注射は有力な選択肢です。

メスを使わずに脂肪を減らすことができるこの治療法について、その特徴や適している人、注意点などを解説します。

脂肪溶解注射が向いている人

脂肪溶解注射は、特にあご下やフェイスラインなど、比較的狭い範囲の局所的な脂肪が気になる方に適しています。

全身的な肥満ではなく、特定の部位だけすっきりさせたい場合や、手術や脂肪吸引に伴うダウンタイム(腫れや痛み、内出血など)を避けたい方に向いています。

また、仕事や日常生活が忙しく、長期間の休みを取ることが難しい方にも選ばれやすい治療法です。

ただし、効果が穏やかなため、一度で劇的な変化を望む方よりは、徐々に自然な変化を求める方に適しています。

脂肪溶解注射(BNLSなど)の概要

項目説明
主な成分植物由来の成分、脂肪溶解を促す薬剤など(製剤により異なる)
治療時間10分〜20分程度(部位や範囲による)
主な適応部位あご下、フェイスライン、頬など

治療の概要と必要な回数

治療では、脂肪を溶解する作用を持つ薬剤を、気になる部位の皮下脂肪層に直接注射します。

薬剤によって脂肪細胞が破壊・溶解され、その後、老廃物として体外に排出されることで脂肪が減少します。治療は数分から十数分程度で完了します。

脂肪溶解注射の効果は穏やかで、一度の治療で減少する脂肪の量には限りがあります。

そのため、満足のいく効果を得るためには、通常、2週間から4週間の間隔をあけて、複数回(例:3回〜5回程度)の治療を繰り返すことが一般的です。

必要な回数は、元の脂肪の量や希望する効果によって個人差があります。

ダウンタイムと術後の経過

脂肪溶解注射の大きな特徴は、ダウンタイムが非常に短いことです。注射直後に軽い赤みや腫れ、むくみ感が出ることがありますが、通常は数時間から数日で落ち着きます。

内出血が起こることもありますが、メイクでカバーできる程度がほとんどです。当日から洗顔やシャワーも可能で、日常生活に大きな支障はありません。

術後は、脂肪の排出を促すために、水分を多めに摂取したり、軽いマッサージを行ったりすることを推奨される場合があります。

他の治療法との比較

脂肪吸引と比較した場合、脂肪溶解注射は体への負担が格段に少ない反面、効果の確実性や即効性では劣ります。

脂肪吸引は一度で多くの脂肪を除去できますが、脂肪溶解注射は徐々に減らしていくイメージです。

一方、ハイフ(HIFU)などのたるみ治療と比較すると、脂肪溶解注射は脂肪そのものを減らすことを目的としており、ハイフは皮膚や筋膜を引き締めることを目的としています。

あご下の脂肪とたるみが複合している場合は、これらの治療を組み合わせて行うこともあります。

首の脂肪吸引で根本的に細くする

ダイエットやマッサージではどうしても落ちない、あご下や首周りの頑固な脂肪。

これらを根本的に解決し、シャープなフェイスラインとすっきりとした首元を手に入れる方法として、脂肪吸引は非常に効果的な治療法です。

なぜ脂肪吸引が選ばれるのか、その具体的な方法やダウンタイムについて詳しく解説します。

脂肪吸引が選ばれる理由

首周りの脂肪が一度ついてしまうと、セルフケアで落とすのは非常に困難です。脂肪吸引が選ばれる最大の理由は、この落ちにくい脂肪細胞そのものを物理的に除去できる点にあります。

脂肪細胞の「数」を減らすため、治療後にリバウンドする可能性が極めて低いのが特徴です。また、他の治療法と比べて、一度の治療で得られる変化が大きく、確実性が高いことも大きな魅力です。

あご下のもたつきや二重あごを解消し、フェイスラインを明確にすることで、首が細く長く見える効果が期待できます。

首の脂肪吸引の具体的な方法

首(主にあご下)の脂肪吸引は、通常、耳の後ろやあごの下など、傷跡が目立たない場所に数ミリ程度の小さな切開を加えて行います。

そこから「カニューレ」と呼ばれる極細の吸引管を挿入し、皮下脂肪層にアプローチします。医師は、皮膚の表面が滑らかになるよう、丁寧かつ均一に脂肪を吸引していきます。

首は皮膚が薄く、デリケートな部位であるため、神経や血管、筋肉などを傷つけないよう、高い技術と豊富な経験が求められます。

治療は通常、静脈麻酔や局所麻酔のもとで行われ、治療時間は1時間程度が目安です。

脂肪吸引と他治療の比較(脂肪への効果)

スクロールできます
治療法効果の確実性ダウンタイム必要な回数
脂肪吸引非常に高いあり(腫れ・内出血)原則1回
脂肪溶解注射中程度(穏やか)ほとんどない複数回
ダイエット低い(部位痩せ困難)なし継続が必要

ダウンタイムの詳細と術後のケア

脂肪吸引には、必ずダウンタイムが伴います。術後は、腫れ、内出血、痛みが主な症状として現れます。腫れや内出血のピークは術後数日から1週間程度で、その後徐々に引いていきます。

痛みは筋肉痛に似たもので、鎮痛剤でコントロール可能です。

術後は、吸引した部位を圧迫し、皮膚の定着を促すために、専用のフェイスバンドやサポーターを一定期間(例:3日〜1週間程度)装着することが一般的です。

術後1週間ほどで抜糸(必要な場合)を行い、その後は拘縮(こうしゅく)と呼ばれる皮膚が硬くなる時期を経て、数ヶ月かけて完全に仕上がっていきます。

術後の一般的な経過

  • 術後当日〜3日:腫れ・痛みのピーク。フェイスバンド装着。
  • 術後1週間:大きな腫れが引いてくる。内出血が黄色っぽくなる。
  • 術後2週間〜:拘縮が始まる。皮膚が硬く、つっぱった感じがする。
  • 術後3ヶ月〜6ヶ月:拘縮が完全に治まり、滑らかで引き締まった状態に完成。

クリニック選びの重要なポイント

首の脂肪吸引は、非常に繊細な技術を要する手術です。安全かつ満足のいく結果を得るためには、クリニック選びが極めて重要です。以下の点をチェックすると良いでしょう。

クリニック選定の確認事項

  • 脂肪吸引の症例数が豊富か
  • 首や顔の解剖学に精通している医師か
  • カウンセリングでリスクやダウンタイムを丁寧に説明してくれるか
  • アフターケアや術後の検診体制が整っているか

特に、あご下は皮膚が薄く、凸凹になりやすい部位でもあります。

医師の技術力によって仕上がりが大きく左右されるため、表面的な料金だけでなく、医師の経歴や得意とする施術、実際の症例写真などをよく確認し、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。

治療法を選ぶ前に知っておきたいこと

首を細く長く見せるための美容医療には、様々な選択肢があります。しかし、どの治療法を選ぶにしても、事前に知っておくべき重要な点がいくつかあります。

後悔のない選択をするために、費用感、リスク、そしてカウンセリングの重要性について理解を深めておきましょう。

各治療法の費用感

美容医療は自由診療であり、クリニックによって費用設定は異なります。あくまで一般的な目安ですが、治療法ごとに大まかな費用感は異なります。

複数回の治療が必要な場合、トータルでいくらかかるのかを事前に確認することが重要です。

主な治療法の費用目安(1回あたり)

治療法一般的な費用目安(税込)備考
肩ボトックス5万円〜15万円使用する薬剤の量(単位数)による
脂肪溶解注射3万円〜10万円注射する本数や範囲による
首の脂肪吸引30万円〜60万円麻酔費用や圧迫着代が別途必要な場合あり
ハイフ(HIFU)10万円〜30万円照射するショット数や機種による

リスクと副作用の理解

どのような医療行為にも、リスクや副作用の可能性は伴います。治療を受ける前に、メリットだけでなく、起こり得る望ましくない結果についても正しく理解しておく必要があります。

治療法別の主なリスク

治療法主なリスク・副作用
肩ボトックス内出血、赤み、一時的な腕のだるさ、効果の左右差
脂肪溶解注射内出血、腫れ、むくみ、しこり、アレルギー反応
脂肪吸引腫れ、内出血、痛み、感染、凸凹、左右差、皮膚のたるみ

これらのリスクは、医師の技術や術後のケアによって最小限に抑えることが可能ですが、ゼロにはできません。

ご自身の体質や健康状態も考慮し、不安な点はすべて医師に確認しましょう。

カウンセリングで確認すべき項目

治療の成功は、医師との認識のすり合わせにかかっています。カウンセリングは、単に治療法を決める場ではなく、医師との信頼関係を築く場でもあります。

以下の項目は、必ず確認するようにしましょう。

カウンセリング確認リスト

  • 自分の首の太さの原因は何か(脂肪、筋肉、たるみ?)
  • 推奨される治療法とその理由は?
  • 他に考えられる治療法の選択肢は?
  • 期待できる効果の程度と、効果が現れるまでの期間
  • 具体的なダウンタイムの期間と症状
  • 必要な費用総額(追加費用の有無)
  • 万が一、問題が起きた場合の保証やアフターフォロー体制

これらの質問に対して、曖昧な回答ではなく、具体的かつ丁寧に説明してくれる医師を選ぶことが大切です。

複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することも賢明な方法です。

治療後の理想的な姿を明確にする

「首を細くしたい」という願望も、人によってそのイメージは異なります。

「とにかく細くしたい」のか、「自然な範囲ですっきりさせたい」のか、「肩のラインをなだらかにしたい」のか。ご自身がどのような状態を「理想」とするのかを明確にし、それを医師と共有することが重要です。

症例写真などを見ながら、「この人のようになりたい」と具体的に伝えるのも良い方法です。

医師は、その理想に近づけるために最適な方法を提案し、同時に「どこまで可能で、どこからが難しいか」という現実的な見通しも示してくれるはずです。

よくある質問

首を細くする治療に関して、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。治療を検討する際の参考にしてください。

治療後に元に戻ることはありますか?

治療法によって異なります。脂肪吸引の場合、脂肪細胞の数自体を減らすため、リバウンド(元に戻ること)は基本的にありません。

ただし、術後に暴飲暴食などで極端に体重が増加すれば、残った脂肪細胞が大きくなり、再び太く見える可能性はあります。

肩ボトックスの場合、効果は一時的(約4〜6ヶ月)であり、効果が切れると筋肉は元の状態に戻ろうとします。持続させるには定期的な治療が必要です。

脂肪溶解注射も、生活習慣によっては再び脂肪がつく可能性があります。

どの治療が一番効果を実感しやすいですか?

これも原因によりますが、一度で最も大きな変化を実感しやすいのは脂肪吸引です。物理的に脂肪を除去するため、術後の腫れが引けば、あご下などは劇的にすっきりすることが多いです。

筋肉が原因で首が太く見えている場合は、肩ボトックスが有効ですが、効果は数週間かけて徐々に現れます。脂肪溶解注射は、変化が最も穏やかな治療法と言えます。

治療に痛みは伴いますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、各治療で痛みは異なります。肩ボトックスや脂肪溶解注射は、注射の際にチクッとした痛みを感じる程度です。

脂肪吸引は、手術中は麻酔を使用するため痛みはありませんが、術後に筋肉痛のような鈍い痛みが数日間続くことが一般的です。

これは鎮痛剤でコントロールできる範囲です。ハイフなどの機器治療は、照射時に熱感やチクチクとした痛みを感じることがあります。

治療費用の相場はどれくらいですか?

治療法やクリニックによって大きく異なります。一般的に、肩ボトックスや脂肪溶解注射は数万円から十数万円程度が目安ですが、複数回必要な場合もあります。

脂肪吸引は、あご下や首の範囲で30万円から60万円程度が相場となることが多いですが、これに麻酔代や検査代が別途かかることもあります。

カウンセリングの際に、総額でいくらかかるのかを必ず確認してください。

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